明日は帰宅するから最後まで欲張って見に行ったのがハイランドにただ一つある民藝博物館。ここは広大な敷地にハイランドから集められた建築物がいたるところに散在している。入場料はなしで、チャリティの寄付によって運営されているとのことで娘が20ポンドを寄付したらとっても喜んでいた。
まずは入り口付近の田舎家、残念ながら外側を写さなかったが家の中を一回りできた。
100年前のこの家は比較的裕福な家庭だとみることができる。
当時の乗り物は馬にひかせた馬車だった。
燻製小屋、左下から火を入れて煙を小屋に送り魚や肉を燻製保存した。
上2枚は戦時中の配給の品々、戦後10年目にして配給制度が無くなった。それにしても英国の配給品の贅沢なこと、日本では20年近く主食のお米が配給品だった。
戦時中の一般農民の住居、暖炉はクッキングすろところでもある。それでも蓄音機もあって音楽を楽しんでいた。
外壁石造りの藁屋根の家は窓も小さく中はほとんど真っ暗、家の半分には馬などが飼われていた。
戦時中の教室、私たち田舎の学校と大して変わらない。
ハイランドでは有名なツイードを織る機織り機とスコットランド・クランの正装のキルト。
木工作業所、
これらの小屋の中は真っ暗で何も見えない。こんな中に人が住んでいたとは信じがたい。まるで石器時代みたい。
近くで女性が羊の毛から手作りの毛糸を作っていた。その近くに出来上がった毛糸の束を売っていたがとっても高い。もう10年も前ポールとスコットランドを旅した時は、手作りの毛糸を買ってジャケットを編んだが、もうそんな意欲も無くなった。
これらの毛は羊そのままの色で染色していない。戦時中英国女性は皆兵士のためにこのような毛糸でソックスを編んだそうだ。