懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

クリスマスのバレエ

2022-12-25 17:12:43 | バレエ
少し前に、ウクライナ国立バレエの公演を見に行って、いまいちすっきりしなかった。それで、家に帰ってから、2本程バレエ公演の映像を見た。

(前売り開始時にチケット買ったら、直後に大量の無料券が出たのも、ちょっと、「う…」と思った。)

公演詳報は、後日書けたら又。

(ウクライナ国立バレエの方は、要するに、チャイコ3大が得意なバレエ団が、『ドン・キホーテ』やってみました、って感じの舞台。
日本のバレエ団も、それなりに頑張っていて、過去のドンキ公演で良かったのは、思い出すと幾つかある。成功のポイントは、指導がしっかりしていた事かも。

日本は、古典バレエの要求水準が、かなり高い国、という事はある。
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その、見た映像の一つが、マリインスキーバレエの、2012年の地元公演。
(たまたまネット見て出てきた映像で、主役のファンでも、マリインスキーのファンでもないけど。)

アリーナ・ソーモアとシクリャーロフの主演。役のイメージに合った堅実なキャスト。
総合力の強みで、とりあえず1回見たら、えらく感動した。

指揮は痙攣指揮者のゲルギエフ。バレエ指揮者じゃないけど、もっと前の時の指揮よりは、ちゃんとバレエ向きな指揮になってたような。

(マリインスキーの版は、演出技法的にも、曲の表現としても、私的にベストとは思わないんだけど、それぞれ適材適所で、例えばスペインとか中国の踊りの人とか、一つ一つ、踊り手が役を面白く見せていて感心した。コーラス、雪の精たちの白いバレエとか、ごちそうさま、って気分。何か、全体を通じて圧倒された。)

チャイコフスキーの『くるみ割り人形』の音楽の表現としては、例えば、途中でくるみ割り人形が美しい王子様に変身して登場する場面、ここの感動的な盛り上がりを余すところなく伝えたと思うのは、昔、マラーホフの王子で見たドイツの版。(マラーホフが良かったのか、演出が良いのかは、今となっては分らないが。)

そういう、哲学的に見ても、おおお、と思うような、特別な啓示になるような感動とは別に、オーソドックスな良さが、上記のマリインスキーの舞台にはあった。

ボリショイのグリゴローヴィチ版は、スコアをきっちり押さえた高度な芸術理解のある名版だけど、時間もなくそんなに探せなくて全幕映像は見てない。
チュージンの王子はテクニックを見るダンサーであって、クリスマスにくるみの王子(=少女の幻想に現れる理想的な男性像)として見るには違う感じ。

過去のグリゴロヴィチ版の全幕映像をビデオで複数持ってたが、DVDに落としてなく、すぐ見られるのが無かった。
逆にマリインスキーのくるみって、意外と、過去の映像をそんなに見ていない。

くるみの話としては中途半端になってしまったが。とりあえす。

クリスマスに、くるみ割り人形。
(今年のクリスマス・ディナーの誘いは、庶民的なお店になった。だんだん、増税、値上げの世の中が私生活にも影響してくるけれど。その中で自分らの愉しみを見つけて行かないとね。
バレエは、2012年に見たら、上記映像もここまで感動しなかったかもしれないけど、世界の名門バレエ団の手による、女の子の夢の世界の舞台化として、味わい深い舞台だった。)、

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