Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

渡り鳥の旅 オルニャオ ポルトガル

2012-12-16 14:52:43 | キャンプ旅行ヨーロッパ各地 2012-2013

  

ポルトガルのオルニャオのキャンプサイトに落着いてもう一月近くになる。ここは過去3年の間に何度も逗留したところで、まるで古巣に帰ってきた渡り鳥の心境。あまりに居心地が良く、毎日がストレスフリーで過ぎてゆく。
この巨大なキャンプサイトは、オルニャオの町外れにあり、町の中心まで歩いて30-40分かかる。この町は南ポルトガルの、ファーロから8Km東に位置した田舎の海岸町で、ポルトガルの一般市民の生活の場所であり、昨年まで過ごしたクォティラやアーマセルのような派手なホテル群がほとんどない。

今年はここのサイトが割合空いていて、初めてインターネットがキャンパーの中で見られるアンテナの直下にキャンパーを停めることが出来た。昨年まではラップトップを持ってアンテナ近くのべンチに座ってメールを送っていた。

このキャンプ地のワイヤー塀の外側は公園になっていて毎朝沢山のジョガーが走り、犬と散歩する男女が賑やかに通り過ぎてゆく。

ここには立派なバンガローがズラーと並んでいて、週末になるとポルトガルの家族ずれや、親戚、友人たちが一泊にやってくる。そしてバンガローの庭のバーベキューでパーティを開いている一団が多い。12月の気候は日中気温が15度から20度くらい、夏には40度以上になるこの海岸線では今の季節が一番過ごしやすいのかも知れない。


  

町の中心地は外壁にタイルを張った旧式の住居が密集しているが、このサイトの周辺まで来るとすごい豪邸が建ち並んでいて、貧富の差の激しいこの頃、ポルトガルの英語新聞に拠れば国民の4分の1が貧困にあえいでいると言う。


  

公園の外はきれいに耕された畑地とオレンジ畑、海岸線はフラミンゴやコウノトリ、鷺などが餌を食む海水の出入りする湖で今年はまだフラミンゴの姿が見えない。

  


この湖はリア・ファモーザと呼ばれる国定公園で、公園に併設された養魚所では網が徹底的に張り巡らされて、空からの襲撃を防いでいる。このファモーザの外海は遠浅の海でアサリが採れ、引き潮時には沢山の男女があさり採りをしている。彼らはこの貝を生活の糧にしていて、道端やマーケットで売っている。失業者も多い国だからどんな方法であろうと、生活のためにこうして働いているだけでもすごいと思う。がんばって欲しい。


  

この町にはコウノトリがいっぱい巣造りしていて目新しいことは無いが、たまたまこのクレーンを見上げてびっくり。コウノトリが3箇所も巣を作っていて、そのためか休業している。このクレーンの下には作りかけのアパートが放置されている。


  

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする