ダーラムを出発した日からお天気に恵まれて毎日暑い日が続きました。ニューカースルのバイパスを通ってニューサンバランド州をめざします。
途中の海岸線にナショナルトラストの古城のサインを見つけて行ったのが写真1のダンスタンバーグ城、此れだけ崩れてしまえばお金を取って見せるわけにも行かないわけで拝観料は只、ナショナルトラストはこのあたりの海岸線も整備して人々が訪れやすいように管理しているのです。
海岸の岩が持ち上がってまるでアイスランドの火山地帯を思わせました。太古にはこのあたり一帯が火の海だったのでしょう。
青空の海岸線を北上、素晴らしいバンバラー城(写真3,4,5)が見えてきました。バンバラーは昔、ノーサンバランド州の首都だったと看板がありました。キャンプ場に落ち着いてから、歩いて30分のバンバラー城の見物にと出かけましたが、城の見物は4時が最終で間に合いませんでした。外見が素晴らしいので雄大な城を眺めるだけでも結構楽しめます。写真4の黄色の花は菊科の花でフィールド一面が金色に波うっています。
翌日バンバラーの入り江の向かいにあるホーリーアイランドを訪れました。ここは満潮時には完全な島になりますが干潮時は橋ひとつで車で往復できます(写真6)。この島の只ひとつの小高い岩の上にあるお城リンデスファーンはナショナルトラストに属し、訪問者が後を絶ちません。
1570年に建てられたこの城はこの地域を守る砦として作られたものですが、近代になって多数の金持ちの手を経て、ホリデーホームに改装され、1944年ナショナルトラストに寄付されたのです。ベッドルームが3室、音楽室もある堅牢な建物ですが、冬はどんなに寒いだろうかと思わせる古くて陰気な雰囲気です。
写真9は近くにあるリンデスファーン小修道院の跡地です。687年この地に埋葬されたのが聖キャサバード(写真10)で後に遺体はダーラム大聖堂に移されました。ダーラム大聖堂は聖キャサバードを奉って建造されたものです。このリンデスファーンから入り江を挟んで遠くに見えるのがバンバラー城です。(写真11)
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