ドラマ『火の魚』
昨夜TVで再放送された。2009年10月放送された時感動し、すぐ図書館に行き原作を読んだものである。
作家室生犀星が実在する製本作家の栃折久美子さんに金魚を魚拓にして欲しいと依頼した逸話をもとにした小説「火の魚」のドラマ化。
老齢の偏屈な作家村田省三(原田芳雄)は東京ですばらしい作品書いていたが、創作意欲を失い、晩年瀬戸内の島に渡り官能小説の連載を書いていた。
東京の出版社から折見とち子(尾野真千子)が原稿を受け取りに来た。
作家 「原稿を読んだ感想は・・・」
折見 「素晴らしい出来ばえです」
作家 「バカにするな!」
「俺の本なんて一冊も読んだことないだろう!」
折見 「お言葉を返すようですが、先生の本はすべて拝読させて戴いております」
折見 「ほんとうは島に渡ってからの作品はあまりにもひどい、我慢がならないのです」
作家は折見に見透かされ、心に燻っていた本音を言い当てられてしまった。
折見は影絵披露などを通じ島に馴染んでいく。
作家は折見に淡い想いを抱くようになる。
最後の原稿を受け取る時、装丁はどうなさいますの問いに対し、作家は金魚を魚拓にとの要請をする。
『それでは金魚は死んでしまいます』 『それでもかまわん』
標本作りの経験のある折見は、言うがままに、、、。
作家はその時、折見の涙をみた。
製本が出来上がったが、折見は来ない。
出版社に電話すると、折見はガンが再発し入院していると聞く。
島に来た時には既にがんを患い、死と直面していたのだった
狼狽し、いてもたってもおられず、東京まで見舞いに行った。
病室には居らず、、2階から1階を覗くとフロアにいた折見と目が合った。
フロアに降りるも折見は姿を隠して探すも見当たらず。
ついに病院の前庭で待つ作家の前に折見がやってきた。
『2時間もバラの花を抱え石段に座っている人がいると病院内で大騒ぎになっている』と。
作家は島でのことを詫びた。
しかし、折見は『それは逆です』 『私は孤独だった、、でも先生はもっと孤独だった』
折見は花束を受け取り幸せを感じていた。
別れ際、なにか言いたそうな折見に、、『なんにもいうな!』
折見は一礼をして院内に消えていった。
命ってなんでしょうねえ。
すばらしいドラマであった。
脚本の渡辺あやさんは、コメントでこう言っております。
『闇をも照らすまぶしい刹那(せつな)を、この「試合」に見つけていただけたら、
こんなにうれしいことはありません。』、、、と。
あらすじ・出演者・写真・スタッフ等ここをクリックして下さい
昨夜TVで再放送された。2009年10月放送された時感動し、すぐ図書館に行き原作を読んだものである。
作家室生犀星が実在する製本作家の栃折久美子さんに金魚を魚拓にして欲しいと依頼した逸話をもとにした小説「火の魚」のドラマ化。
老齢の偏屈な作家村田省三(原田芳雄)は東京ですばらしい作品書いていたが、創作意欲を失い、晩年瀬戸内の島に渡り官能小説の連載を書いていた。
東京の出版社から折見とち子(尾野真千子)が原稿を受け取りに来た。
作家 「原稿を読んだ感想は・・・」
折見 「素晴らしい出来ばえです」
作家 「バカにするな!」
「俺の本なんて一冊も読んだことないだろう!」
折見 「お言葉を返すようですが、先生の本はすべて拝読させて戴いております」
折見 「ほんとうは島に渡ってからの作品はあまりにもひどい、我慢がならないのです」
作家は折見に見透かされ、心に燻っていた本音を言い当てられてしまった。
折見は影絵披露などを通じ島に馴染んでいく。
作家は折見に淡い想いを抱くようになる。
最後の原稿を受け取る時、装丁はどうなさいますの問いに対し、作家は金魚を魚拓にとの要請をする。
『それでは金魚は死んでしまいます』 『それでもかまわん』
標本作りの経験のある折見は、言うがままに、、、。
作家はその時、折見の涙をみた。
製本が出来上がったが、折見は来ない。
出版社に電話すると、折見はガンが再発し入院していると聞く。
島に来た時には既にがんを患い、死と直面していたのだった
狼狽し、いてもたってもおられず、東京まで見舞いに行った。
病室には居らず、、2階から1階を覗くとフロアにいた折見と目が合った。
フロアに降りるも折見は姿を隠して探すも見当たらず。
ついに病院の前庭で待つ作家の前に折見がやってきた。
『2時間もバラの花を抱え石段に座っている人がいると病院内で大騒ぎになっている』と。
作家は島でのことを詫びた。
しかし、折見は『それは逆です』 『私は孤独だった、、でも先生はもっと孤独だった』
折見は花束を受け取り幸せを感じていた。
別れ際、なにか言いたそうな折見に、、『なんにもいうな!』
折見は一礼をして院内に消えていった。
命ってなんでしょうねえ。
すばらしいドラマであった。
脚本の渡辺あやさんは、コメントでこう言っております。
『闇をも照らすまぶしい刹那(せつな)を、この「試合」に見つけていただけたら、
こんなにうれしいことはありません。』、、、と。
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