DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

David Lodge (1935-),「私の最初の仕事」(""My First Job "), 1998:資本主義のもとで競争は、公正でなければならない!

2018-04-04 19:50:19 | 日記
(1)
高校を卒業した時、私は大学入学を約束されていた。 When I graduated a high school long ago, I was promised to enter a university.
(2)
大学入学前、私は最初の仕事を経験した。 Before entering it, I exprienced my first job.
私は駅で新聞・雑誌を売るアルバイトをした。 I got a part-time job selling newspapers and magazines at a station.
(3)
店主は、すでに2人の少年、レイとミッチを雇っていた。 The master already had hired two boys, Ray and Mitch.
彼らは労働者階級に属した。 They belonged to working class.
私は中流階級だった。 I belonged to middle class.
(4)
レイ、ミッチ、私は、売上高の競争をした。 Ray, Mitch and I competed each other about how much money they got by selling.
私は4週間働いた。 I worked for 4 weeks.
結局、私が勝ち、二人を負かした。 After all, I won and defeated two of them.
(5)
彼らは、ひどく落胆した。 They were extremely disappointed.
そのとき、私は、ただ私の勝利を喜んだ。 At that time, I was only delighted with my victory.
(6)
しかし、しばらく経って、私は後悔した。 However, after some time, I became regretful.
店主は、3人の雇い人から多くの利益を得た。というのも、彼は巧妙に3人を競争させたからだ。 The boss got a lot of profit from 3 workers as he cleverly made them competed each other.
(7)
2人の少年は労働階級であり、その後も、おそらく貧しい生活を送るだろう。 The 2 boys belonged to working class and would probably live poor lives even afterwards.
私について言えば、私は、大学卒業後、リッチなビジネスマンになるだろう。 As for me, I would become a rich businessman after I graduated the university.
言い変えれば、私は、店主の側、資本家の側に立つはずだった。 In other words, I would be on the side of the boss or capitalist.
(8)
私は資本主義のシステムは、よくないと思った。 I thought that capitalist system was not good.
かくて、私はビジネスマンになることをやめた。 Therefore, I refused to become a businessman.
私は社会科学の学者になると決めた。 I decided to become a scholar of social sciences.
今、私は社会学者であり、君たちに講義している。 Now I am a sociologist and lecture you.

《感想1》
この小説が発表された1998年は、共産主義のソ連が1990年、崩壊した後だ。
資本主義が、自由な経済システムとして、勝利した。だが、過度に労働者の賃金を低く押さえることは、不正であり、公正に反する。
《感想2》
共産主義は二重に失敗した。①共産主義は、統制的経済システムとして、失敗した。この点で、自由経済システムとしての資本主義の勝利は疑いえない。
《感想3》
共産主義は、②非民主主義的政治システムとして、失敗した。共産主義の敗北は、民主主義の勝利でもある。
《感想4》
共産主義の失敗は、①自由経済システム(資本主義)の勝利かつ②民主主義の勝利だ。
《感想5》
だが資本主義(自由経済システム)と民主主義は、矛盾する。資本主義の飽くなき利潤追求は、労働階級に正当・公正な支払いをしない限り、民主主義の観点(Ex. 四民平等、天賦人権)からして、不正だ。この点で、著者あるいはその分身である主人公の社会学者の主張は、正当だ。
《感想6》
民主主義の原点は福沢諭吉が述べたように「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」だ。
《感想6ー2》
資本主義のもとで競争は、公正(Ex. 天賦人権の観点からして人は平等に扱われる)でなければならない。チャンスの平等が保障されねばならない。
《感想6ー3》
民主主義は、自由を保障するが、原則は自己責任だ。ただし、本人に責任のない事態については、彼/彼女の責任を問えない。たとえば、どんな親の元に生まれるか、子供に責任はないのだから、子供の機会の平等は、民主主義を是とする社会(メンバー全員)が保障すべき事柄だ。
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