韓国の歴史ドラマをこき下ろしてばかりいますが、史実に反する部分が多すぎることを除けば、エンタテインメントとしては良く出来ていると言わざるを得ません。ただ、いつも俎上に上げるチャングムの監督の思い上がりめいた言動が許せないのです。たとえば、いろいろな文献に当たった結果、李氏朝鮮時代の庶民はさまざまな色彩豊かな服装をしていたと言っているのですが、現存する写真に写っている庶民の服装は、すべて染色されていないものばかりです。ロシア兵たちが「スワン」と呼んでいたくらいですから、李氏朝鮮時代の衣類は染色されていないものばかりだったはずです。
その他、新しいドラマを見るたびに何だこりゃ!と叫びたくなるようなシーンが続出します。まあ、韓国人の史観そのものが、「こうだったらよかったのに史観」なのですから、いたしかたないことなのかもしれません。ただ、日本人の中にはこれを見て史実だと信じる人が多いことが問題なのです。とにかく紀元前から1900年に至るまで、朝鮮半島は何ひとつ変わっていないことになるのですから笑えます。
振り返って日本の古代に思いをはせると、韓国人の監督に好きなように作らせたら(ただし日本を劣等国に貶めないという条件付きですが。)、ものすごい波瀾万丈、スリリングな史劇を作り上げるでしょうねえ。古事記には韓国人だったら飛びつきそうな素材がごろごろしていますから。日本武尊の生涯とか、神武東征とか、百済を助けるための朝鮮派兵とか、高句麗を追い詰めた話とか、題材には事欠きません。
ところで私たち日本人がこうした素材を一向にドラマ化しないのはどうしてでしょうか。一つには舞台となる自然環境がもはや列島内には存在しないということがあるでしょう。しかしこれは海外で撮影すれば済むことです。私が思いつく最大の要因は、やはり万世一系(でもないのですが)の皇室の存在です。なにしろ、サルにシャーロットと名付けただけで英国王室をなんと心得る!と苦情や抗議が殺到する国民性ですから、古事記や日本書紀の記述に反するストーリーなど到底受け入れてはもらえないでしょう。
それは好ましいことでもあると思います。少なくとも勝手に歴史を改ざんするという破廉恥な行為は、日本人の受け入れるところではありません。昨今も吉田松陰の妹を主人公にして、想像たっぷりの大河ドラマを放送したら、途方もなく低い視聴率となりました。ただ、このままでいくと、「るろうに剣心」のようなまがい物が時代劇の主流になってしまいそうなので、韓国のように史実を曲げたりせず、かつダイナミックな時代劇を作り出す監督が現れないものかと、密かに心待ちしている今日この頃です。
幼い頃、夏休みに、公園に柱を建て、白い布を張って町会のお兄さんたちが上映して見せてくれた中村錦之助の「織田信長」を見た時のような、胸がときめく時代劇をまた見てみたいものです。
その他、新しいドラマを見るたびに何だこりゃ!と叫びたくなるようなシーンが続出します。まあ、韓国人の史観そのものが、「こうだったらよかったのに史観」なのですから、いたしかたないことなのかもしれません。ただ、日本人の中にはこれを見て史実だと信じる人が多いことが問題なのです。とにかく紀元前から1900年に至るまで、朝鮮半島は何ひとつ変わっていないことになるのですから笑えます。
振り返って日本の古代に思いをはせると、韓国人の監督に好きなように作らせたら(ただし日本を劣等国に貶めないという条件付きですが。)、ものすごい波瀾万丈、スリリングな史劇を作り上げるでしょうねえ。古事記には韓国人だったら飛びつきそうな素材がごろごろしていますから。日本武尊の生涯とか、神武東征とか、百済を助けるための朝鮮派兵とか、高句麗を追い詰めた話とか、題材には事欠きません。
ところで私たち日本人がこうした素材を一向にドラマ化しないのはどうしてでしょうか。一つには舞台となる自然環境がもはや列島内には存在しないということがあるでしょう。しかしこれは海外で撮影すれば済むことです。私が思いつく最大の要因は、やはり万世一系(でもないのですが)の皇室の存在です。なにしろ、サルにシャーロットと名付けただけで英国王室をなんと心得る!と苦情や抗議が殺到する国民性ですから、古事記や日本書紀の記述に反するストーリーなど到底受け入れてはもらえないでしょう。
それは好ましいことでもあると思います。少なくとも勝手に歴史を改ざんするという破廉恥な行為は、日本人の受け入れるところではありません。昨今も吉田松陰の妹を主人公にして、想像たっぷりの大河ドラマを放送したら、途方もなく低い視聴率となりました。ただ、このままでいくと、「るろうに剣心」のようなまがい物が時代劇の主流になってしまいそうなので、韓国のように史実を曲げたりせず、かつダイナミックな時代劇を作り出す監督が現れないものかと、密かに心待ちしている今日この頃です。
幼い頃、夏休みに、公園に柱を建て、白い布を張って町会のお兄さんたちが上映して見せてくれた中村錦之助の「織田信長」を見た時のような、胸がときめく時代劇をまた見てみたいものです。