DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

色々な人 

2017-04-30 19:09:17 | 日記
(1)
色々な人が、色々なことを言う。
色々なことを考える。
気の利いたことを言う。
君は、君が言えることしか、言えない。
背伸びしない。
(2)
色々な人が、色々な仕事をする。
仕事に精を出す。
出世を狙う。
商売の成功を願う。
自分の考え・思想・理想を実現しようとする。
みんなの敬意を勝ち得たい。
敵をせん滅する。
自分を守る。
虚栄心を満たす。
幅を利かしたい。
金がほしい。
(3)
生きる理由は人さまざま。
それぞれが、好きに勝手に生きられたらいい世の中だ。
ところが衝突・対立・敵対が生じる。
和解・調整・緩衝のシステムが人々の間に必要だ。
公正・公平は保たれねばならない。
(4)
この世は、存在しないのが、最良だが、すでに存在するから、誰もが幸福な世の中になったらいいのにと思う。

 VARIOUS PEOPLE
(1)
Various people say various things.
They think various themes.
They really say sensible and smart opinions.
However, you can only say what you can.
You need not do beyond your power.
(2)
Various people do various works.
They work diligently.
They try to advance in the world.
They make efforts to succeed in their own businss.
They aim to realize their thoughts, ideas, and ideals.
They want to earn others’ respects.
They completely defeat enemies.
They protect themselves.
They satisfy thir vanity.
They like to make their influence felt.
They desire much money.
(3)
The reasons why they live are respectively various.
The world where they can live freely just as they like is a good one.
However, collisions, confrontations, and oppositions happen among them.
They need the systems of reconciliation, accommodation, and buffer.
Justice and fairness must be assured.
(4)
It is the best that this world doesn’t exist. But it has already existed. Therefore, you hope that the world becomes the place where everyone becomes happy.
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北原白秋(1885-1942)「毛虫」『思ひ出』所収(1911年)

2017-04-29 20:02:58 | 日記
 毛虫

毛虫、毛虫、青い毛虫
そなたは何処(ドコ)へ匍(ハ)うてゆく。
夏の日くれの磨硝子(スリガラス)
薄く曇れる冷たさに
幽かに幽かにその腹部(ハラ)の透いて伝はる美しさ。
外の光のさみしいか、
内の小笛のこひしいか。
毛虫、毛虫、青い毛虫、
そなたはひとり何処へゆく。

《感想》
「青」色は、透き通り、また超現実的。
「匍(ハ)う」毛虫は、意図なく進み、実利世界に反する。
「夏の日くれ」は衰滅の時。
「磨硝子(スリガラス)」は明瞭さの対極で、曖昧さの暗喩。
人の血が温かいのに対し、「冷たさ」は死体に等しい。
明瞭な日常の現実に対し、不明瞭で「幽か」な現実。
手の届かぬ向こう側に毛虫は這うが、その「透いて」見える腹部(ハラ)は「美し」い。
非現実世界の「美」のようである。
毛虫は硝子戸の外側を這うが、日暮れの外の光は「さみしい」のか?
あるいは毛虫は硝子戸の内側の歓楽(「小笛」)に惹かれるのか?
毛虫は、「ひとり」、匍(ハ)ってゆく。
そして毛虫は、意図なく、非実利的に「匍(ハ)」い続ける。
詩人は、超現実、非実利、衰滅、曖昧、死体、不明瞭・幽かさ、美、非現実、さみしさ、歓楽、ひとり――これらのものを、愛する。

 A CATERPILLAR

A caterpillar, a caterpillar, a blue caterpillar, where do you crawl?
Through the ground glass of a window, that is cold and slightly gray, the cataerpillar's abdomen can be transparently seen to a too much feeble extent and is very beautiful.
Do you feel sad seeing a light from outside?
Instead, do you want to hear a small whistle blowing from inside?
A caterpillar, a caterpillar, a blue caterpillar, where do you crawl alone?
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「生きる」こと・ものが、「ここ」につながれて、選びようなく、すでに現に居る 

2017-04-29 00:27:39 | 日記
残念なことに、すでに生まれてしまった。
「ここ」にいる。
誰がいるのだ?

この、「ここ」にある身体。
それは、邪魔者。
いつも「ここ」にいる。
なぜ今なのだ。
この今。
いつも今しかない。
過去は、記憶の中にしかない。

傲慢な物の世界。
物は永遠の顔をしている。

欲望が漂う。
ところが欲望は、時に身体の奴隷であり、時に主人である。
欲望は、身体と不可避的に連関する。
かくて欲望は、「ここ」(身体)とつながる。

欲望は、意図を作り出す。

感情も「漂う」。
感情も、もちろん、「ここ」(身体)とつながる。

感覚も「漂う」。
感覚は、「漂い」つつ、物を出現させる。
感覚は、一方で、物に受動的に触発されつつ、他方で、能動的に注視つつ、物を形象(意味)にする。
感覚は、「ここ」(身体)と、不可避的に連関する(つながる)。

「ここ」に、誰がいるのか?
感覚(触発・注視にもとづく物形象の出現)・欲望・意図・感情が、一つながりのものとして、一方で「ここ」(身体)と連関する限りで「ここ」に、他方で同時に、物(身体も含む)と別に、「漂う」。

感覚・欲望・意図・感情複合体が、一方で「ここ」につながれ、しかし他方で同時に、「ここ」とは別に「漂い」つつ、現に、居る。
ともかく居る。
この居るものが、「生きる」こと・ものである。

「生きる」こと・ものが、すでに勝手に、生きている。
「生きる」こと・ものが、起きている。
すでに生まれてしまっている。

「生きる」こと・ものが、「ここ」につながれて、選びようなく、すでに現に居る。
「漂う」、感覚・欲望・意図・感情複合体が、現に、居る。
ともかく居る。
この居るものが、「生きる」こと・ものである。
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形のある無

2017-04-28 20:11:44 | 日記
 形のある無

悲しみはない。
晩春で、きょうは明るい。
たくさんの花をみる。

一人がいい。
他者たちは君を困らせる。
また君は自然に関心がない。

君は宙空を頼りなくただよう。
君はぶよぶよしたかたまり。
色は灰色。

のっぺらぼうで、手足もない。
感情もなく心もない。
君は形のある無であり、空を無機的にただよう。

 NOTHING THAT HAS A SHAPE

There is no sadness.
It's light today in late spring.
You see many blossoms.

You like lonliness.
Others annoy you.
In addition, you are not interested in nature.

You are helplessly drifting in the air.
You are a flabby mass.
Its color is gray.

It has no face and no limbs.
It has no feelings and no mind.
You are nothing that has a shape and inorganically drift in the air.
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眼鏡をかけない理由:(1) 自分を可愛く見せる、(2)相手がかっこよくなる 

2017-04-28 08:04:50 | 日記
 眼鏡で容姿が変わる。眼鏡なしの方が美人に見えるからと、眼鏡をかけない人がいる。
 花子は目が悪くいつも、眼鏡をかけていた。17歳になり男の子と出かけ始めると、花子は彼と一緒の時、眼鏡をかけなくなった。彼が迎えに来ると花子は眼鏡をはずし、家に戻ると再び眼鏡をかけた。
 ある日、母親が言った。「花子、どうして太郎と一緒の時、眼鏡をかけないの?車で景色のいい所に行っても、何も見えないでしょ!」花子が言った。「眼鏡をかけない方が、私は太郎にとって可愛く見える。それに私にとって太郎もかっこよく見えるわ!」
 《感想1》
 眼鏡をかけない理由が2つある。(1)女の子が自分を可愛く見せるため。(2)相手の男の子の不細工さが見えなくなるため。(1)は自分の外見の変化、(2)は相手の外見の変化。
 話の前半は、眼鏡をかけない理由が、(1)自分の外見の変化だけだと、思わせる。
 話の後半で、理由が(1)だけでなく、もう一つ(2) 相手の外見の変化であることも、突然提示される。これが、落ちである。
 《感想2》
 眼鏡をかけない理由(2)は、美人になるorかっこよくなる理由のうち「夜目」「遠目」の系列である。《よく見えない》ことがもたらす効果。
 これとは別に「傘のうち」の系列もある。この場合、《親しくなる》ことで、相手が美人になるorかっこよくなる。

 Glasses change our appearance. Some people refuse to wear glasses because they think they look better without them.
 Hanako's eyes were not very good, so she usually wore glasses. But when she was seventeen and she began to go out with a young man, she never wore her glasses when she was with him. When he came to the door to take her out, she took her glasses off, and when she came home again and he left, she put them on.
 One day her mother said to her, “Hanako, why do you never wear your glasses when you are with Taro? He takes you to beautiful places in his car, but you don’t see anything.”“Well, Mother,” said Hanako,“I look prettier to Taro when I am not wearing my glasses ―― and he looks better to me too!”
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