雪をかぶった頂上が見える。この日はちょうどそこに雲がかかり
雲なのか雪なのか写真ではあいまいだけど、肉眼で雪が見えた。
冷え込むはずだ。チラチラと細かい氷雨のようなものが時折舞う。
庭仕事を手伝ってもらう横で、親分がつきあう。
手伝っていたガクは、ほんとうは肉体労働が苦手なんである。
応援してるんであるが、親分も〈おぼったま〉だかんね、
見てるだけであるよ、猫の手とかわんないっすから期待しても
ムリね。橇を引くんじゃなくて、橇に一緒に乗ってくる犬だもん。
助っ
木瓜の花、冬の紅一点で咲いてくれるとうれしいなあ、期待を
込めて追肥、ほぼ全部の植木に終了。
人の信をどこに見いだすか、行いであると言ってしまうのは浅はかで
あると思う。行いたくとも行えずの信とてある現世。
ときじくのかぐのこのみ、懐に抱きて確かめん。