明日からイースター休暇に入る木曜日、キューガーデンの桜を見ようと亭主と出かけることにした。
キューガーデンは英国に来た70年代は入場料も無料から一人20ペンスくらいに上がり、50ペンスくらいの頃までは覚えているが、それ以降あまり行くことがなかった。
今回入場料を調べてみると大人一人18ポンド、60歳以上で16ポンドと言う。娘とも話してブリティシュレイル(英国鉄道)発行の2For 1(二人で一人分)と言うチケットを見つけた。ところがこのチケットの条件は必ず鉄道のチケットを見せなければならない。私たち60歳以上(最近は65歳以上)はロンドン市内並びに郊外ゾーン6以内は無料のパスをもらっている。仕方がないから一番短い一駅(ロンドンブリッジからキャノンストリート)を一枚づつ買った。一人3.2ポンドで入場料二人で16ポンド。10ポンドは安く上がった。
我が家からキューガーデンまで電車乗り換え、地下鉄乗り換えで、9時半に出発して着いたのが11時半、キューガーデンへの500メーターほどはたくさんの人たちが歩いている。
ビクトリア門の手前で塀に沿ってもう長い行列ができていたが、私たちが門を入るときには倍以上の長さになっていた。
ビクトリア門から日本庭園へ向かう途中にこの素晴らしいチフリーの作品、このアメリカのガラス工芸作家は今までにもこのキューガーデンや、ビクトリア&アルバート博物館で彼の多くの作品を展示してきた。
写真では判らないがこの作品直径1メータはあるだろう。
考えてみればどうやってここまで運んだものだろうか?ガラスには壊れるイメージが大きい。何処からこんなアイデアが浮かぶのだろうか?
入り口のチケット売り場で20分以上は長い行列を作っていたので、この日本庭園近くのパゴダ(中国の10重の塔)へ着いた時にはもう12時半だった。
この8角堂の屋根には各々素晴らしい龍の像が取り付けられてある。それぞれ色も形も違い10段の屋根の上全部についていて、下を見下ろして威嚇している。
この塔の前で友達夫妻と合流してガーデンを回ることにした。
本当は桜の散る前に見るのが目的でここへやってきたが、チフリーの作品が多いので、今回はそれを中心にこのブログを書きたい。次はたくさんの桜の種類を載せる。
キューガーデンには巨大な温室が3か所あり小さなものは2か所だけ。この温室はテンペレート・ハウスと呼ばれ3つの棟が連結している。
真ん中の棟の中心天井からブルーのガラスの花が下がっていた。
一つ一つの花も大きく、大変な重さだろう。よくぞこれらを作ってアメリカから運んで、取り付け作業も大変だっただろう。さすがはプロ。
熱帯植物の中の意表を突く作品。
この色合いがとっても素晴らしい。
意味など分からないが一つ一つの各品が色や形などとっても面白い。
右棟の天井からのオブジェ。
ただただ見とれるばかりの、この作品、直径2メートルはあるだろう。上の回廊から見るともっと素晴らしいかもしれないが、時間がなかった。
テンペレイト・ハウスを出た真っ直ぐの通りはチェリーウオークと言う。桜はアサノ。この通りは100メータくらいの両脇の満開の桜と赤を中心にしたオブジェに、グリーンの草むらに至る所咲き誇るチューリップが見事。
ここが最高の見所だったと言えるかもしれない。たくさんの人々がうごめいていた。
キューガーデンの中心にある一番大きな温室、パルムハウスは巨大なバナナの木やヤシの木などポルトガルでも見られない大きさだった。
パルムハウス前の真っ赤なオブジェ、もしかして太陽をイメージしているのかも。
花畑の中の面白い変わったプランツを想像させる。
水仙は終わり今はチューリップが真っ盛り。
ブッシュに埋め込まれた素敵な顔、子供たちも面白いと思うのだろうか?
小さな温室前のオブジェ。
遠くに見えた巨大なオブジェ、あそこまで行けない。
小さな温室内はいつもは蓮の花が咲いているが、今回はこの純白のガラスの花が咲いていた。
この作者デール・チフリー(Dale Chihuly)は植物と調和させた作品を作って展示しているが、合わなかった作品は惜しげもなく打ち壊したという。
ここはプリンセス・ウエールズ・コンサーバトリーと言う新しい建物、ダイアナさんの死後に建てられた。
中にはランやサボテンなど熱帯地方の植物がみられる。
やっぱり太陽が池に反射している。