昨日の講義、言葉の散策、元アナウンサー藤谷榮也氏のお話、先日の講演会、アナウンサー松永さんと言い歯切れのよい話し方は、聞き手にとっても心地良いものです。
藤谷さん、松永さん、足が不自由になり、杖、車椅子の生活ですが、自分の仕事に生きがいを求め、現役を退いても活躍、良き人生を送っています。
何気なく使っている言葉の中にどうしてこう言うのだろうかと思う言葉が沢山あります。今回は頭から足までの言葉に触れての講義、聴き終わり改めて言葉にして説明を求められても、説明が出来ず、いい加減、今日はそれらの説明をしっかり留めておこうとブログに書きました。
①「頭をはねる」
ピンはねと同意語、ピンはポルトガル語で1、つまり数の頭をはねる
②「目くじたらをたてる」
目くじらのくじらは「すまくじら」がなまった言葉で端のほう、目の端っ子、目尻、目くじら
③「目抜き通り」
目抜き通りの目抜きとは、目貫の事、目釘ともいい、柄そのものはなく刀が柄からぬけないように留めておく釘のようなもの、これが折れると刀が柄から抜けてしまう大事なもの、柄の真ん中にあることから中心の通りを目抜き通りと言う。
④「耳を揃える」
江戸時代からの言い回しで、大判、小判の淵を揃えることから、金額の不足なく揃える事。
⑤「指きりげんまん」のげんまんとは
約束を必ず守る証として握りこぶし一万回殴る制裁の意味で、指を切るだけではものたらず
⑥「腹が立つ」
日本には古来から人間の精神は腹の中にあると考えられ、武士が切腹をするのもその意味、腹は心に考えること、立つは「激する」感情が激するの意味
⑦「足を洗う」
仏教からの言葉で裸足で修業に歩いた僧侶が寺に帰って泥足を洗うことで俗界の煩悩を洗い清めて悪い事はやめる
⑧「足元を見る」
相手の弱みに付け込む、昔、足元を見られたのは旅人で、宿屋、駕籠やなどは旅人の足元をみて疲れ具合をみ料金を決めること。
ついでに
石川 遼君「ハニカミ王子」
ハニカミとは歯が不揃いに生えている、歯をむきだしにすると表情が恥ずかしい仕草に見えることから、現在の「ハニカム」となったとか まだまだこの様な言葉は沢山あり、私達は普段何気なく使っています。
これらの言葉も、この様に意味を考えると、なる程と・・・大変楽しい講義でした。
ヤフーの検索で藤谷さんの名前を検索して、このブログに辿り着きました。
本日は成人式なので私の20年前を思い出したのですが、成人式のゲストだった藤谷さんは現在お元気なのか検索したくなったのです。
実は20年間ずっと藤谷さんが成人式でお話された事がずっと頭から離れないのですけど、何をお話になったかと言うと「最近は大学から話し方について講義してほしいと仕事が来る。大学から仕事が来るなんて。」と、学校を皮肉ったことバカな大学というような事を・・・
その大学と言うのは私の大学で、生徒として藤谷さんの講義を聴いたばかりだったのです。
なので、晴れの成人式でこんな事を聞くと思ってもなかった私は複雑で未だに心から離れない思い出です。
きっと田舎の成人式に、生徒が混ざっているとは思わなかったのかもしれません。
この記事はもう随分前にUPした記事ですが、車椅子で生活されているのですね。
このブログを読んで今は良いお話をされて良い人生を歩んでいるようですね。
楽しい気持ちになる講義をされてて少し安心しました。
ありがとうございます。