▶まずは本のご紹介から。
❤ 久利計一様からいただいた本を読みました。その表紙と裏表紙です。
▶重く心に響く本でした。
ブログの引っ越しで必死になっていた頃、私の書斎は暑くてたまらず、1階のエアコンの効いた部屋に行くと涼しいけれど、もう2階でのパソコン作業は夜までできずという状態でした。そのエアコンの部屋で何とか読み切ったのがこの『沖縄の島守を語り継ぐ群像』(田村洋三著 悠人書院)です。この本を送ってくださったのは兵庫県の久利計一さんです。この方については以下の頁でご紹介しています。
私は島田叡(あきら)という方も、荒井退造という方も全く知りませんでしたが、沖縄戦の最終段階で島田叡氏は第27代沖縄県知事に任命され、「自分が受けなければ他の誰かが行って死ぬことになるだろう」と赴任した兵庫県出身の方で、赴任先ですでに沖縄県民の命を少しでも多く助けるために奮闘していた県警察部長が栃木県出身の荒井退造氏だったそうです。この二人の協力で約20万人の沖縄県民の命が救われたという事実に(故)田村洋三氏が取材して回り、まとめた本でした。
詳細は記憶できませんが、なんでこの3地点の子孫の方々、地域の人々が繋がって沖縄県にそれぞれ二人の奮闘をたたえ、感謝する石碑を建立したのか、その詳細な人間模様が語られていました。その人々の絆の複雑さと多さで最初の頃はなかなか先に進むことができませんでしたけれども、頭を冷やしながら読み進めて約2週間、ようやく読み終えた後は感動の塊が心にずっしりと残っていました。
この中で私のクラウドファンディングにご協力くださった久利さんは兵庫県の施設に通う子どもたちを毎年沖縄に連れて行くという偉業を継続していらっしゃいます。そのきっかけも中に詳しく書かれていて久利さんの肝の大きさと行動力に何度も胸打たれました。毎年沖縄にこの時期出かけられ、その打ち合わせや来年度の予定など頻繁に連絡を取られている様子がようやく形になって目に浮かぶようになりました。
この本を読んでいなければ、私は沖縄県の小学生が6月23日に毎年発表する「平和の詩」を聞いてはいても、その歴史の重さ、大変さ、今でも残る沖縄県への様々な軋轢をうわべだけで理解したつもりになっていたことでしょう。この本のおかげでもっとちゃんと知らなくてはと思うようになりました。心から感謝しています。
▶ご報告
前回、ミニぎっくり腰のような症状で大変な思いをしたことを書きましたが、翌朝は何とか腰を立てて起き上がることができるようになり、ゆっくりと歩けるようになりました。1週間ほど痛み止めも飲んでいたのを既に卒業、お腹周りが暑くてしょうがなかった腰椎ベルトも外し、昔の交通事故の古傷が痛むのを鍼で治療してもらい、現在は普通に歩けるまでに回復しました。
何とか無事にドイツに旅立つことができるように気をつけて過ごし、また出発前にはご挨拶したいと思っています。
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