懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

全日本男子フリーとか

2022-12-26 13:27:53 | Weblog
佐藤駿選手のFS、レッドバイオリン。最初の4lzが転倒だったけど、後のジャンプは佐藤選手には難しくないみたいで、切れ良く決めてた。

4位になって、本人はがっかりしてるかなと思ったけど、自分的には演技には感動した。

全日本選手権は、得意な人と不得意な人がいるような気がした。ここでいい演技出来たり、加点がもらえる選手でも、世界の大舞台に出ると失速する選手もいるので、選考する側も難しさがある、と思った。

今年2月まで大舞台で活躍した、羽生、ネイサン、トゥルソワ。
彼らの異常な位のレベルの高さとは、異質な世界になってきていて。

羽生時代が終わって、そこまで超絶難度を求められない新時代になった気はしたけど。(アメリカのマリニンを除いて)

自分的には、4T4S決めて、そこそこまとめられれば、上位に食い込めるような今のフィギュアスケート国際大会の在り方は、ちょっとぬるめに感じる。

取りあえず、男子シングルは、佐藤選手、三浦佳生選手とか、入賞できなかった選手たちの演技にも心を動かされた。
三浦選手は絶好調ではなくても、FSの音楽はちゃんと伝わった。このFS印象に残る。

宇野選手はさすがに堂々の1位だったけど。
昨日の14才の少女の3A2本のFSに驚きすぎて、お腹いっぱい。

男子シングルは友野選手・島田高志郎選手の、3位・2位の演技をまだ見てない(録画しただけ)

で、選考者は大変だったと思うけど、世界選手権は、島田選手じゃなくて、GPファイナルで実績のある友野選手が入って(ちょい異論も。)あとは宇野選手と山本選手。

自分は、批判とかできるほど色々分ってないし。島田選手は残念だったけど、何か言われると友野選手も気の毒かな。気にせず自分の道をいけばいいと思。

山本選手は世界選手権でもかっこいい魅力を見せてくれたら。ジャンプ全部決められたらもっと嬉しい。

そしてそして佐藤駿選手、選考からこぼれて残念無念、と思ってたら、来年2月の4大陸選手権に、島田選手・三浦選手とともに選ばれているので、まだまだ、次回の五輪までにはチャンスあるし、ここに出るならうれしい。

去年、女子の三原選手が、五輪の選考には漏れたけど、やっぱり四大陸等々の別の国際大会に出て、そしてこないだのGPSファイナルで坂本選手らを押さえて優勝をもぎ取っていた例もあるので、それぞれ精進すれば、まだまだワンチャンありそうな選考結果、かも?。

宇野選手以外は、次どうなるか分らない状況で、厳しい修練を経て、来年以降誰が栄光を掴むのか、予測が断たないのも先の愉しみがある感じ(?)

宇野選手はさすが、と思ったんだけど、(4F転倒とかはあっても)
ただ、よく考えてみると、ロシア選手権同率1位のセメネンコ選手の方が、点数が上だったかも。

(ロシア選手権も、全日本も、国内大会で、どちらも応援加点有りの大会だと思うと、条件大して変わらんし。セメネンコ選手は、そんなに盛り点数になるような立場の選手でもないだろう?し。)

まいっか。セメネンコ選手の創造性は嫌いじゃないけど、宇野選手より上にくるような実力とは思ってなかった。(おいおい)宇野選手はミスがあったからか。ま、比べるもんでもないか。

で、25日、クリスマスの夜のTV番組、羽生結弦があっちこっちの番組でいっぱい取り上げられていて、ちょっと驚いたけど、良かった。

宇野選手は立派だったけど、やっぱ羽生がいないと寂しいよね。

村元・高橋ペアの『オペラ座の怪人』、最後転倒あって、素人的には大きいミスに見えたのと、作品的に、「ラ・バヤデール」の二人の方が、線の見せ方が全然きれいだったし、作品の表現も、私的にはバヤデールの方が全然よかった。

転倒しても優勝なんだ、って思った。演技は濃ゆかったけど、内容が自分には伝わらなかった。ちょっと今の年齢の二人にあってないように思った。(炎上しそうな感想だけど)
私、忖度しないので。

オペラ座の怪人の演じ手としては、
女性は、ザギトワが美しくて、そのまま映画に出ても通用しそうなヒロインぶりだった。まさに白のヒロイン。あの雰囲気、なかなか敵う人は居ないように思う。

男性では、羽生は非常に良かった。あの衣装に、怪我して頭ホータイして出てきた姿が、そのまま、役の扮装に見えちゃう位、はまってた。

(怪我したのに出て演技したのは、絶対他の選手には真似してほしくないけど。)

あの時の羽生、オペラ座の怪人の主人公の、傷ついた心と体の表象として、抜群だった。役と音楽にあった透明感は、他の追随を許さない。
羽生史に残る名演だったと考えている。

羽生のオペラ座の怪人には、あの音楽が天から降り注いでいるような感じがあって、そういう超越的なものが、村元・高橋ペアのオペラ座の怪人には、自分には感じられなかった。
逆に、『ラ・バヤデール』の方は、バレエブランの難しい作品を選んでいるのに、バレエの舞台の様に見事だった。(なんでだろ~???)

高橋大輔選手は、一時期舞台をやって、演出家宮本亜門と仕事して演技指導もあったと思うし、その後の時期、演技がぐっと良くなってた。それが、その時期から年月が経って、そういうのが薄まっちゃったのか?或いは、彼の人生経験、精神世界に、オペラ座の怪人の様な屈折がないのかも???って思うんだけど。

後、クラシックバレエ演目では、凄く身体訓練が行き届いて、氷上での動きがバレエ的にはきれいだった。今回は、動きで見せる個々のラインが、前ほど美しくなくて、どうなってるのかと思ったけど、もしかして、技術的に上を目指した、難度を上げたとか、あったのかな???

村元選手が片脚を高々上げて、その足を高橋選手が持つ時、村元選手の脚のラインがとても綺麗に見えるのは、ラ・バヤデールの時と同じで、これは毎度感心してる。

一方の小松組は、フリーダンスの衣装デザインが凝ってて、斬新な衣装デザイナーがデザインしたのかな??って思った。二人全くお揃いの色使いではなく、1色だけ同じにして、動きの中で統一性も見せるという、変わり種デザイン。不思議な世界だった。

負けたのは、技術的に村元・高橋ペアの方が難しい事やってるとかかしら?今のルールに詳しくないけど。

勝手な素人の意見なので、違和感や齟齬を感じて下され。
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おまけ。
去年の全日本の羽生は凄かった。記憶の中の羽生は今も鮮やかに舞う。


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