スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

パルテノンギャラリー

2012年08月15日 | 雑感
ロンドンオリンピックが閉幕した。

イギリスに注目が集まり、そのせいか最近イギリスの歴史・文化・自然等のテレビ放映がまことに多かった


数日前にもロンドン大英博物館が放映されていた。

ギリシャ・ローマ彫刻・建造物等の展示物に関してであった。

収蔵は800万点もあり。

うち1%しか展示されていないという。

展示スペース約100もあり、内最も広大で閲覧者が多いのは~パルテノンギャラリーとのこと。

(世界に現存しているパルテノン彫刻の約半分を所蔵。 残りの半分がアテネにあるという)

ギリシャ・ローマ彫刻は白の文明とまでいわれ、

その色のほとんどが、”白色”であることは私たちも認識していたが、、、。

最近になって色彩豊かなものであることが研究にて明らかにされたとテレビで放映されていた。



人間の認識ほど”あやふや”なものはないのである。

また、大英博物館は(盗品博物館)と揶揄されてひさしい。

朽木ゆり子著『パルテノン・スキャンダル』を読むと、、なぜギリシャ・ローマ彫刻が大英博物館にあるのかがわかる。

副題も~大英博物館の略奪美術品~とある。

パルテノン神殿彫刻について、ギリシャ政府は公式・非公式にその返還を要請するも、イギリスは正式な許可を得ているなどとしてそれを拒絶。

また有名なロゼッタ・ストーンについてもエジプトとイギリスと未だに決着がついていない。
(18世紀エジプトに遠征したナポレオンの軍隊が発見した石碑であるが、フランスに勝ったイギリスが没収)

等などきりがない、、、盗んできた?とは言い切れないものの、、国同士の綱引きが未だに続いているのである。


なんとか島となんとか島の所有争いが続いている、どこかとどこかの国の争いと同様に。

美術品・芸術品までもが、、、。

【下記写真】例をさがすときりかない。



上半分(濃色)はイギリス・大英博物館に下半分(薄色)はイタリア・アクロポリス美術館にあるという。
(フリーズの断片を合体させた合成図)『パルテノン・スキャンダル』より



世の中分捕り合戦ばかりである。

国、いやいや人間のすること、、まことに悲しいかぎりである。