スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

古代 ミステリアス

2017年01月23日 | 雑感
仲間から紹介された古代ミステリアスな本を立て続けに読んでみた。 

古代エジプト前世体験を持つイギリスの考古学者 ドロシー・イーディーらを描いた二冊と、そのエジプト文明
やアトランティス・ナスカ・マヤ・ストーンヘンジなど <古代文明の数々ある謎> を解明する歴史本三巻だ。 

古代では神はまさしく銀河の星々であった。 人間はその神への畏怖の念さえも変質させ、
数えきれないほどの神々を人間の都合のいいように付け加え、そして終いには主張主張、互いに殺し合う。
  

人間の強欲な歴史には、 ちょっと古いが 恐れ入谷の鬼子母神だ。  

エジプトの転生者といわれるオンム・セティやドロシー・イーディーなどは、一般では誰からも理解されない
ような信念や価値観を持った人達だが、よくよく我が身を振り返れば我らも皆似たりよったりか。

それぞれの信念と価値観を尊重し合い、このミステリアスな世を生き切るしかないのである。

     

何年か前、あるプロテスタントの牧師さんと話す機会があり、こんなことを尋ねてみたことがある。
  『 聖書にキリストが海を割るとか、海を歩くとかの、あり得ない話がありますよね 』 

その牧師さんはこう答えた。
  『 科学はすべて正しいですか? 科学は常識だとされてきたことが次々覆される歴史を
    背負ってきたのです。 奇蹟が間違いだと 誰が言えるのですか 』 


ん~ としばし沈黙だった。 そういえば地球は平地だと信じられていたものが地球は丸かったり、
時間でさえ相対的なものだ、なんていうのもその時代の常識と非常識が表裏一体をなしている。

著書『古代文明の謎はどこまで解けたか』で、ギリシャ哲学者・アリストテレスの言葉(下記)が抜粋されていた。

  『 われわれの始祖たちから、遠い昔に、神話の形式で後世の人々に遺し伝えた伝承によると、
    これらのものども「惑星」は神々であるという。
    この伝承の残りの諸部分は、大衆を納得させるために、後に神話的に付け加えられたものである。』


世の中の文明への解釈というもののほとんどは、この言葉に尽きるのではないのか、そんな気がした。

聖書だって、古代の史実の言い伝えや幾千もの話の中から、聖職者らが都合のいいものだけを
まとめあげたものじゃないですか。 それだけ集めりゃ心にしみる稀有な言葉もあるはずですよ。 

それにしても現代も負けず劣らずミステリアスになってきた。  古代の比ではないのかも知れませんね。

( 余 記 )
私も数年前その古代のミステリー探索で、イギリスのストーンヘンジを訪ねたことがある。  ストーンヘンジ
モニュメント、祭祇場、神話、天文、カルト、王の権威、埋葬場、宇宙人説 etc いまだ解明されてはいない。