DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

「乞食坊主たち」(236)『イソップ寓話集』岩波文庫:主人から自由になったのに、以前よりもっとひどい支配を受ける!

2018-04-17 18:49:48 | 日記
 乞食坊主たち  Begger-monks

乞食坊主たちの一団があった。There were a group of begger-monks.
彼らは驢馬を飼っていた。They kept a donkey.
彼らは荷物を驢馬の背に乗せ、旅した。They loaded their baggages onto its back and traveled.
ある日、驢馬は、とても疲労して死んだ。One day, the donkey died because it became very exhausted.
乞食坊主たちは驢馬の皮を剥ぎ、数個の太鼓を作った。それらは彼らに役立ち使われた。The begger-monks stripped its skin and made several drums,which were conveniently used by them.
驢馬は生きているとき、打たれた。The donkey was beaten when it lived.
死ぬと驢馬は太鼓となり、もっとひどく打たれた。When it died and became drums, it was beaten more hard.
教訓:召使いが主人から自由になったとしても、以前よりもっとひどい支配を受けることがある。Lesson: Even if a servant becomes free from his master, he can possibly be ruled more terribly worse than before.

《感想》
これは悲劇だ。「隣の芝は青い」と思えたが、幻だったということ。
例①「アラブの春」の悲惨な結末に絶望する。エジプトはイスラム勢力の独裁化に軍の独裁が対抗した。(途中で挫折したシリアの「春」は、いまは地獄だ。)
例②この世の「楽園」と信じ、北朝鮮に渡った者たちは、幻滅させられ、また過酷な生活を強いられた。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする