▶︎15回目のドイツ旅行(8)ベルリンからシュトゥットガルト経由でテュービンゲンへ
テュービンゲン
9月14日(金曜日)。
この日は一気に南へ移動します。シュトゥットガルトのヴィリーとシルヴィアたちと合流してテュービンゲンに旅するのです。それは、かつてリーメンシュナイダーを訪ねて回るときに、ヴィリーたちが1200kmも車で走ってくれたこと、彼らの家に泊まるといつも食事もご馳走になってしまい、恩返しができないことから、今回は今までお世話になったお礼の旅に私たちがご招待したからでした。でもちゃっかり足は彼らの車なのですが。なぜテュービンゲンなのかというと、私たちがテレビで見たホーエンツォレルン城に行ってみたかったからです。このお城を訪ねるにもほど近いテュービンゲンは、シュトゥットガルトからそれほど遠くなく、ちょうどよいリゾート地だったので、シルヴィアとヴィリーが良い宿を探してくれたのでした。
さて、この旅の前に、せっかくベルリンで書いた絵葉書を日本に送りたいのですが、ホテルで聞いても切手は無く、ベルリン中央駅のたばこ屋さんで買えるというので探してみたらそこでは売っていませんでした。結局近くのお店の人たちにあれこれ聞いて見付かったのは、ここ、McPaper。地上に繋がる階の真ん中辺だったでしょうか。切手を買いたい人は探してみてください。
ベルリンからシュトゥットガルトまでは乗り換え無しの列車で5時間40分かかるので、座席を予約しました。座席指定はヨーラに頼んだのですが、乗ってみたらそこはコンパートメント(6人掛けで、ボックスごとにドアで仕切られているタイプ)なのでした。大きなトランクを二つも抱えている私たちには苦手な席です。このトランクを高い網棚に入れないことには足をゆっくり置くスペースも取れないからです。三津夫はあまり背が高くないので、重たいトランクを上げることは危険です。結局近くにいる若い人たちが私たちのトランクを上げてくれました。そこまでは良かったのですが、彼らはどんどん降りて行ってしまって、後半は私たち二人と同年齢ぐらいの女性が一人になってしまいました。最後に彼女がトイレに立ったすきに二人で何とかトランクを下ろして事なきを得ましたが…。
シュトゥットガルト中央駅にはヴィリーが迎えに来てくれていました。この駅は何年か前からずっと大工事が続いていて、あと何年かかるのかわかりませんが、落ち着きません。町全体がわさわさしている感じで、道路を走るといつも何かしら日替わりの工事が入り、渋滞も度々起きるそうです。そんな中、取りあえず町外れにあるアンゲリカの家に行き、ちょっと一休み。今日はまた夏のような日差しが戻ってきていたので、アンゲリカは半袖にミニスカートで待っていてくれました。お茶をいただきながら聞いた話にびっくり仰天! 以前から長いつきあいだった二人が今年9月7日に正式に結婚したというのです。でもそれぞれ離婚しているので、離れたところには子どもたち、孫たちがいて、行ったり来たり。二人の生活は今まで通り別居したままなのだそうです。外から見ていると全くいつもと変わりないので不思議な気分でした。アンゲリカはお孫さんのことで用事があるとかで、今夜はヴィリーが一人で私たちをテュービンゲンまで連れて行き、泊まることになっているとのこと。翌日の夕方アンゲリカが電車でやってきて合流し、初めて6人の旅になるのでした。そして、シルヴィアと婚約者のクラウスもこの日(金曜日)は仕事があるので、夜に合流するとのこと。というわけで、ヴィリーと私たち二人は一歩先行してテュービンゲンへと出発しました。
ホテルは小さめで裏庭から川が眺められます(トップの写真)。三津夫と私で少し散歩してきたらとヴィリーに勧められ、町に出てみることにしました。彼は一休みしながらシルヴィアとクラウスを待つそうです。私たちはずいぶんあちらこちらのドイツの都市を回ってきましたが、ここに来るのは初めてです。道路には大きな花飾りが一杯並んでいて、観光の町という雰囲気です。川を渡ると旧市街に入り、教会がいくつもありました。通り沿いのお店も可愛い品物がたくさん。大変賑やかでした。
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