Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

ボーデヒル ガーデン(Borde hill garden )その1

2016-09-14 23:18:35 | ロンドン周辺

4月に帰国の際キャンパーの調子が悪くて苦労してやっと帰ってきた。亭主の友達がエンジンや付属パイプをきれいにする液体があると教えてくれ、5月の晴天の日、それを入れて坂道へ試運転することにした。それでついでならどこか見学できるところをと探したのがサセックスのあまり人に知られていないボーデヒルガーデンだった。

 

 

キャンパーの調子は相変わらず悪かったけれどこのボーデヒルガーデンは素晴らしかった。

200エーカーの庭の真ん中に建つボーデヒルハウスは1598年にスティーブン・ボーデによって建築され、この屋敷は次々と人手に渡った。1893年当時の持ち主ロバート・スティヴンソン・クラーク陸軍大佐が屋敷周囲の庭を整備し、彼の息子のサー・ラルフ・クラークが1965年に庭をチャリティの一環として一般公開に踏み切った。

戦後このような巨大な屋敷を保持運営するには莫大な金額が必要でほとんどの屋敷や城などはナショナルトラストやチャリティに運営を任せているところが多い。

このボーデヒルはガーデンだけを一般公開しているが屋敷は個人所有で入れない。

この近くの村の一角、家の壁を這った藤の花が見事だった。そしてボーデヒルガーデンの中へ入ったところからあらゆる花の色彩に目を奪われた。

 

 

ちょうどつつじやシャクナゲが真っ盛りの季節、あたり一面極彩色、どれを見ても感嘆の声のみ。

 

 

通路わきの下草は白い花の咲いているワイルド・ガーリックで最近はこの葉を高級野菜として売っている。このワイルドガーリックはやや日陰で急速に繁殖するため、この庭ではあらゆるところで花盛りだったし、このガーデンへ来る道端でも繁殖していた。

 

 

馬酔木(あしび)は漢字の通り木の葉を馬が食べると酔ったようになるためこの漢字があてられた。白い花はスズランが連なっているようで可憐だし、新芽の赤がとってもきれい。

 

 

イタリアンガーデンへ行く途中のサウスローンからは屋敷の裏側が見える。いかにも古くて魅力のある建物には見えない。

 

 

5月1日から9月30日まで彫刻作品が庭のあらゆるところに展示され、この庭の案内書には核彫刻作品の売値が書かれてあった。

 

 

イタリアンガーデンの池の真ん中のオブジェはボードヒルガーデンの50周年を記念して特別作られたアクアポイズと呼ぶ。

 

  

 

 

 

 

あまり目立たない花はポルトガルの野生種から移植されたものが多いのに気づいた。個々の一重のボタンが見事だ。

 

 

 

 

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我が家の花・ロンドンの花

2016-09-14 17:30:32 | ロンドン周辺

 

4月半ばに帰国して以来、このブログを書くのが億劫になりもう9月、来週末にはまた7か月の旅に出る計画でアセッてこの数か月の出来事を書く気になった。 

4月から5月初めはここ英国でも桜が満開。いろいろな種類の桜が英国にあると言うことはまた興味深い。右の白い花はポルトガル・ローレルという。この藪のようにになるローレルは1648年にポルトガルから移植され、一般に広まったもので、公園や道路わきに咲いている。我が家のすぐ近くに街路樹として植えられたのはもう10年以上も前だけれど、立派な木になって素晴らしい花盛りになる。

 私たちがショッピングに行くときに通る公園に3本生えているこの素敵な木はコウカシアン・エルムという。1760年にロシアのコウカサスから移植されたものでこの木は一目見ただけでそれとわかる特徴がある。短い幹から細い枝が無数に分かれて非常に形が良い。逆さまにすれば巨人の箒になりそう。いつもこの木を見る度に形の良さに感激する。

 

春には前後の庭に一面に咲きだすブルーベルは公園や道端などの野生に咲く花よりも花のサイズが大きくて立派。特別手入れをしているわけでもないが肥料が良いのだろうと思われる。

もう10年以上前に植えたサクランボのなる桜の木は、大きくならないように伸びる枝をいつも切っているので、幹ばかり太くなっても木の高さは2.5メータくらい、今年は沢山花が咲き大きなサクランボが沢山なったがわたしの口に入ったのは2個だけだった。実が完全に実る前に全部ブラックバードに盗まれてしまった。

 

  

5月には前庭のボタンが25も花開いた。2週間以内に殆どは開花してあっけなく散ってしまった。オレンジ色のオリエンタルポピーは多年草で毎年苗が増えていき今年も一面に花開いた。

 

ピンクのシスタスはもう20年も我が家の前庭で花開くが、この花は一日で散ってしまうので切り花にはならない。ポルトガルでは3、4月が開花期だけれどロンドンでは6月に開花する。ポルトガルの白いシスタスが懐かしい。

この春買ったこの素敵なアイリスは一本の茎から花が5つ次々咲いた。一本の苗からどんどん増やしてもっと花を楽しみたいものだ。

 

  

今年たった2本だけ勝手に生えて花開いたこのケシは、数年前庭一面に咲いたのに種をまいても必ず芽が出るとは限らない。それなのに急にどこか予想していない鉢の隅などから勝手に伸びて咲いたりする。ガクアジサイのピンクはこの春買ったもので、我が庭にはアジサイが7種類に増えた。

 

 

 

温室の中のクジャクサボテンがいっぱい花開いた。クジャクサボテンはどんどん増えて温室中がこれらの鉢で埋まっている。 

 

 

友達からもらったホヤはもう5,6年たっているからあまりに大きくなり植え替えのためにつるを洗濯紐につるして大きな鉢に移し替えた。ホヤはマレーシア原産でこの花はプラスチックで人工的に作られたように見える。初めてこの花を見た時にはこの世にこんな花があるのかと本当に驚いたものだ。

英語でジャポニカアネモネと呼ばれるピンクのシュウメイギクは今年は素晴らしく咲き誇った。冬には枯れた茎が汚らしいから旅に出掛ける前に葉も茎も根元から切り取り来年に備えた。

 庭や花の手入れは年とともの大変な苦労になってくるが、それでも毎朝庭を歩き花や鉢を覗くのが楽しくて、また来年にどんな花を植えようかと思うのもうれしい。

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