想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

柿の種

2009-08-27 15:03:15 | Weblog
「青畑ゴーゴーさらっと果実、いちじく。」
たったいま、FM radioから聴こえてきた。
「いちじくの花は実の中に咲くって知ってました?」 と。

知らなんだ。
見たことないもん。
食べるのが先だからな、こんどじっくり見てみよっと。



くだものを食べるとき、タネがあるとそのタネが捨てがたい。
つい小皿に取っておく。
洗って乾かして、いそいそと小さめの鉢に植えるのである。
これはカメの影響で、カメの事務所の机の周りには小鉢や
小皿がいくつも置いてある。そこから小さな芽が出てくる。
やがて苗木に育ち、高速道路を揺られてこの風の谷へ住み替える。
そんな苗木がいくつもあって、大切に育てられている。
病気で弱った鉢植えもカメのところへ運び込む。
やがて元気を取り戻し、また引き取ってくる。
植物は波長を感じやすい。カメのおだやかに透った気のなかで
本来の力を取り戻せるとみた。
カメは動植物にはより寛大であるので、うさこはできるだけ
ヒトの毒気を消してあやかろうとするのである。


奈良の柿はとても美味しく人気があり全国発送されている。
その柿を箱でいただいたので皆で分けて食べた。
それは三年前のことである。
その後は送ってこないので食べていない。だが、だいじょうぶ。
ちゃーんとタネを植えました! へへへへっへ。

桃栗三年、柿八年と言うなあ。
今ちょうど1メートルくらいの背丈に伸びて葉を茂らせている。
まだ30センチくらいのもいる。
柿色、照柿色の実が成ったのを思い浮かべつつ水をやる。
そろそろ植え替え時かなと期待をこめて観察する。
柿は苗木でも葉が大きくつやつやとしている。

【葉は木の精(みたま)にして魂(あおみたま)】
【果穀の世を養うは仁なり。萌長の時を以ってするは智なり。
土地の応うと嫌わざるは義なり。枝の上、根の下は礼なり。
果実の熟すは信なり】(先代旧事本紀『五鎮道』より)

画家は色を出せるかどうかが命だと思う。
ジミー・ミリキタニが描いた柿の色、あの柿色を目にしたとき、
奈良の柿の艶やかな手ざわりを思い出した。
ミリキタニが異国の地で描いたのは広島の柿だったけれど。


コメント
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