懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

インタビューと動画など

2023-04-30 01:08:10 | バレエ
【インタビュー】
ダンマガ1月号に、マニュエル・ルグリのインタビューが出ていて、
パリ・オペラ座の芸術監督人事についてと、その路線について、異を唱えていて。

今現在の話じゃないけど、一時期、パリ・オペラ座の芸術監督って、内心、意外な人が抜擢されて、外の人だったと思うし。私らから見て、意外な人事ではあった。
私はパリ・オペラ座のファンではないので、そこの上の人のことに疎いので、「よくわかんないけど、そういうこともあるもんかな~?」位に思ってた。

自分らが思うようなことを、トップダンサー級の人も思ってて、しかも、ああいう雑誌で歯に衣着せずに発言したのが、ちょっと意外だった。

ルグリの意見は、(雑誌が手元にないので、正確に再現できないが)ルグリらが引退した後、パリ・オペラ座の方向性が、“ちょっとコンテが多くなってしまい、古典が疎かにされ、芸術性の面でやや難があるのでは?”、というようなものだったと思う。

ルグリらは、ヌレエフ世代。パリオペラ座が、元キーロフバレエ団で世界のカリスマ的スターだったヌレエフが芸術監督になり、バレエ団が芸術的にも世界的に高い評価を得て、綺羅星の如きスターダンサーを輩出した時期の、時代の息吹を吸収して大輪の花を咲かせた時代のダンサーであって、やっぱりその意味で、芸術性には拘りが強いのかも、って、門外漢ながら思った。

門外漢として、その後の時代のパリ・オペラ座の芸術監督人事を見ると、素人的には、意外に、トップスターの人って、芸術監督にならないとか、なりにくいもんなのかな?って、ちょっと思ってた。

例外は、アンファンテリブルの異名をとったP.デュポン位で。ルグリもそうだし、イレールとか、人気では申し分なかったと思われるニコラ・ル・リッシュとか。

で、自分は良く知らない外の人が芸術監督に抜擢されてサプライズだったあとは、結局オーレリ・デュポンが任命され、その後、ジョゼだっけ。

日本で昔人気のあった、シルヴィ・ギエムは、19歳でエトワールになり、先輩たちに虐められて(確か、エトワールなのに大部屋にされたような話があったかも。出る杭は打たれる。)パリ・オペラ座を若くして出た経緯があるので、そもそも対象にならないのかもしれないが。

自分から見れば、パリ・オペラ座って、世界の5大バレエ団とかに入るのに、コンテが多くて先進的と思ってた時期があったけど、バレエダンサーは古典もやらないと、バレエ団が強くならないとか、あるとは思う。それと内容も大事で、昔のパリオペラ座って、選ばれたコンテの一部が、内容が良かった気がした。

イレールは一時期ダンチェの芸術監督になって去年やめたけど。
ルグリは、幾つかのバレエ団を経て、そのうち、パリ・オペラ座に返り咲き?なんて、あるかしらね???
明日何が起こるか分からない世ではある。

【画像】
インターネット使ってると、興味関心連動型ということで、なにやら、知らない動画に誘導されることが、ままあって。
ボリショイの今の若い主役ダンサーさんたちの動画に誘導され、受け身でクリックして、知らないダンサーさんたちの舞台映像を幾つか見ていて。

えっと、プリマは、ココレワ、セヴェナルド、とか。男性も幾つか。
演目はスパルタクスと古典とか。

まあ、さっくり脚が上がって。

とりあえず、特にこの人が、というのはないんだけど、一通り見栄えのする踊りを踊る。

ダンサーたちには、劇場の遺産は引きつがれているみたい。

【衣装】
ボリショイで心配になったのは、少し前の時期に見た、「パキータ」だったと思うけど、衣装!
ありゃなんじゃ?!と目が点に。

2000年代にこの作品、当時の芸術監督プルラーカが復刻というのか、上演していて。
これが、他のバレエ団の同作品とは比較にならない素晴らしいものだった。

まさに、動く絵画!

装置、衣装、群舞と主役、一体化して、全体で一つの堅牢・高雅な美の世界を現出していて、眼福。

衣装は、第一キャストのザハロワ、第二キャストのグラチョーワともに、それぞれの個性にあって

もう、衣装に惚れ惚れ。

なんであれが、こんなださい衣装に変わったのかと思って、そこだけは不安になった。
あとは健在に見えた。

また来日してほしい。


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