懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

変化

2018-02-24 23:23:21 | Weblog
呑気なことを書いてしまったけれど。

フィギュア男子の方はともかく、女子の方は、今後、自分らの予想を超えた変化もあるのかも?

女子シングルフリーに関する記事等を見て、そう思った。

女子の最前線としては、メドベは、過去の存在になり、それどころか、あの「ザギトワ降臨」とまで書かれた、ザギトワ選手までも、盤石とはいえない(?)、そんな、未来が待っていたりして(?)

ザギトワ選手と同じクラブに通うジュニアの選手では、4回転できる人がいるって言うし。TVのインタビューでも、小さいロシアの女の子が、「ザギトワ選手を負かしたい」と、夢を語っていた。(日本では昨日まで世界女王ともてはやされた、メドべではなく、あのザギトワを負かしたい、って言うんだから・・・。彼女の時代も、終わったなら、ロシアの女子の世界は、回転が速いなと思う。)

今回の女子フリーに関連しての、私的感想は、やはり、バンクーバー五輪の真の金メダリストは、浅田真央だ、ということだった。

あの当時、フィギュアスケートに詳しいガチファンの間で、根強い意見だった事だけど。

というのは、ザギトワ選手が、試合じゃなく、直前練習の時、3ルッツ+3ループ+3ループ+3ループ・・・、と、延々とコンビネーションをやっていた、というので・・・。ザギトワの技術力には舌をまく。が、反面、見る人から見れば、3回転-3回転のコンビネーションって、超超難しい、わけではないのかも(?)

と思って、
やはり、浅田真央のトリプルアクセルより、キムヨナ等の、アクセル以外の3回転ー3回転(ヨナの時代より、その後の選手の方が、難度の高い3回転技を入れてる人はいるけど。)の方が、技術的に「平易」なのでは?っていう、ど素人の疑問が。

長洲未来選手あたりから見たら、「そんなのあたりまえじゃん」ってなことかもしれんが。

【終焉】ともかく、これでやっと、きっと

フィギュア女子の暗黒時代が終わる。

キム・ヨナが金メダルになり、彼女がスタンダードになることによって、止まってしまっていた、フィギュア女子のジャンプ技術の進化が、また開かれた状態に、是正されていくんじゃないかと、期待している。

【損得?】
また、「ルール改定?」の話が出てるとかで・・・。

こういうのは、複雑な思いがする。改定するのは勝手だが・・・。それに振り回される選手たちも、気の毒に思う。

今回、やっと、フィギュア女子の進歩を阻んでいた要素が、取り除かれるかとは思ったが。

ザギトワは、新ルールが出れば出たで、適応できるかもしれない(?)が。
たとえば、たぶん、キムヨナがいたから、3Aの加点がそんなでもないルールになったんだろうし、

今のルールに合わせて鍛錬してきたザギトワ。

今までのフィギュア女子の独特な雰囲気、ほとんど3Aをやらないとか、そういうのからは解放されるかもしれないが、今後、ジュニアから上がって4回転やる選手が出てきた時、過渡期にいたザギトワが、不利にならないとも限らないのかもね???

ルールを変えるのは、業界関係者の勝手だが、・・・

ルールの改変によって、有利不利があるのは、複雑な思いがした。

圧倒的なザギトワの勝利。

ロシアのジュニアの子が「ザギトワを負かしたい」と言う。

メドベではなく、ザギトワを負かしたい、と。

メドベは過去の人として追いやられ、ザギトワに追いつき追い越せの、強気な新世代の少女がまた、出てくる、

そんな、フィギュア女子の明日を、そのうち見ることになるのかな。

もう少し、ザギトワを見ていたいけれど。

【本日の結論】
いまさらだけど、ザギトワの登場によって、改めて、私的には、やはり現状、オリンピックのフィギュア女子の最高の演技は、バンクーバーの浅田真央だと、確信した。浅田さん自身が、たとえそう思わなくっても、自分的には、冷静な目で見て、やはりあの時の彼女が、一番難易度も高く、内容も深く、芸術性も、そりゃ、タラソワ振付なんだから当然だけど、良いものをやっていたと思う。

長洲未来が3Aにチャレンジしてくれたおかげで、いかに浅田真央の、あの3Aが突出した技術だったか、再認識させられた。

こ~んな頑固なワタシを納得させてくれるには、もう、もう、女子だって4回転しかないよね?!(4回転できたことがあるっていう、安藤美姫だって、随分前の時代の選手なんだしね。)


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コメンテーター&解説者

2018-02-24 03:39:34 | Weblog
【強くて可愛いメダリスト】アリーナ・ザギトワちゃんの、嬉しい五輪金メダルの興奮さめやらぬ夜ですが。ザギトワは、過去も含めると、自分が一番好きなスケーターではないけど、現在の女子シングルの世界だけなら、録画順位は第一位。

【商機】一方で羽生結弦を巡る、雑誌のこと。
紙媒体においては、良いビジネスチャンスだったんではないかと。私みたいなカモが、『羽生結弦』と書いてあると、その雑誌やスポーツ新聞とか、やたら買っちゃうんですね。少なくとも私のようなおバカさんのおかげで、これら紙媒体の売り上げは伸びたはず。
紙媒体の編集部は、羽生氏に感謝してね!(自分でもアホだと分っているんだが・・・・。つい買ってしまう。)

【良かったコメンテーター】
さて本題。本日は、元選手で、TVに多数出た「解説者、コメンテーター」について。
百花繚乱か、と思うほど、とりどりに色んな人が出て、一瞬だけ少し面白かったけど。

その中で、自分的には、解説は本田武史、TVのコメンテーターは、小塚崇彦の二人が、やはり特によく見えて。
精進の大切さを再々認識。

小塚崇彦氏は、私がどうこういうまでもなく、フィギュアスケート界では、優等生な教育で育った人なんでしょうし。この方の立場なら、その位は言えて当然なのかもしれないけど。

【小塚崇彦コメントに】
羽生選手が昨年冬、怪我した時のコメントには、羽生選手の後衛の1ファンとして、お世話になりました、の一語に尽きます。

・自分はバレエマニアで、ダンサーの怪我の話はいっぱい聞いてる身で、本当は羽生選手の怪我が、深刻な事位分ってたし、でも、ネガティブな事は言わない方がいいと思ってたし・・・。時としてメディアの記事は、害になることもあるから。

そんな中、五輪出場経験や、怪我で苦しんだ選手経験があり、かつ、この世界の優等生的教育のあった小塚氏の率直な発言には、いつもほっとさせられたって言うか。

・いままでは、知識経験の割には、控えめな性格が反映していた小塚氏が、真価を見せたのは、男子シングル勝敗決着後の、採点についての疑惑に対する態度。

私的には、ネットで、他国で、何を騒ごうと、ある意味、それはただのネットニュース。ネットは、ゴミのようなニュースもあるし、フェイクニュースも普通にあるので。それをTVのニュースやワイドショーで取り上げるのは、如何なものかと思いますが。
せっかく羽生が勝って、無事に決着した試合について、実質、勝敗に影響したわけもないのに、過剰に報じるTV番組。

一人の審判の採点が、ようは、「えこひいきなんじゃ?」というような報じ方。(しかし、どうせ、フィギュアの採点規則って、一番上と下を切るので、今回の勝敗には関与せず。)

(自分的には、せっかく羽生が勝って、喜んでる所に何でこういう、ネガティブな、しかも、他にもっと報じるべき大事な事があるのに、単なるフィギュアスケート界の狭く小さい世界の事を、いちいち細々と拾って報じるのかなと。

人々が、小姑化しやすいような、どうでもいいろくでもない話題を拾ってくるのが得意だなと思う。もっと、世の中の為になるような意識を持てばいいのに。人の陰口や不幸が好きそうで、TVの人には、自分は違和感。

しかも、この審判の顔写真まで映していて、いつもながら、TVのワイドショーとかって、クレイジーだと思う。)

どちらかと言えば、この種の「陰口」は、ネットの方が得意で、TVで報じると、悪い意味でおおやけになりすぎるので、控える方が良識的だと思う。

・で、TV番組で、この「疑惑の採点」報道にコメント求められた小塚氏。開口一番。「このことで、一番かわいそうなのは、選手だと思います。」

はっと、させられた。(自分は、そこまで分ってなかった。)

そして、「選手としては、採点を信じています。」と、凛として締めくくった。

いつもは控えめで、こういう部分をそんなに見せない小塚氏だけど、業界優等生な教育は、伊達じゃないと思った。
言葉の裏に、多くを吸収してきた半生が垣間見える。

本田武史解説】

元はスケーターでも、或いはコーチでも、TV解説の仕事から、新たに吸収していく事も、あるんだと思ったのが、今回の感想。スケート選手をやめたから、成長が全てとまるわけでもない。

スケートの選手だったから、チャンスが生まれ、解説者、もしくは、コメンテーター、と言った仕事が、いったんは来るにしても、そのチャンスを生かして、新しい仕事の中で、選手時代には見てなかったことも、理解していく等、さらに視野が広がる人もいれば、成長が止まる人もある。

聞きなれたはずの本田解説に、以前の本田氏には感じなかった要素を感じて、あれ?この方って、こういう方だったっけ?と思った。

内容、今書けないけど、そのうち、機会があるかな?

聞きなれた解説者に、安心感を感じるのがふつうだけど、はっとさせられたのは、嬉しい想定外だった。

【よくなかった解説者、コメンテーター】

村上佳菜子氏は・・・・。

今まで嫌いじゃなかったけど。

まず、織田信成が「当てた」、女子シングルの結果に関して。
村上さんは、全くの逆。「大激戦」と言ってた。これはかなり間違いで、日本でも世界でも、大方の見方は、「ロシアの二人の争い」。ここまでだけなら、素人でも言える。予想とするなら、ロシアの二人のどっちが勝つか、当てられたら、予想力あるかもだったけど。(ついでながら、別に、フィギュアスケートは競馬ではないので、試合の前に、コメンテーターが予想しなきゃいけないわけじゃないし、そういうのはやめた方が良識的だとは思うけど。)

大混戦、大激戦どころか、試合のルール上、もう、ある程度の結果が予想できるわけだから。(予定の内容で、数字は、ある程度固められるはずで、よほどの番狂わせがない限り、ロシアの2強が抜けていた。それをもし村上さんが分ってなかったなら、多少専門性があるとみなされて、起用されてる所に、誤算がないか?

アスリートなら許されることも多いし、TVでコメントする人と、アスリートって、違う人種なのだと思う。)

・自分的に致命的だったのは、TVマスコミの軽率な話題、「フィギュア採点疑惑」についての、彼女のコメント。

小塚氏が冷静に火消しに回ってたのに対し、彼女は火に油を注ぐような発言をしていた。

社会性、社会的影響力、良識、と言ったことを求めるには、ちょっと無理があるように感じた。

荒川静香
いい加減にやめればいいのに、また「成長」といっていた。

荒川さんの「成長」という言葉には、思考の停止状態を感じる。彼女の悪い言い癖なんだが。

この際、番組スタッフでも誰でもいいから、荒川静香に「荒川さんは、「成長」って言葉は、禁句ですから!!!!」って、きっつ~く、お説教してあげてほしい。でないと、今の荒川静香に成長はないよ!

荒川静香「成長しましたね」
私「荒川さん、成長してませんね」

荒川さん、オトナになってしまったら、成長の代わりに、「退行」だってあるんだよ!!

彼女以外にも、自分の職場でも、そういう人を一人知ってるけど、荒川さんは、出産リタイア、産後復帰後、それ以前の、はっとするようなコメントが、私的には一切なくなったと感じてる。ただ、その辺は難しい問題もあって、出産、子育てだって大事な事だし、エネルギーもいる。荒川さんは軽率に、簡単に「成長」というけれど、人はそんなに多くの物を実現できるわけじゃない。エネルギーを注ぐものが他に出来れば、どこかに抜きどころを作らないと、やっていけない部分もある。ただ、彼女とその周辺の問題は、ちょっと荒川さんが、その現実に気づかず、過去に築いた物にのっかって、上から目線的な口調に見えなくも無い事だ。

中々、難しい部分もあることなのかもしれないけど。

【その他の人々】
佐野稔氏は、楽しく見られる人。この人が出ると、結構見ちゃってる。

高橋大輔氏は、ニュース番組のキャスターみたいな位置で出ていて、単純に面白かった。TVうつりがいい。

この人は、女子フリーの前日に、カロリーナ・コストナーは、肝心の所でミスが出ることがあるみたいな話をしてた方な気がするが(うろおぼえ)
これも当たってしまい、・・・。コストナーには気の毒な結果に・・・。(別に、試合の予想を推奨するわけではないのだが。)

高橋大輔氏の場合、わりと番組内で関係ない話を振られても、フィギュアスケート外では、いい意味で、当たり障りない事しか言わない。政治的な話とかで、余計な事とかは言わないような感じに見えた。人気者なので、そういうバランス感覚も大事なのかも。
八木沼純子・・・八木沼さんが、やさし目で、荒川さんが、厳し目の解説、なので、これはこれで、どっちも有かもと思った。

安藤美姫:TVでは見なかったけど、ネットで、メドのSPに違和感があると発信していて、やっぱり怪我明けで、実施が最高の出来ではないことは、業界出身者なら分る人には分ったろうし、そういうとき、どこかに気を使って言わない手もあるけど、本当の事は言ってくれた方が、私ら的には、分りやすくて良い。

【おまけ】
コストナーの話を書いたので。
そういえば、今回の女子シングル、自分に合ってない演目を選んでしまったのは、メドベージェワ位で、後はそれぞれ、とても自分にあったのを選んだ選手が多かった、ような。

・大人年齢で、昔から女子のスケーターの中では天然の色気は持ってたコストナー『行かないで』『牧神の午後(わりと、官能的な作品なんだと思う)』、
オズモンド「パリの空の下』(日本人から見ると、フランスっぽい雰囲気がよく出ていて、得意な世界なのかな?と思った。)
・似合い方も最強・1位ザギトワ バレエマニア的には、「ドン・キ」のヒロイン、明るいキトリそのもの。
宮原知子『SAYURI』和ものだし。本人とイメージ重なると人は言った。自分的には「蝶々夫人」の方がより好きだが。
テネル『シンデレラ』やっぱり、そのもので、彼女の滑りで、シンデレラのストーリーを妄想した。
など、など。

メドの選んだのは、小説の「アンナ・カレーニナ」というより、あのキーラ・ナイトレイ主演の2012年ごろの映画の「アンナ・カレーニナ」だから、ますます違和感がある。自分的には、メドベが何をやっているのか、さっぱりわからなかった。

あれのどこが、「表現力がある」んだか、センスを疑う。
あの映画は、例えば、アンナとウロンスキーの、出会いの頃のダンスシーンとか、目立つシーンが、つまり取り上げやすいシーンが、幾つかあったのに。衣装だけは、今までの彼女のいまいちな衣装より良かった。

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