スノーマン見聞録

ジャンルも内容も気の向くまま~“素浪人”スノーマンの見聞録

ひとを苔(コケ)にするなかれ

2012年08月13日 | 雑感
もの好きに、、苔(コケ)の話です。

人をコケにする、、苔にする、虚仮(仏教用語)にする、、などと人は言う。

馬鹿にする、、真実でない、、実体がない、、そんな意味で使われますね。

本来は仏教用語からきているらしいのですが、なんとまぁお恥ずかしいかぎりです。

アリを一時期飼育?していた時~当ブログ[蟻の飼育やいかに]に記載~アリの巣があったその30センチ位の石に10種類ほどの苔(コケ)が生えていて、美しいなぁ!と見とれていたことが思い出されます。



先日苔に関する本 藤井久子署『コケはともだち』を読んでみました。

図書館に申し込みしたのですが、マニアが多くいるのか?3ヶ月もかかりようやく手元に届いたものです。



苔は、植物学上[蘚苔類]といい世界でなんと18000種、日本で1700種もあるといいます。

地球誕生46億年。植物は今から約4億500万年前、海から陸上にあがったそうですが、

その時の陸上植物(祖先)がコケ・シダ・種子植物で、ここから裸子・被子と枝分かれし進化したといわれます。


シダ・種子など維管束をもつ植物は高等植物と言われ進化の競争にあけくれ今に至ってます。

これに比べ、簡素で原始的構造のこのコケは下等植物と呼ばれますが、争いもせず地上最初の平和主義者なのです。


また、菌をよせつけない抗菌性をもっているといい、虫もよってこないという。


苔(こけ)もあなどるなかれですね!!

ちなみに日本にある約三分の一は、屋久島にあるそうです!

日本蘚苔類学会も存在しており、 岡山コケの会などは東京に支部まであるといいます。


あの登山家・野口 健さんもこの苔(コケ)に魅せられた一人です。

下記クリックしてみてください。


野口 健ブログ


登山・ハイキングなどで山に咲く野の花々には、確かに美しく目を奪われてしまいますが、、、。

今度は敬意を表して、苔(コケ)もじっくり観てみたいものです。