懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

【羽生結弦、祝・五輪2連覇!】 視ることの意味

2018-02-17 17:15:52 | Weblog
羽生結弦の平昌オリンピック祭り。

終わってみれば「羽生が絶対王者」だったんだけど。そんなこと、全て終わるまで、運命は分らない。

この結末が分るまでは、ひたすら、神頼み、神頼み、神頼み。

「恋する私は、バカである」という言い方があるけれど。いやいや、バカを超えて、愛は第三者的にはクレイジー。

試合終わって思うに、羽生選手は、何もなくても実力で勝った、勝てたかもしれんし、現地の観覧席の応援はともかく、遠くからTV観戦に過ぎない私らが何しようが、結果に関係ないかもしれん。

なあんてことは、リアルタイムでは、考える余裕もなく。

本日も無事お休みが取れ、羽生選手の演技時間は、今日は「観る」余裕なんてなく。

「観る」距離感もなく、
ジャンプの前には手を合わせて、「あああああ、ジャンプがうまく飛べますように!」

って、毎回してますた。毎回、ジャンプのたびに天に祈って念入れて。ああ、神様、どうか絶対失敗しませんように!

本当は、そんなに思わなくても、全然大丈夫だったり、したかもしれんけど。最後の最後まで、緊張した。

全てが無事に終わるまで。

一応、「清明」のあやかしの世界は感じながらは見たけど。でも、やっぱりジャンプミスは勝敗を分けるから、どうしても気が入る)

(いにしえの陰陽師に扮した、羽生の身振り、目に見えぬ魔界を統べる陰陽師の振りには見えるし、ポーズやパも洗練されて、彼を中心とした空間の広がり、結界みたいのを作ってる(?)感じは出てたと思うけど。一度ぱっと手を広げた時、歌舞伎のそういう術めいたパートも(一瞬だけだけど)あったけど。あんまり観察的な目では見てなくって。)

一般的な「観る」意識とは非常に異なった、

一種、「参加してる」ような錯覚感のある、特異な試合観戦体験でした。

「観る」でなく、「視る」かな?

こういう見方の、特異なステージ鑑賞の形もあるんだな、と。

羽生選手と一緒になって一喜一憂、みたいな錯覚感。一緒に闘ってるって言ったら、おこがましすぎるんだけど、

果敢に自己制御し、SPより長いFSを闘う羽生選手を、
見守って、自分も手足を動かしてたり。完全に、一種の参加型。

全然、冷静に見てないので、正確な判断はできない、ただ、成功して達成感だけはあるような見方。

最後に、全てやり切って、高得点で破顔、試合後の解放感から、羽生選手がうれし涙にくれている時、自分も一緒に泣いてましたね。

たぶん、自分と大同小異な試合鑑賞になってる人、各国にいろいろ、いたのでは、ないか?と。

羽生結弦最高!やり遂げられて嬉しい。勝ってよかった。

試合前の練習の時は、見られるだけでも幸せだった。

【羽生結弦に望むこと】無事、ミッション達成!かくなる上は、足とか身体をしっかり休めてね、って、それだけです。

昨日思ったのは、羽生選手の「ミッション達成能力」の高さ、かな。

羽生結弦が羽生結弦で居られて、良かった良かった。

★そういえば、ボーヤン・ジン、演技見事にやり遂げた後、泣いていた。いまできる精一杯を、五輪の大舞台で見せる事。
それぞれ、完ぺきではなくても、ある程度までやれてて、ほんとによかった。

ハビエルは、性格が、五輪で銀メダル以上を取るには、今一つ、金メダルへの執着心がないのかしら?ちょっと惜しかったかも。

やっぱり、羽生が出ると、全体水準が上がる気がする。

★可愛くないことを言うと、FSだけなら、1位は、ネイサン・チェンでした。

羽生の気合い、気迫、類まれなる自己統御力、観客・ファンの思いを吸収しぎりぎりでまとめてきた、不可能を可能にした、まさに清明そのもののような力。

そして、ネイサンのフリー演技。余裕はなかったけど、オリンピックの本来見せるべき世界、世界最高峰のジャンプ技を披露し、破綻なく滑り切り、作品のテーマ性も申し分なかった。

この二つ、オリンピックの試合に相応しい、二つの頂点を見せてくれる演技で、ほんとに良かったです。

(前回、ソチ五輪は、会場のあれこれはともかく、試合内容が、フィギュアは団体戦からスターぞろいで、男子も女子もペアも、見ごたえたっぷりですごすぎたから。

皇帝プルシェンコの大スターの貫禄と試合への拘り。

女優のような演技、表現性と、映画作品の断片のような作品力、キャンドルスピンでの、オリジナリティーある技術力、の唯一無二の天才美少女、メディア発言では兄貴のリプニツカヤ

ペアの芸術、ボロソジャール&トランコフの「仮面舞踏会」は、映画より映画的感動があったり。「ジーザスクライスト・スーパースター」は、下手な演劇の舞台より深くて感動的だったり。

他も色々、TVで多く報じられた浅田真央の復活のFS,8トリプルとか。
女子個人の金メダルのソトニコワの芸術性、総合力、観客から受けて返す力、音楽性とか・・
言い出せば他にも色々。

今回は、団体戦より、羽生が出てきて、ようやくオリンピックらしくなったような。)

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ネイサン・チェンの偉業

2018-02-17 12:10:04 | Weblog
見ましたか?皆さん。

ピョンチャンオリンピック、フィギュアスケート、男子シングルのフリー

ネイサン・チェン!前人未踏の4回転祭り。

今の全世界的にも、彼一人しかできない超高すぎる技術を披露してくれました。

冒頭の最難度4回転ルッツ、次に4回転フリップを2本。トゥループ、サルコー。おおお、どこまでやるの?みたいな。
多種類の4回転ジャンプを5回成功だそうです。史上初。

オリンピック史上に残る名演。
(やはりネイサンは、羽生がいないとダメなのね(?))

前日の惨敗(17位だったって)から、わが目を疑う立て直しっぷり。

少しだけ、あのソチ五輪の浅田真央、8トリプルを思い出したけど、あの時は、浅田さんは、あのくらいやれる技術もメンタルもあったんだろうし、五輪経験者だったし。
昨年までなら、ネイサン、優勝候補最有力位の立ち位置だったのが、怪我休養明けでもないのに第三グループにも入れず、第二グループに転落したネイサンよりは、浅田真央の方が、上下の激しさは緩和されていたような気が。

女子より男子の方が、ジャンプがより厳しい難度で、あの浅田さんよりもっとドラスティックな立て直し復活劇だったと思う。

前日の羽生復活劇も凄すぎた。今日のネイサン復活劇も、信じられないような驚異の変化!
そうなってほしいと思ったけど、きっと無理だと思ってもいた。五輪のヒーローに相応しい、彼本来の演技ができて、信じられないけど、本当に良かった。
フリーの技術では、たぶん彼が最高の演技になりそうな気がするので、たぶん。


後の選手たちも、自分の良さが出せる演技になりますように!


【放送】
上位組でなく、日本人でないネイサンは、録画やハイライトでの紹介が減るかもと懸念してます。

技術的に五輪に最もふさわしいものをフリーで見せたのは、きっとネイサン・チェン、という結果だったなら、順位に限らず、ぜひぜひ羽生と並んで取り上げて、映してほしい選手です。

魅惑の4回転ルッツ。ネイサン・チェンとボーヤン・ジン!(金博洋って、名前だけなら、この人「金」なのね。)この二人も、もっと放送してほしい。

前日の2位、ハビエルなんて、2位で目立つミスもなく、好演だったわりに、3位の宇野よりぜんぜん映してもらえてなく、・・・
やっぱり、優秀な方を映してほしいってのはある。

もっと言えば、フィギュアスケートのペアなんて、自分はTV放送一切見られなかった。演技を放送で映したかどうかもわからんかった。

せめて1位(できれば2位も。)の選手の演技位は、放送でやってほしいもんです。

とりあえず、素晴らしいネイサン・チェンのフリー演技を称えて、さあ、次は羽生ら上位組!

(元々作品としても素晴らしい内容を備えていて、ネイサンはボーヤンよりジャンプ以外の要素も加点が多いっぽいし、
元々、バレエアーティスト系の物は持ってる選手なので、作品としても大いに心揺さぶる、好演で。途中から泣けました。

やっぱり、なんじゃこりゃ、という振付より、こういう方が印象は良いです。

ネイサンの名演が終わった後、次の滑走者・ミーシャ・ジーの選んだ「タイスの瞑想曲」が、思いがけない名演の感動に興奮冷めやらない私の気持ちを優しく包み込み、高揚の後の余韻を味わうベースを作ってくれました。この選手の資質が伝わってくるようでした。

選曲センスも大事!)

【追記:現在試合進行中。 V.ジョウ】

アメリカの10代、V.ジョウもクワド祭り。
曲は「ムーラン・ルージュ」(主人公の、美女に恋した青年を演じてるのかしらね?)
冒頭、4回転ルッツ+3回転のコンビネーション、4回転フリップ、サルコゥ、トゥループと来て、3アクセルに、後半にも4回転ルッツ(これは回転不足と、本田武史解説が言っておられました。)(まだ粗削りで、表現とかでは、ネイサンとかとは大差がつくけど。)

そうこなくっちゃね!やっと、オリンピックらしく乱戦で面白くなってきました。

【ミハイル・コリヤダ】
ロシア人の踊るロックは、自分らには何か違うと思うことの多い私ながら、この頃、コリヤダの踊る今回のフリーのロック演目、プレスリーのも、目が慣れて、結構楽しんでみている自分がいた。「ロシア人がアメリカ人のロックをやるのは感性が違う気がする」と頑固に言い続けたいわたしなのだが。コリヤダのプレスリーになってはいたかな。ネイサンのような驚異的復活劇はなく、以前と同じ個所でのミスがあり、こういう方が普通なのだろうし、ネイサンや、羽生が、いかに基礎力鍛えられているか、超人的かも再認識できる。
やっぱ、難しいよね、ふつうは。

【ミハル・ブレジナ】
完璧とかではないが、前から出てる選手で、なじみかんでつい見てしまう。

さて、勝敗はいかに。

連日推敲無、拙文失敬。


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【羽生結弦 in 平昌五輪 SP】愛を返す演技、そしてボーヤン・ジン!

2018-02-17 02:28:49 | Weblog
たのしい五輪祭り。

【羽生結弦】
リアルタイムでSPの演技を見た時は、今日のは、各国のファンその他から注がれた愛に対して、愛を返す、強い意思を感じた。

絶対に、やりとげる、みたいな思い。

集中と、統御。

ついでに、今日のはショパンじゃなくて、テーマが羽生結弦そのもの、みたいに見えた。(ショパンっぽいのは、何回も見てるから、これはこれで、特別な思いを伝えた演技で良かったと思う。)

終わってから見るのは、ほんとにほっとする。最初見てた時は、3つのジャンプの所、自分も手を合わせて、天に祈ってしまった。
全てこなせて終わって、見ていて涙出た。

明日も無事で!(今日、仕事やすんで、本当に良かった。)

(試合の演技の時間が分りづらく、一方の女子シングルは、録画取るのが大変そう。話は変わるが、ペアなんて、新聞の予定時間通りには放送されてなかったのか、上手く放送されるタイミングを捕まえて観る事が出来なかった。)

(おまけ)
客席とか、行列のファンとか、TVに映ってて、日本人女性も、韓国の女の子たちも、観覧席で皆、羽生選手を応援してたのかな~、と思うと、微笑ましい。羽生観て世界平和に貢献(?)

【ボーヤン・ジン!】
上位者のうち、唯一、4回転ルッツを綺麗に成功させ、他の大技もミスなし。安心して見ていられる安定感。

ネイサンとかコリヤダとか、(パトリック・チャンも)ジャンプミスが出てるので、ここで、安定して全て決める人が出て、溜飲の下がる思い。

集中と統御で勝ちを引き寄せた羽生の理知的な試合運びに比べ、自然体で調子良さそうで、見ている方も胸のすくスーパージャンプ技術。順位が4位で意外に思った。冷静な目で後から見たら、確かにジャンプ着氷後の流れとか、スケーティング技術とか、細かい所見れば、そうなのかなとは思ったが。

絵本の挿絵から抜け出たような、独特のチャームがあって、氷上でステップとかやってると、可愛らしく見える人。そのため、自分主観では、スケーティング技術がまだ伸びしろあるとか、そういう部分を自然体の全身から滲む愛嬌で補って見える。
(素は気の強い人かもだけど。)

【ネイサン・…】
お気の毒です・・・・。こんなこともあるのね。
壊滅的なジャンプミスの中でも、

でもでも、私、それでもやっぱりネイサンのステップとか、バレエのコンテ作品を見てるような表現の部分は、好きだなあと思って見た。団体に出たのは仇だったみたい(?)世界ナンバー1ジャンパーにして、表現力、音楽性、ステップワークの粋など魅力満載の金メダル最有力候補だっただけに。絶不調がおいたわしくておいたわしくて・・・。

フリーもおいそれと立て直しにくそうだけど。「小さな村の小さなダンサー」は、映画のような内容を持ってる作品で、彼の分身のような作品に見える佳品。これを踊ってる時、じゃなかった、滑ってる時のネイサンも凄く好きだから、あの表現だけは、忘れずに出してほしい。

羽生は実力とはいっても。
彼以外は、普通は調子の波ってあるのかいな?と思うし、ピークを五輪にもってこれた(?)かも、な、ボーヤンは良かったけど、

一生に一度とか二度とかの夢舞台、五輪という大舞台なのに、今までの絶好調演技が嘘のようにミス重なるネイサンが、気の毒でならない。昨日の君は、誰よりも輝いていたのに。

他も、ジュニアの元チャンピオンの人と、5位のアリエフ、4回転ルッツ成功にはドキッとした。ああ、心臓に悪いルッツ。

「団体」って。ど~なんか。
フルで出た選手は不利になるみたいで、ボーヤンみたいに、出ない方が調整しやすいのかな??

【元選手たちの解説、コメント】
多彩に、複数の元フィギュアスケート選手が、羽生選手らの演技についてコメントしてて、興味深かった中で、特に小塚崇彦氏のが、自分的には聞いてて参考になるというのか、好印象だった。他の人のも、それぞれ面白かった。これだけ多彩に元選手がコメントで出るのも初めて見た。

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