懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

戦い済んで・・・

2022-02-19 03:47:09 | Weblog
とりあえず、18日は、フィギュアペアのSPがあって、
1位の中国ペアも期待にたがわぬ出来だったんだろうけど、

私的には、ロシアROCの最上位のタラソワモロゾフ組よりも、
世界王者でこの所負けなしだった、ROCのミーシナ・ガリアモフ組の演技と技術の融合、つい引き込まれる芸術性に感動しつつ、
団体戦、2試合とも出てしまい、男性が手首怪我してそう?だった、このペアのFSどうなるか、案じている。実力発揮には至らなくても、その魅力はピカイチに、自分主観では見えたけど。(小さいミスがあるね)

試合の行方は心配でも。

ミーシナ・ガリアモフ組SP。演目はバレエの「エスメラルダ」。
愉快なエスメラルダと、ちょっと女性より下な関係性の、たぶん、カジモドを演じてるのかな、ガリアモフ。
見てしまうと好きになってしまう、美男美女ではない、不思議なペア。

彼らこそ、私たちが大好きなロシアの芸術性や、ワガノワメソッドで育った動きの美しさを湛えた芸術系アスリート、
ロシアの正統的アスリートであって、

あの、メディアで大宣伝されている、促成栽培的なスケーターのワリエワにない魅力、ロシアのスケーターの本来あるべき魅力が感じられて、
見ているだけで、ため息物の表現力。

ワリエワと、シェルバコワに徹底的に不足しているのは、作品の内容的な面。
とにかく、あの二人の作品って、どうにも中身がない。

チーム・エテリの課題なのかもしれないけど、
トゥルソワの創造性を見ると、彼女らも同門なので、やっぱり内容が薄いのは、本人たちの創造性の問題もゼロではないと思う。

トゥルソワを見てもそう思うし、まして男子シングル。表現力の巧拙はともかく、10代の選手でも、ワリエワ達より、もっと中身のあるものをやってくる。内容が薄いのは、やっぱり感動しづらい。

この辺の話は、そのうち書けたら後日に。

・TV放送、選んだ局に裏切られたというか・・。

トゥルソワのフリーは何とか録画できたが、

NHKとテレ朝、女子フリーの試合が決着した後、ず~っと、延々と、これでもか~!というほど、坂本・樋口、坂本・樋口、坂本・樋口、を延々と映していた印象。TBS、日テレにチャンネル変えても、坂本・樋口・・。

正直、もう見た内容がチャンネル変えても、延々と繰り返されてたような。
長いなあ、と思ったが。フラワーセレモニーは、ちょびっと。

その間に、本当はとんでもない映像が見られた所もあったみたいで。

・トゥルソワは、今回、公式練習、16日あたりの曲かけ練習の内容が、本人比であまり良いと言えず、今迄の試合は直前の練習では5クワド降りてたり、試合より内容が良かった傾向がある為、戦々恐々としていた。

が、試合は女子初の5クワド成功、そして、男子も含め、史上初後半の最高難度4回転ルッツ2本認定、技術点は今回五輪の男子上位者、宇野・羽生より上、っていう、前日の曲かけ練習、あれは何だったの?!と思うような快挙!

トゥルソワ、勿論、お約束の女子フリー1位!そして、やっぱりSP足すと、総合では1位になれなかったのも雑に言えば去年の世界選手権と同じ。

(トゥルソワは、もし金メダル欲しいんなら、誰か軍師みたいな頭のいいブレーンが付いたら、もうとっくに金メダル取れてると思うけどね。)

・今回、ロシア代表、チーム・エテリ内では、例の「ワリエワのドーピング検査陽性問題」で、通常の五輪の選手のあり方とはかなり異質な環境になり、・・・

それって、実際私は心配してたことだったんだけど、

この3年間、色々と、理不尽に耐え、言葉を呑んで地道に努力してきたトゥルソワ。
今迄は、日本語で報じられるベースでは随分優等生な言動が目立ったけど、
さすがに今回は、堪忍袋の緒が切れた、みたい。

・女子の順位確定後、トゥルソワちゃんがブッチ切れてた、面白い映像を見た人たちがいるらしいんだけど、
私はそれ、見てないんよ。黒なトゥルソワちゃん。面白そうなのに。

人によっては、そういう面白いもんを見てた時間、自分は、無為に、延々と続く,坂本・樋口を称え続ける長々しい映像を見ていた。

・表彰式のトゥルソワのお着換えを期待してたのに、無かったし…。(せっかく作った、あのクルエラの衣装が、五輪に登場せず、残念)

そのトゥルソワ発言については、興味深い部分もあるんだけど。
その話は今回は割愛。

トゥルソワがブッチ切れてた気持ちは、過去のロシアの五輪選手の発言を思い出すと、何となく理解も届く。
その説明は今回はしないけど。

(あ、あと、シェルバコワが優等生扱いされてるみたいだけど、そういう冗談はやめて、と思った。彼女は一昨年のロシア選手権で、検温拒否し、エテリコーチの常識的な制止を振り切って試合に出て、勝った。

あの時は、コロナで悪い事が起こらないか、凄く心配したけど、何も起きず安堵した。

トゥルソワは、今迄そのクラスのぶっ飛んだエゴイスティックな対応をしたことはない。当たり前だけど。

ほんというと、彼女は男子ルール適用できれば、SPに4回転入れられれば、昨年と一昨年の怪我も無くて済んだろうし、シニア上がってから無敵の絶対女王として君臨し、女子シングルの強化に役だったはず。
(この話も、そのうち、気が向いたら書くかも)

現実は、今回の結果に。

・一方で、エテリがワリエワのFS演技後に言った言葉は、まぁ、コーチとしては、そんなもんだと思う。いわゆる、ダメ出し。

ワリエワが、そういうのに耐えられなかっただけで。(あれだけ、国を挙げて守られ、応援されてるのに、あんなもんだった。)
シェルバコワやトゥルソワだったら、そういうコーチとやってこれた。あの二人は厳しいこの競争世界で、上がってきた特別に精神の強い選手たちで。

バッハなんて、TV見てるただのおっさんしてて、厳しい闘いを繰り広げるアスリートとコーチの事なんか、何も分ってない。
銀ブラの件で誰か追及してくれ!って思うだけ。

・ワリエワ問題についてはせっかく天の裁定が下ったのに、1日たつと、またメディアが愚にもつかない事を発信していて、しょうもない。

ただ、無知でフィギュアスケートに普段関心が高くなく、状況全く分ってないような、ワイドショーのコメンテーターが事実と違うことを憶測で垂れ流しているのは、害がある。

一例をあげると、フジのバイキングでどうでもいいショートヘアの中高年女が、トゥルソワの移籍劇について、根拠のない憶測で「エテリの所に不満があって出たけどうまくいかないから戻った」みたいに言ってて、あんな嘘、あれは酷いなと思った。

実際には、そもそも決めたのはトゥルのパパで、不満があって出たというより、移籍の2年前位から交渉してたって話で。志高く、更にグレードアップを測ったんじゃないのかね。トゥルはいい子だったから、移籍後もエテリコーチに好意的なコメントを残していたし、どちらの後輩たちにも慕われていたと聞いてる。

そして、本人はプルの所で続けるつもりだったが、トゥルのパパが、サンボ70側に凄く好条件を示されて、結局戻ったけど。

トゥルは実力が高く、人間関係も良く、どちらでもやっていけそうだった。

ただ、誤算だったのは、昨年、シーズン開始後のチーム・エテリの差配の試合スケジュール。
異常に過密スケジュールで、宇宙人トゥルも結局人間だったことを証明して、怪我して終わった。

その怪我の後のことで、今回、あのFSの演技にとどまったけど、エテリのチームでさえなければ、あんな無謀なスケジュールにはしないので、彼女はマズイ怪我はしなかったことだろう。もっと上の演技をできてた。残念無念。

何でこの番組出てんだろう?と思うようなおばさんが、思慮の浅い低次元な憶測を、ソースも無い所で述べて、メディアで拡散してしまう。

内容的には、プルシェンコにもトゥルソワにも、ロシアにも、失礼な発言で呆れた。

他の番組だったかもだが、ロシア女子フィギュア選手は選手生命が短いと言ってたが、挙げられてた、ザギトワは、ほんとは米国のワグナー元選手がザギトワの金メダル演技に難癖つけて、それを受けた業界の上が、あろうことか、「こういう意見もあるから」という呆れた理由で、ルールを変え、ザギトワの武器、後半に全部のジャンプを跳ぶ戦略は、出来なくなってしまった。

どうせルール変えるなら、ジェンダー平等にして女子もSPで4回転跳べるようにしてくれれば、もっと面白い時代が来たのに。トゥルソワの若い頃であれば、皆、ビックリする様な高度な内容が見られた事だろう、そういう前向きな改定はないのよね。

本当は、今回ロシアを批判してるアメリカのワグナー、彼女のせいで、ザギはフェードアウトしたのに。
サンボの指導のせいじゃなく、批判してたワグナーこそが悪かったのに。業界の上も悪いけど。ザギトワのドンキの素晴らしさが分らないなんて、美と芸術への理解がないだけ。視野が狭いだけ。ワグナーのロミジュリの曲の使い方は最低だった。芸術性のかけらもなかった。

もう一人、リプニツカヤが失速したのは、同門のメドベージェワがリプを押しのける世事に長けた人だったからでしょう。
教育システムの問題じゃない。

だから、ロシアの悪口を言いたがる輩が多いが、ワリエワ問題はワリエワ問題であって、それ以外の問題を引っ張って一緒くたに論じるのは無理がある。

足元を見れば、日本の女子選手の方が、活躍期間が短い人は何人もいる様に見える。ポスト浅田真央には、誰もなれなかった。
トゥルソワは、キャリアは長く、ジュニアの頃からたいそうな活躍で、ジュニア2連覇して世間をあっと言わせた頃から、もう4,5年になるんじゃなかっけ。体型変化でジャンプ跳べなくなるとか、嘘ばっかりな憶測放言多かったけど、成長してもジャンプ全然跳べてるし。日本のスター候補生たちの方が、年齢高くなると消えて行った人、何人か思いつく。

日本の、ポスト浅田になれなかったスター候補生選手たちの方が、脚光を浴びて活躍した期間は短かった印象がある。

男子でせっかく、ネイサン、羽生と、面白いことやってくれたのに、ワリエワ・ドーピング問題で、女子の試合が台無しというか、それに占拠されて、もっと試合に寄り添って報じられるはずのものが、薄められて短く報じられて残念だったし、

事実を報じるならいいけど、もう結論が欲しい話なのにそれはなく、変なワリエワ同情論とか、どんどんおかしな方向に話が行ってる気がした。
最後はワリエワを上げてロシアをけなして終わる。天の裁定、彼女が惨敗してメダル取れず坂本にも負けたのは事実なのに、実力でなかったみたいに言ってて苦笑した。

ほんとは、ISUがワリエワを出場停止にすればもっと試合をノーマルに行えた。
五輪は、例えば放映権のあるTV曲関係??とか、色々利権も絡んでる為に、そういうことが出来ない所になってるような気がした。

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