懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

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2022-01-03 16:17:32 | Weblog
【検索ランキング】
ちょっと情報遅かったけど昨年末、LINEのアスリート検索ランキングというもので、

アレクサンドラ・トゥルソワ選手が2位だったと、奇特な方が投稿していた。(フィギュアだけのランキングじゃないのにね)
(ちなみに1位は羽生なので、ふつうなんだけど)

トゥルソワちゃん、こないだのロシア選手権で五輪内定したのは良かったけど、10日からの欧州選手権があるのよね。
日本の選手はお休みできるのに。彼女も休めた方が自分は安心なんだけど。

【フィギュアスケート欧州選手権】
こないだのロシア選手権で4位になっちゃったセメネンコと、1位のコンドラチュクが、その欧州選手権に出るので、ロシア女子は五輪の2枠は内定(3枠目も?)らしいが、男子は欧州選手権次第なのかな。

確かに女子の1,2位は確定で良いんだろうけど、今回の男子1位のコンドラチュクさんって、今迄はそんなに実績って重くなかったはずで、これだけでは決められないだろうなと思ったし。まだ粗削りで、パワー型かな?

ついでに、彼のFSは、ジーザスクライストスーパースターで、「あれ?、ソチ五輪でペアのボロソジャール&トランコフ組が芸術性・技術とも充実の名演で優勝した時の曲」って思ったら、今18歳のコンドラチュク選手も、当時は同様にあれを見て感動して、それでここで演じたようなので、その意味では、そっか~と思った。彼自身は、まだ演技や衣装にかまける余裕は感じなかったが。名演は後輩に影響を与えるのね。

一方、去年の世界選手権ではノーミスで大抜擢に応えたのが立派だったセメネンコ、昨年末のロシア選手権で、こんな所で表彰台落ちしてど~すんだと思ったが・・。セメネンコのFS「巨匠とマルガリータ」の振付が凄~く良いので、その意味でぜひ五輪に出て欲しかった。

(たぶん女子3枠目で五輪代表入りしそうな、世界女王のシェルバコワのFS「巨匠とマルガリータ」の振付。これがあんまり良くなく、あれをどうしても五輪で見る羽目になるなら、セメネンコが出てくれると口直しになるので。でも勝負の世界は厳しいからなぁ・・・。)

セメネンコが欧州選手権に選ばれた分、3位のモザリョフは選外に。実力を出せたという点では、ロシア選手権ではモザリョフの方が上だったのに、と思うのと、自分的にはセメネンコに出てきてほしいのとで、ちょい複雑。

・ロシア選手権は、女子はトゥルソワの活躍は嬉しかったけど、一方で、シェルバコワや五輪補欠のトゥクタミシェワが霞む、噂のロシア女子ジュニア選手たちの活躍が目立った。上手な選手が何人も居てビックリする。

ほんとは、もっと年齢下の為、ロシア選手権に出られなかった、ジュニア世界女王のアカチエワや次点のジリナも混ぜないと、今のロシア女子ジュニアの事は語りきれないんだろうけど。彼女たちを混ぜなくても、充分目を引いた。

一応、順位が上位だった二人のFS、サモデルキナは、4Lzと4S2本で計3本4回転着氷で、ペトロシャンは4Lo2本だったか。
いずれも1位のワリエワの出来ない高難度4回転(4回転の中でも難度の高い方の)の技術を披露。ワリエワも次にループに挑戦したいと言ってた時期があったと思うけど、五輪まではたぶん安全運転で、4Sで止めるんじゃ?と思う。

ワリエワ時代は長く続かないという露モノ好きの大方の見方を裏付けた印象。

トゥルソワはジャンプが爽快なのと、同じ高難度4回転と言っても、今回ですら異種3本を一つのプログラムに組み込んでたので、やはり男子トップ並みの地力は女子随一。でも、この人は女子と比べる選手でないと思ってるので、今後も我が道を行ってほしいし、ちょっと外して考えてるので、そうすると、やはり上にあげたジュニア女子らは、時代のロシア女子を牽引するユニークな存在かと思った。

スポーツ紙で、シェルバコワについて、「2度転倒」って書いてたのがあった。これは間違いで、一回しか転倒してない。私は彼女のファンじゃないけど、ちょっと酷いなって思った。

トゥルソワについても、「4回転ルッツ2本成功」って記事あったけど。一応、4回転ジャンプは2本でなく3本成功。(それも4本廻って3本着氷なので、3本だけ跳んだより点は高く出てる)記者もスポーツ紙の読者層もあれだけワリエワを称賛するんだから、4回転ルッツと他の4回転の区別がそんなについてるとは思えんし、ワリエワが3本で彼女が2本と勘違いしてるんじゃなかろうか。

実際には、トゥルもシェルも、ワリエワが持ってない高難度4回転を持ってるし跳んだんだが。メディアの、盲目的に誰かを持ち上げるのが好きな傾向にも、困ったもんです。

・ワリ五輪金メダルは既定路線でも、万全を喫して、団体SPがワリエワで、FSは、調子戻ればトゥル、そして現時点でならシェル補欠で行くのが普通だと思う。ロシアが個人戦より団体金を目指してれば別だが、そんなことはないと思うので。ワリエワにどうしても個人金メダル取らせたかったら、過去の例から言っても、団体はSP一つだけにするべき。

過去では、ソチ五輪のリプニツカヤが団体でSP,FS両方出て、見事1位だった後、個人で5位に沈んだのは気の毒でならない。

・スポーツ紙じゃないけど、フィギュアスケート記事の所で、3位シェルバコワのことをトルソワって書いてたのもあってこれも酷いし、何を論じるにしても、基本的な所は間違えないでほしい。マスメディアが報じると誤報でも広まるので、メディアの責任意識は求めたい。

・ワリエワは、プーチンに寵愛されているアスリート(変な意味じゃなくて)、ってだいぶ前に夕刊紙に出てて、それですべて腑に落ちた。

(もう一人が新体操のジーナ・アベリナちゃんで、こないだ優勝したらプーチンから電話かかってきたとか。)なので、ワリエワの五輪金メダルは既定路線だと、自分は思ってるので、それはそれでいっかと割り切ってる。それにしてもマスコミの間違い記事は酷い。

・自分は、ワリエワの五輪金メダルを一番阻むのは、世界女王シェルバコワだとばかり思っていた。(彼女は負けず嫌いなんだろうと思ってたし、一昨年のロシア選手権では非常に気の強いのを見せて、動じず金メダルをもぎ取って行ったから)

なので、今回のロシア選手権でシェルバコワの転落を見たのは、感慨深かった。女王シェルバコワに明日はあるのか、或いは7位敗退でジュニアより見劣りがしたトクタミシェワに明日はあるのか、は、ロシアでは明日何が起こるか分らないとよく言われるので、また次の話。これで全てが終わったわけでもないが、私も予測立たない。

メディアが愚かなのは、トゥルソワはあんまり金メダルにこだわってる様には見えないのに、ワリエワと比べる事。それはシェルにまかせておけばいい。

・トゥルソワは、金メダルとかより前人未到が好きみたいで、彼女は彼女の花を咲かせて続けて行くだろうし、次に去年のテストスケートの様な、世界をあっと言わせた衝撃的な演技をどっかでまたやらかしてくれるだろうと、楽しみにしている。なので、怪我だけが心配。当分、恋愛してフィギュア辞めるとか言いそうになさそうだし。

・ワリエワの演技は、あんま見ないし。別に、って感じ。何が悲しゅうて、4T4S止まりの演技でここまで大騒ぎって感じで。ジャンプ技術を上げて、その分、他がどんどん荒くなっていく。

・ワリの演技構成点、FS「ボレロ」の「曲の解釈」満点って、失笑もん。フィニッシュを曲に合わせないのはもはやデフォルトになってるし。
曲の解釈が酷すぎて、自分なら0点とか、マイナス50点とかつける。根拠はそのうち暇あったら書くけど、ワリエワのボレロが音楽表現としては酷いという意見は、割ときちんと解析したものが、あれを最初にやった頃に誰かの意見としてネットに出ていた。

その曲の解釈を満点にしちゃうのは、採点してる人たちにその手の教養がないせい。
ま、ワリエワの爆盛り銀河点は、私的には笑って流せばいいだけのしろもの。元々、フィギュアスケートの採点って、あんま公平じゃない時があるものなのでは?って思う。

ついでに、ロシア選手権は、ドクターストップ怪我休養明けのトゥルソワは完調じゃないのに、その彼女に「35点もの差をつけて」とかって言ったロシア記者が愚かなだけだし、それをそのまま書いちゃうメディアを見てると、休養明けの選手と比べるなんて、「逆にワリエワってそんなに弱いの?!」ってつっこみたくなる。

ただ、上位3人の中で、高難度4回転ジャンプを行わない(4T4Sしかやらない、という意味で)ワリエワが、一番安全運転で、五輪でミスなくやれそうな立ち位置である、という事は押さえておきたい。それは、一番強いのは誰か、というのとは全然別の話。

誰が個人戦で勝つかより、ロシア女子は表彰台独占は、もはや義務レベル。出来なかったら、関係者の不手際位、他国選手と差があるし、出られないジュニア選手たちの為にも、出る3人はメダル取れないといけんでしょう、と思うが。ただ、パンデミック五輪だから、何があるか分らない。

そのため、トゥクタミシェワらは、補欠出場のワンチャン狙いでも、可能性はゼロではないと思ってる。(あってほしくない事態だけど。)関係者も私と同意見のようで、補欠も多く連れてくと思う。

ついでに、世界王者ネイサン・チェンが認めたのはトゥルソワ。(昨季前半のロシアのテストスケートの時、「彼女は僕より強いんじゃないかな」、って、ネイサンが言ってたので)

今季のトゥルソワの怪我はパンデミックの影響 (たぶん、ビザ取得等諸般の事情で、GPアメリカ大会の出場を盤石にするために、あの異常な過密試合スケジュールになって、結局怪我したのでは?と思うので。)で誰も悪くないとは思ってる。
(逆に手を打てなかったワリエワやリーザらは、カナダ大会で、当初ビザがおりず関係者が騒いでいたけど、自分は最後は下りると思ってたし、結局そうなった。結果的にはその方が得だったみたい。)

でも、サーシャは出られない様な怪我なのに、アメリカ大会に出て出て勝ってしまったので、いつも心配はしてるし。
この上はトゥルソワには、唯一無二の貴重な才能を大事にして、無事にやっていける様に、と一番願っている。

【冬時期のバレエ】
・バレエは新国立劇場の「白鳥の湖」の放送予定が今年あるみたいだけど、ロシア系の振付じゃないので、自分的には白鳥としてはどうかなあ、という気分。

・「白鳥の湖」と言えば、2月に東京バレエ団はブルメイステル版の公演があるけど、これはロシアのだけど、一方で東京バレエ団の「ロミオとジュリエット」はクランコ版なのね。

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