王宮と王立博物館の間に楽器博物館が建っている。この建物は1898年に服のデパートとして建てられたそうだが、正面上部に Old England の文字タイルが入ったアールヌーヴォー調の建築物。デパートの後は英国の薬局だったらしく古い写真が残っている。エレベーターで最上階まで上がったところの見晴らしは素晴らしい。
チケット売り場で無料のオーディオ器を貸してくれた。これが音楽だけ英語は出ないと言われ????のままで数百年も前のピアノの前に立ったところ、急にものすごいピアノの音が鳴り響いて飛び上がりそうになった。
はじめはどうして音が聞こえたりやんだりするのか判らなかったが、展示された楽器の前に数字がついているその狭い範囲だけその楽器を使った音楽が聞こえてくるのが判った。
写真のの弦をたくさん張った琴のような楽器は現在でも、ハンガリーやルーマニア、ギリシャなどで使われている。昨年6月ハンガリー・ジプシーのコンサートに行ったとき、バイオリンの音には魅了されたが同時にこの珍しい楽器Cimbalomを演奏していた23歳の男性にはまったく脱帽、弦の上を2本の撥で目にも留まらぬ速さでたたき、あのときの観客の熱狂ぶりは忘れられない。
このきれいな模様入りのパイプはもちろん小型パイプオルガン。荘厳な音楽がよく似合う。右の写真はピアノの変形のようなものピアノは中世の上流社会での必需品だったらしいから、いろいろなタイプの面白い形のピアノが作られた。
オーケストラのモデル人形がケースに入って飾られていた。その表情が面白い。
下の写真のピアノ様の楽器は1625年 トレドで作られたらしいと案内書に記されていた。右下の楽器はいまだにこれが打楽器か管楽器なのかわからない。
下の楽器は変形のギターの様、それにしては弦の数が多すぎるが。右下は大型オルゴールみたいで20世紀の楽器だった。
楽器展示室の入り口近くの人形モデルは、昔の抜歯に痛み止めの代わりにそばで音楽を演奏したらしい。音楽に鎮痛剤の役目があるとは知らなかった。ここは7000点を超えるコレクションを誇る世界有数の博物館で大いに楽しめる。