懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

日曜討論、昨年の憲法特集から

2023-01-27 19:47:05 | Weblog
*結構、検閲の表示が出てきています。昨日の記事に問題があるらしいんですが。削除するかな。警告は前にもあった。
どの日の何が問題か、明示がないのも、商売の案内はしっかり連絡してくるのも、当惑しますが。自由とは名ばかりの・・・。

*あ、そうだ、一水会の鈴木氏の訃報が出ていました。これからの日本に提言を続けて頂きたかったですが、充分ご活躍されたということでしょうか。

【NHK、日曜討論から】
自分は九条の会のように憲法そのものに詳しそうな方々とは違うので、ガチガチの憲法談義ではないのですが。
昨年、5月ごろの「憲法特集」の放送を録画しておいて、時間ができてから山本太郎氏の発言のあたりを見ました。
(この方は、今までメディアに冷遇されてて、特にTV番組で発言部分が流れる方が少ない人で、発言が放送で出るのが割合貴重だったので。各党首の見解とか一応一通り聞いておいて、選挙の時に投票先を考える、参考のつもりだったのですが。)それが、自分の知らない話だったので、役にたちました。

【岸田首相と林外相の発言から】
この二人この頃、国際情勢において「法の支配」ということを強調するようになったのが、去年の途中から記憶していて。
で、その、法の支配。国際法、というものを重視している、形式的に、そういうことのようですが。

その国際法・・・。

【国連憲章から】
国連憲章は、日本もサンフランシスコ条約を調印していて、私も国際法に明るいわけじゃないけど、岸田・林氏のいう、国際法上の話になるかと思います。

その山本太郎氏のTV放送での発言が、その国連憲章第53条に記載されている(と77条、107条に関連項目)敵国条項についてのもので。
(すでに録画消去してしまって、文字起こしできませんが)

その条項は「国際連合の母体である連合国に敵対していた枢軸国、日、独、伊が将来、再度侵略行為を行うか、またはその兆しを見せた場合、国際連合安全保障理事会を通さず軍事的制裁を行うことができる。」というもの。

で、日本は第二次世界大戦の枢軸国だったので(ところで、アメリカのいった「悪の枢軸」って、その枢軸国から来ているんですかね。自分は分かってなかったです。)敗戦国として、戦勝国の連合国側から、厳しい目で見られる国である、そのことを日本は忘れてはいけない、という警句が、山本氏の発言趣旨でした。

これは、自分が見ても、文言見ると、戦勝国側から見て、例えば日本が、「侵略行為を行う」のではなくても、「その兆しを見せた場合」に、「軍事的制裁を行うことができる」!と。…「兆し」って?それ以上の明確な定義づけがなく、いわば、恣意的な解釈、見る側、戦勝国側の解釈によって「兆し」と見られれば、「軍事的制裁を行うことができる」。それも、「国際連合安全保障理事会を通さず」に、できるっていう内容。

それで、…こっから先は、各党や諸団体、個人の改憲派が熱くなりそうな箇所にはなりますが。そこは一つ、冷静に、冷静に。
つまり国際法上、日本が「兆し」を見せたら軍事的制裁がOKになってしまう、と読めるので・・・。

(これだと、日本人一般の感情は置くとして、それこそ岸田首相らの言う「国際法上」は、要するに「日本が『兆し』を見せた」ことを根拠として、例えばある国が日本に攻め込むとかね、(或いは経済上の不利益行為があるとかも)そういうことがあっても、国連だと、「敵国条項に該当した」、ということだと、攻める側には法令が根拠となり、そして、諸外国は日本が国際法上違反した、という話になれば、日本を、筋論では助けないというか、助けなくていいことになるのでは?相当、冷や汗が出るような事を想定されるのですが・・・。日本に攻める国があったとして、日本だけで戦うとか???っていうと、皆に怒られそうだけど、ただ、太平洋戦争を思い出してほしいです。日本はいろんな国を敵に回して、結局、アメリカに原爆落とされて敗戦した。)

(法令に明るい方、ちょっと考えてほしいなって思いました。例えば、国際法を認めない、という立場ならともかく、国際法を重視、って大々的に発信してしまうと、ますます退路もないし。日本の法律と国際法の専門家は違うかもしれないけど、自分でも知ってる人で、福島瑞穂党首とか、確か弁護士資格あって法令の基礎力がしっかりある人なので、自分のような者が憂うより、できれば、よりその手の話に詳しそうな人々に、この件を考えて頂いた方がよさそうで。
この辺のブレーキ系の話も見て、ムードに流されて前のめりでなく、もう少し立ち止まって皆で考えてほしい気がしました。)

日曜討論談議に話を戻すと、その条項があることで、山本太郎氏は、改憲に前向きでない、というご意見。日本が考慮すべき慎重に考えるべき、重要な要素。きっちり根拠を示して貴重な提言をしたと、自分は感じました。
憲法について、いろんな意見はあると思いますが。ただ、こういう話、ご存じなく判断している方々も、多いのでは?

実は自分は、この国連憲章の敵国条項について,ちーとも知らなかった、ので。
こんな話を教えてくれて、ありがとうと言うしか、ないし、NHKが放送してくれてほんとよかったです。カットになったら元も子もない。

山本発言は、従来型の憲法談義とは異なる切り口で、岸田首相・林外相が重視する、まさにその「国際法」上、”憲法改正って、ちょっと待ったぁあああ~!!!”というお話。

でも、私もこの話は知らなかったし、もしかして、岸田首相も林外相も、木原官房副長官だっけ、とか官邸の他の人とかも、知らなかったり、内容や意味を分かってなかったのでは?
山本太郎氏は、よく勉強してるっていうか、よく知ってたなって思うけど。

憲法自体は詳しそうな、菅野志桜里氏も、改憲派みたいだからご存じないのかも?だし。

【恣意的な解釈も】
上記の文言、素人目に見ても、難があるのは「兆し」。
憲法改正→兆し
反撃能力(敵基地攻撃能力だっけ)→兆し
等々、って、解釈されちゃったら、国連の安保理事会で話し合いなどせずとも、軍事的制裁、つまり武力使って行ってよい、って読めますよね。

岸田首相とか林外相とか、改憲派の通行人Aさん等が解釈するなら、いや、反撃能力は専守防衛で「兆し」じゃないです、っていえるけど

第二次大戦で、日本が敵対した国々が、「解釈」する主体となるので、それは無理筋というもの。

【本日の結論】
山本氏は例によって立て板に水トークで、すらすら言ってたし、短い時間の発言だった。大事な話をしてたけど、短くしか映してもらえない人なので、リアルタイムで見て敵国条項知らずに話を理解できた、危険性を理解できた人は賢いけど、自分がここでくどくど書いたのは、たぶん、山本氏のすらすら時短トーク(長く映してもらえないからだけど)だけでは、そのことが、改憲や反撃能力保持等々の流れにとって、ネックになる、重要なマイナスになることまでパッと頭が回転しない、法令問題に明るくない人も多いのではないかと思ったので。(わかった人は、お前と一緒にすな~!と思ってください)あ、山本氏の話は、春だったから、反撃能力の話までは言及してなかったかもだけど。

で、本日の結論その1.もしかして、改憲も、反撃能力も、まして核共有ということで日本にアメリカとかの核を置く等、その他の軍拡方向は、国際法上、ひっかかりがあって、まずいのかも、ということ。
(これでも、誰も日本に軍事侵攻してこないなら、あれだけど。ただ、軍事進攻の可能性だけでなく、弱みを握られることは、日本側の想定外の不利益も、あり得るんじゃないかと思う。)

本日の結論、その2.
こないだ、台湾有事ってホントにあるのか?なかったらどうなのか?って書いたけど。
もしも、有事があるとしたらそれは、日本側が想定してるような形でなく、日本の想定外の場所と形で、あるのでは?と、自分的には警戒している。

しかも、日本は自覚なく、自分が蒔いた種で、軍事上か経済上で、嬉しくない事が起こりかねない。

これは、日本に警告をしてきている国もあるので、スルーしないで、冷静に、為政者側が、想定できるすべての可能性を、一度きちんとシュミレーションしてから、国際問題、軍事、外交問題を考えたほうが、日本の国益になるはずだと、自分は思うんだけど。
どうも日本の政府、閣僚、高級官僚等々、正直言って、私ごときが言うのもなんだが、想像力が足りない気がして、先行き不安が拭えないこと多すぎる。


日本はNATOには加盟してないし、米国と安全保障条約があるだけで。
岸田自民が、相手国から見て挑発的に見える言動を繰り返すことで、敵を作り拡大していっていく懸念はある。

日本人の多くは、例えば台湾有事があった場合、中国と米国が戦争とか局地紛争になり、それについていく形で日本が加わる、というイメージではないかと思うんだけど。
自分的には、したたかな中国・アメリカは、やりそうでやらない戦争の話をムード的に持ち続けたとしても、日本のマスメディアが喧伝するような台湾有事にはならないとかでも、他はあったりするかも?。

とか、自分は思うし、それは、自然に起こることでなく、むしろ日本がそういう方向に行ってしまって、そういう結果になって、日本が困るとか、あり得そうな気がしてきた。

それで日本が油断してる隙に、例えば上記の敵国条項を根拠として、米中でなく、日本と例えば元の戦勝国側とか、何かあっても不思議ないような、嫌な雰囲気にだんだんなってきてる気がする。(詳述しないけど、諸外国の政府の発信見ると、だんだん変わってきてるのもある)そこでアメリカが、日本が期待するようには助けてくれないとか(敵国条項あるしで)、日本の想定外の事態が起こりえる気がした。

今の政権与党や官僚、あるいは改憲や軍拡に積極的な意識の市民とか、そういった人々の想像を超えたところで、現実は動いていく可能性があると、上記の敵国条項の話は、そんなことを自分にイメージさせるものだった。
はあ、またひっかかったりして。
バレエ記事、書いてないのあるから、まだブログやめてないんだけど。

自分のブログに警告が来てる件も、上記の敵国条項の件も、恣意的な解釈が可能、ということが、結構、ネックなんだけど。世間にはありがちと言われそうだが。

とりあえず、山本太郎さん、知らない話を教えてくれて、ありがとう。
(れいわは支持してないけど。山本氏は民主的にやりたいみたいだけど、他の人と実力にかなり差があるので、山本氏がやりたい政治を実現できるように、色々戦略を考えたほうがいいんじゃ?と思う。今の世の中、民主主義って形式的な言葉になってきていて、色々な人が水面下で戦略、特にIT使った戦略とか、してると思う。)

ブログ記事が引っかかろうと、退会しようと、自分は戦争に反対です。

(そのうち、逮捕されちゃったりして。)

【おまけ】
山本発言以降、例によって、それに反論、というのも出てるんで見ましたが、あらまほしき願望の域を出ていないと見ました。根拠もありますが、憲法談義を本格的にするブログではないので、割愛。
TVの評論家の、知らない大学の教授とかは、そういうのネットで見てそのまま発言するようなのは、やめてほしいし、防衛省の人のネット発言の受け売りでなく、きちんとおおもとの書面や国連の削除依頼や、決議、削除まで行ってない経緯(文言は残ってるまま)まで調べるのが、自分ら非大学教授系の、「大学教授」に対するイメージです、とだけ言っておこう。

なお、ちょっと調べると、山本氏以外でも同様のことを言ってる人たちはいるようですが、自分は知らなかったです。

※防衛費倍額で増税、そして岸田首相は広島サミットで自分の存在感を高めることで頭がいっぱいなようで。岸田子息が外遊中に公費で観光疑惑とか、・・・私の心配をよそに、日本の為政者はゴーイングマイウェイ。
ヨーロッパは戦争へ突入するのか、心配の種は尽きませぬ。岸田首相は、欧州外遊して支持率挙げて4月の選挙乗り切る気でいるようなことを、大手メディアが書いていた。
誰が為政者でも、前のめりは良くない。そうこうするうちに、日本の国債の価値が下がってるのかな。軍拡反対、経済は大事。



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