金曜日の夕方隣のオランダ人のマールースが ”今夜教会で聖体の行進があるから行かないか?” という。行列は9時からというから、面白いテレビ番組があるからと断ったけれど、リピートが日曜日にあるというので、行くことに決めた。
夕方までに小雨が降ったりしていたから、雨具を着てカメラもバッグに入れて準備。もう暗くなった8時過ぎの空には満月が上った。
ローマ橋から町の中心地には新しく刈り取ったらしいラヴェンダーの枝が敷き詰められ素晴らしい香りを放ったいる。
インフォメーションセンターの後ろにあるミゼリコルディア教会までの道筋にはラヴェンダーが敷き詰められていた。
このグッドフライデーはキリストが磔の刑からおろされて埋葬される日だとのこと。参加者も黒か紫いろの衣服に身を固めている。
埋葬に立ち会った聖母マリアとマリア・マグダレンの像がラヴェンダーの花に囲まれて立っていた。
祭壇中央には傷ついたキリスト像が横たわっている。
9時近くには教会内は参拝者でいっぱいになり、入り口近くに3列に並んでいたコーラスグループがピアノの演奏に合わせて聖歌を歌いだした。ほとんど全員が老人で、音程ははずれ、コーラスのハーモニーなど全然ない。そして一曲でもう結構と思ったのに、次から次をものすごい音痴の聖歌を歌ってくれた。
はじめは静かに聞いていた参拝者も皆おしゃべりしはじめ、歌が終わるとまばらな拍手が起こるくらい。皆飽き飽きしたころやっとコーラスが終わり、次はポルトガル語の説教が始まった。
コーラスが始まったころからまた雨が降り出し、説教が終わっても雨は止まず、聖体の行進は中止になった。10時半なんだか気抜けして帰ってきた。
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