懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

北京五輪開幕

2022-02-05 02:22:42 | Weblog
・開会式、ちょこっとだけ見たけど、めっちゃめちゃ面白い場面が色々。後日録画堪能予定。
(後半の選手たちの映像シーンで、羽生の「SEIMEI」のジャンプシーンが出てきた。凄く映像向きな一シーン)

フィギュアスケートは鬼門の団体戦。以下ちょっとだけ雑感。

・男子SPネイサン・チェンは、大方の見方通りの勝ち上がり。

1位で素晴らしいんだけど、去年のネイサンとも何か違う。体も違うような気がした。
ネイサンは、MAXやらなくても勝てそうであっても、少し前から方向が変わって、ネイサンMAXをやる気でいるみたいだなって思ってた。
SP「ラ・ボエーム」
技術的には、・・・・トゥルソワが「誰かと競うのでなく、私は自分と闘っている」って言ってたけど、今回のネイサンは、まさに、自分と闘ってる、そんな感想を持った。一番高難度のプログラムを持ってきて、表現もMAXやってる。集大成なのかな?(次は別の道に行くとか?)

もっと楽な行き方もあるけど。

これだけ身を削るように厳しい、精度の高い物をやるのは、本当に、一回一回が自分との闘いで、団体SPと、個人戦の2試合、計3回、集中力を切らさず彼が望む演技を果たすまで、息をつめて見守るのみで。異次元に難しいことをやるので、
4日の演技の成功を見ながら、残り2演技、この厳しい闘いに彼が勝って結果を出せるよう、順位うんぬんより、全部やりきれるよう、祈るような気持になった。

私はネイサンのファンじゃないんだけど。

表現は、前半は見えないパートナーと一緒に踊ってるみたい?だったり、青年の恋の懊悩の物語なのかな?
ジャンプもスピンもステップも最高難度で息つく暇ないのに、演技もとても心がこもっていて、

羽生も、「天と地と」のフィニッシュとか、SPのとか、演技に心がこもってて、見ていて心を動かされる時があって、自分は顔芸演技よりそういう方が好き。
ネイサンの今回のは思いの表出がちょっと濃ゆい目で、羽生のは仙人みたいで、ちょっと透明感のある演技だった気がしたけど。

取りあえず、下馬評通りネイサン1位で、団体4日はアメリカが暫定1位。

・までは良かったんだけど。ネイサン同様、当然1位と思ってた、ロシアのペアとアイスダンス、2つとも、SPを落として、何と2位発進!!!
ロシアのミーガリ、シニカツ(略称ご容赦)この所負けなしの絶対王者と思ってたから、ちょっとびっくり。
(でも、ペアのミーガリ、演技はほんと素晴らしかった。この位やってくれたら、自分は満足でお腹いっぱい。コミカル系のエスメラルダで、遊びの要素がふんだんに。シニカツ組は、女性の動きがセクシーだなあ~と思って見とれてしまった。)

小さいミスが出てた。
でも。ロシアスケ連とか、上の人が、間抜けなんじゃ?って自分は思ってる。五輪代表確定者たちを大挙して欧州選手権に出した判断、間違ってたんじゃないのかしら??

使い減りってあるから、前回の試合の後、少しインターバルがあった方がいいんじゃないかと思ったり。

(例えば欧州選手権では、トゥルソワは滑る前からコンデション悪そうに見えて、なんで怪我後のロシア選手権で結果出せたのに、大事を取って欧州はパスとかの発想にならないのか?ロシア、って思ってた。業界の上の人々のスパルタ発想が私には理解できない。)

選手たちはとても優秀だけど、業界の上の人たちがいまいちなせいで、ロシアROCが団体金逃したら、選手は悪くない、って自分は思いそう。

・日本では、全日本選手権で五輪代表決めて、で、次の四大陸は、その人たちでなく、五輪選考漏れた選手を出してて、私にはそういう方が見てて順当に思えた。まあ、私にわからない判断が色々あるのかもだけど。五輪が全てじゃないっていうか・・・。

・そんな中、ロシアの団体で唯一、1位を期待されてなさそうな、男子シングルのコンドラチュク選手が3位の立派な出来。この選手は、直前の合宿とかで気合い入ったかな?若いので影響されやすそうで。覇気ある好演。音の取り方、音楽表現は良かったと思う。ワリエワより全然、そういう部分は良かった。
(この結果で、ロシアのフィギュア界の上の人たちが、コリヤダでなくコンドラチュク出して良かったって思いそう・・・。結果が全ての冷たい反応しそう。)

・日本は宇野昌磨2位、好発進。たぶんFSは鍵山かと。アメリカはFSは、たぶんヴィンセント・ジョウになるんじゃ?と思うので、好勝負が楽しみ。

・ロシア女子シングルSPは、ワリエワは誰が見てもそうなるって布陣と思う。FSはシェルバコワ出す気でいるかも、って思った(4Izやらせる気でいそう、チーム・エテリ)でも、FSもワリエワにしてもいい位かも、団体で勝つためには。

相手がそんな強くないので、シェルで勝てるかも、というのはあるんだろうけど。彼女は、欧州選手権の時の膝の湿布の怪我って、そんな心配いらないものなのかどうなのかが、最後までよく分らなかった。火事場の馬鹿力的な逆境のメンタル強さは世界一だけど。

・自分はトゥルソワのファンで、彼女が可愛いし、ロシア選手権は怪我完治で出たわけじゃなさそうな気がしてるので、欧州選手権出場は余計だったし、せめて団体は回避して個人戦出てほしいような気もするけど。それで、たぶんFSもシェルかワリエワで行きそうな気がするので、大丈夫そうだけど。(ロシア人的には、団体出た方が名誉なんでしょうけど。)

トゥルソワのパパは選択間違ったなって思った。プルシェンコの所に居たままなら、去年の前半の異常な試合スケジュールの問題は起こらなかったので、深刻な怪我をかかえることもなかったろうから、金メダル狙えたと思うが、今はぼちぼち、その後も選手続けられる程度にやってくれればと祈るだけ。

・北京や中国市民の多大な忍耐、犠牲を伴った五輪だけど、私らは何も支払わず、見て楽しみを享受する。ちょっと気が引けるけど、試合は録画して後で楽しんで見ると思う。

ただ、パンデミック五輪が続くなら、五輪自体やめた方が国の為にはなりそうな気も(?)お金かかりすぎて、世界経済の減速に貢献しないかと思ってしまった。

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