地図で見るとザハラからグラザレマは隣村、湖のすぐ向こうと思われる。午後3時過ぎザハラを出て南へ向かった。湖を迂回して途中の小さな分かれ道にグラザレマまで10kmの標識があった。もうすぐと思って喜んだのもつかの間。一車線の田舎道で対向車が来たらもうどうしようもない。ジグザグの上急斜面を登ったり降りたりで、もう10年以上経つキャンパーは途中で動かなくなるのではと大いに心配した。
やっと グラザレマの白い村が見えてきたときはほっとしたが、同時にあと1時間ほどで日が暮れる。亭主はこの狭い道を日が暮れて運転するのは嫌だといい、とうとうあきらめて村の見える谷川の反対に停車した。
夕日が村の後ろからぎらぎら照りつけてまっすぐカメラを向けられない。村は山の陰に入って、あちこちの煙突から暖房か、夕食の支度をしているらしい煙がもうもうと上がっている。
インフォメーションによればこの村は1977年にユネスコに登録され、野生動物が保護されている自然公園の入り口がこの村にある。
この周囲の山々はハゲタカの生息地で、停車中に3羽のハゲタカが上空高く舞っているのが見えた。
村の入り口までも行けなかったがまたいつかここへ来てみたい。村の中や自然公園を散策してみたいものだ。
ここから数十kmでロンダの町へ行ける。ロンダはスペインでも有名な観光地だが、周辺の村や町にこのような隠れた見どころがあるのはほとんど知られていない。
グラザレマの白い村の外観を眺めただけで、引き返した私たちがザハラの湖の端からメインロードでオリベラのキャンプサイトに戻ったときは夕暮れが迫っていた。サイトの若いスペイン人に一日の行程を話したら、驚き喜んでいた。
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