DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

「若い力」(第2回国民体育大会歌、1947年)作詞:佐伯孝夫(1902-1981) 

2016-09-30 22:14:30 | 日記
 若い力
 一
若い力と 感激に
燃えよ若人 胸を張れ
歓喜あふれる ユニホーム
肩にひとひら 花が散る
花も輝け 希望に満ちて
競え青春 強きもの
 二
薫る英気と 純情に
瞳明るい スポーツマン
僕の喜び 君のもの
上がる凱歌に 虹がたつ
情け身にしむ 熱こそ命
競え青春 強きもの

《感想》
①若い人に、「希望」が「満ちて」いるのか。仕事は、ほとんど非正規で希望がない。子どもを産むのは大変。努力し優秀でも、学費が社会的に保障されない。「胸を張れ」と言われても、戸惑うかもしれない。
②若い人に、希望ある状況を提供できるのが、良い世の中。今は、良い世の中と言えるのか?
③若者は「強きもの」だが、それは体力の話。若者が、体力を生かし、まじめに働いて公正に報われるのか?
④嫉みから、足を引っ張る世の中。暗い。人を攻撃、誹謗、中傷することでのみ、自分を支える貧困な魂。
⑤国内は意見が割れ、ものを言うのが、はばかられる状態。物を言わせない重苦しい雰囲気。
⑥敵意に満ちる。悪意に満ちる。
⑦以下、ほとんど揚げ足取りのようになって申し訳ないが、歌詞についての暗いコメント。
(a)「若い力」と言っても、出発点が、すでに公平でない。何よりも財力が不公平。まじめに努力する青年・少年のチャンスが公平でない。
(b) 若い「感激」があるが、その後は、失望と落胆、そして自殺かもしれない。陰惨ないじめが蔓延する。暗い若者たち。
(c)若者に「歓喜」が本当にあるのか?心優しい若者たちが、たくいさんいるのに、彼らの努力が、公平に報われる世になってほしい。
(d)怠け者は、経済的・社会的に、罰せられてしかたない。それは、天が定めた規則だと思う。
(e)多くの若者は「純情」である。だが悪魔は年寄りである。悪魔に騙されてはいけない。
(e)-2 ところが、誰が悪魔なのかで、悪魔同士が言い争う。相手こそ悪魔だと言う。
(f) 「僕の喜び 君のもの」という範囲が、どこでかで途絶える。狭い仲間内だけのコンパッションは、仲間外への敵意・悪意を強めるだけ。
(f)すなわち「情け」が、どこまで及ぶのか?「情け」が及ばぬ先は、虫けらまたは敵なので、皆殺しにしてしまえと言うことか?
⑧今、この国は、みんなが苛立っている。相互の傲慢、悪意、敵意、侮蔑に満ちている。礼儀も失われつつある。

YOUNG PEOPLE’S POWERS
 1
Your powers and passions in youth make you, young people, excited and proud of youself.
Putting on sports uniforms, you are cheerful.
A few petals of flowers fall on your shoulders.
Flowers, do be brightful hopefully.
Do compete with each other in your young days as you are strong.
 2
Filled with braveness and sincereness, you, sports persons, have hopeful eyes.
With some of you getting derightful, so do the rest of you.
When all of you come to shout of triumph, a rainbow appears.
Cmpassions occupy your heart, and enthusiasms are vital.
Do compete with each other in your young days as you are strong.
Comment

人生は不透明で予測不能    

2016-09-30 00:36:14 | 日記
 君の人生は相当程度、誤りだった。後悔する。しかしもう変えることはできない。受け入れるしかない。悲しい。いつも最善を尽くしたのに、結果は不幸だった。「覆水盆に返らず」と言われる。その通りだ。
 望むものは、手に入らない。望まないことが、君を困らせる。人生は不透明。予測不能。最後には、責任を取らされる。君は怒る。そして、疲れる。

 Your life was fairly wrong. About this, you are regretful. However you can’t change it already. You have to accept it. You are sad. Though you did your best all the time, the result was unhappy. They say that it is no use crying over spilt milk. This is right.
 You can’t gain what you hope. What you don’t hope worries you. Your life is not transparent. You can’t anticipate it. At last, you are blamed for it. On the one hand, you get angry. On the other hand, you get tired.
Comment

柴田トヨ(1911-2013)「返事」『くじけないで』(2010年、98歳)   

2016-09-29 11:07:00 | 日記
 返事
風が 耳元で
「もうそろそろ
あの世に
行きましょう」
なんて 猫撫で声で
誘うのよ

だから 私
すぐに返事をしたの
「あと少し
こっちに居るわ
やり残した
事があるから」

風は
困った顔をして
すーっと帰って行った

《感想》
①風の声が、死の脅しでなく、「猫撫で声」に聞こえるのは、本人自身に、“もう死んでもいいかな”という気持ちがあるため。
②しかし、本人の中にもう一つ、別の気持ちもあって、「あと少しこっちに居るわ」と返事する。
③風が「困った顔」をするのは、誘いを断られたから。
④しばらくすれば、「もうそろそろあの世に行きましょう」と風が、また誘いに来るはず。

 A REPLY
A wind whispers to my ear, “Would you like to go to the other world now sooner or later?”
It recommends me as such in a friendly voice.
Then I reply instantly, “I stay here still for a while. I have something that is left undone.”
The wind straight go back with a worried look.
Comment

吉田一穂(イッスイ)(1898-1973)「泥」『稗子傳(ハイシデン)』(1936年)   

2016-09-28 08:53:03 | 日記
 泥
自我系の暗礁めぐる銀河の魚。
コペルニカス以前の泥の拡がり・・・・・・
睡眠の内側で泥炭層が燃え始める。

 MUD
A fish of the Galaxy swimming around a sunken rock of an ego system.
The broad expanse of mud before the birth of Copernicus.
A peat layer begins to burn inside a sleep.

《感想1》
①「自我系」は一つの「暗礁」。「暗礁」と無縁に泳ぎ回る「魚」が、「銀河」には棲む。そう詩人は言う。
①-2 これは、コペルニクス以後の宇宙イメージにもとづく。
《感想2》
②「コペルニカス以前」は、「銀河」は空に貼りついていた。この空には泳ぐ空間がないから、「銀河の魚」はいない。
②-2 そして、地上は例えば、一面の「泥の拡がり」。
《感想3》
③ 「コペルニカス以前」からあった地上の生活・生計は、コペルニクス以後も、苦難の「泥」状態。
③-2「睡眠の内側で」意識されないまま、「自我系」が、「泥」の中の「泥炭層」に、点火する。
③-3 地上の「自我系」が持つ熱!
③-4 この「自我系」の熱に対し、(コペルニクス以後の)「銀河の魚」は、無頓着である。
Comment

後藤静香(セイコウ)(1884-1971)「無智は恐ろし」『権威』(1921年):「無智」は恐ろしいが、「賢くなること」も恐ろしい

2016-09-27 06:55:20 | 日記
 無智は恐ろし
無智は恐ろし
伸びられる自己をほうむる
無智は恐ろし
そそのかされて悪にいる
無智は恐ろし
生活の悩みをも脱し得ず

無智をまぬかれる道はあり
誰の前にも開かれてあり

 IGNORANCE IS TERRIBLE
Ignorance is terrible. Your possibilities are spoiled.
Ignorance is terrible. They induce you to fall in evils.
Ignorance is terrible. You can’t escape from worries of your life.
There is a road to avoid ignorance. It is open to everyone.

《感想》
①後藤静香(セイコウ)氏設立の社会運動団体「希望社」(1918-1933)の時代の代表作が、『権威』(1921年)である。100万部を発行したという。
②勉強は大事。自己を伸ばす。何が自己を伸ばすかは、人の意見を聞き、最後は自分で考え、決める。
②-2 勉強は、学校だけで行うわけでない。もちろん、学校も大事。
③悪へと「そそのかされ」ないため、賢くなるため、勉強が必要。
③-2 この意味での勉強は、日常生活で不可欠。
④「生活の悩み」を脱するため、勉強する。怠けてはいけない。
④-2 もちろん勉強だけでなく、人徳も大切。信用は、社会生活の基本。
⑤世の中は、闘いである。いじめ、策略、悪意、嫉(ネタ)み、中傷に満ちる。敵と戦う。賢くなって、自分を守る。
⑤-2 敵から身を護る、あるいは、敵を自分の味方に転換するには、策略か人徳が必要。
⑥「この世は、弱肉強食である」と定義すれば、君は、君とその仲間のため、何でもする。マキャベリズム。
⑦人は悪魔でもある。(a)人が持つ加虐衝動。いじめ、いたぶり、拷問する快楽、楽しみ、暇つぶし。
⑦-2 (b)嫉みから、成功者・幸福な者を、引きずり落とす。
⑦-3 (c)敵は、最終的に、皆殺しにする。
⑧ (a)加虐衝動、(b)嫉み、(c)敵との戦いは、やられる相手からすれば、悪意そのもの。悪意の実現のため、策略や中傷は手段になる。
⑨賢くなれば、策略や中傷の効力が高まり、
(a)いじめ、いたぶり、拷問する加虐衝動を、効率よく満たせる、
(b)嫉みからの行動として、成功者・幸福な者を、効率よく引きずり落とせる、
(c)さらに敵を、効率よく皆殺しできる。
⑩「賢くなること」は善意にも悪意にも仕える「両刃(モロハ)の剣」である。
⑩-2 「無智」は恐ろしいが、「賢くなること」も恐ろしい。
⑪敵から身を護る(自衛)ためには、「賢くなること」が、必須である。「無智」は恐ろしい。
⑪-2 ただし、「敵を、効率よく皆殺し」することが、「無智をまぬかれる道」を、進んで行きつく到達点であってほしくない。
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