スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

キラキラキララ

2016年10月19日 | 雑感
どうも読めない常識から外れた最近の名前の数々。  ≪キラキラネーム≫ と呼ぶらしい。

心愛 (ここあ)・咲愛(さくら)や 空詩(らら)・結夢(ゆめ)など素敵な名前もあるが、
手真似(さいん)・陽夏照(ひげき)・光宙(ぴかちゅう)・苺苺苺(まりなる) ・・・


どうも首を傾げざるを得ない いわゆる ≪DQNネーム≫ を含めると、あげたらきりがない様相を呈している。

最近の ≪キラキラネーム≫ が見られるようになったのは、当用漢字第三世代(団塊ジュニア時代)という。
この伊東ひとみの書は ≪キラキラネーム≫ の実態と その変遷を歴史的側面からも詳細に追っかけた本だ。   

        

「 近きころの名には、ことあやしき字、あやしき訓有りて、いかにともよみがたきぞ多くみゆる ・・・ 」
                                             本居宣長 『玉勝間』
≪ 日本語の歴史は漢字とやまとことばの相剋と融合の歴史でもあった。≫ と著者はいう。
訓読みからして当て読みであり、造語を繰り返して現代に至っているとのこと。

漢字じゃなくまさに感字と言った方が、こと名前に関してはピッタリなようです。
今に始まったことではないと理解はするが、それにしても名前・言葉・常識ってなんなのでしょうね。

日本のみならず、中国でも名前に <@> や <-A> をつけたりしているようです。 
英米の <Al Kaholic (アルコール中毒)> や、ニュージーランドの <Lucifer(悪魔)> とか 
< ・ と記して (フルストップ)と読ませる> それに <Anal (アナル)> と 笑える名前もあると聞く。 

        ( もっともこれらの内には申請時点で内務省から却下された名もあるようですが )

そういえば日本にも <悪魔> 騒動がありました。 結末は却下されたようですが、あの時の悪魔くん、
もう成人になっている年頃ですよね。 「悪魔くん」で良かったのではと思ったりもする、無責任ですかね。 


余談ですが、山折哲雄著『日本人と「死の準備」』によると、あの釈迦も我が子に「ラーフラ(悪魔)」
と付けていたという。 釈迦の9番弟子になったあの「ラーフラ(インド名)」です。 不思議ですね。

それを思うと ≪DQNネーム≫ ではありますが、ちょっと残念な気もします。

この本、≪キラキラネーム≫や≪DQNネーム≫ を通して日本文化を語る力作ですが、数々の名も紹介されていた。

そのなかで、雪の結晶の六角をイメージした これぞ ≪キラキラネーム≫ という素敵な名があった。 

「 六 花 」 と書いて 「 ゆ き 」 と読むのだそうです。   だれか この名 つけません ?