Que ma vie est belle!

私とは、美しいもの、美味しいもの、楽しいものの集合体。

あなたの笑顔が私を支える

2010-08-19 06:00:00 | CD/DVD

ロンドンのマンション(フラットという)は、家具付きという物件が多い。今住んでいるフラットも家具付きである。かなりの大画面液晶テレビとDVDが付いている。日本に居たときからTVは持たない、見ない私であるが(TVから聞こえてくる人の声、その音が苦手である)、折角だから、とGustavoのDVDをBGMに。

今日見たのはエル・システマのDVDとLAフィルの就任コンサートのDVD。いろんな指揮者が居て、Gustavoよりずっと綺麗なお顔の指揮者も多い。しかし、Gustavoのこの笑顔。この音楽に対する情熱。オケの奏者が微笑みながら演奏する、ってあまり見ないけれど、Gustavoの時には頻繁に起こる。

実際、こうやってDVDを見ている私の顔も、彼の顔を見ていると思わず緩んでしまう。これが天が彼に授けた才能の一つだ。

あるとき知人が「Gustavoが政治的に受け入れられない体制に走ったら彼の音楽を受け入れられるか?」と聞いてきた。

私の答えは「No」である。他の指揮者に関しては、音楽は音楽、その指揮者の人間性は人間性、と割り切れるのだが、Gustavoに限っては、その人間性も私にとっては彼の音楽の一部である。このマラ1も、決して音楽として私の一番の演奏ではないのだが、彼の指揮様を見ていると、そうしたことを通り超えて心に迫り来る何かがあるのだ。

Gustavo、あなたの笑顔が私を支えてくれている気がします。ありがとう。


ラフマニノフ・パガニーニの主題による狂詩曲byニコライ・ルガンスキー@ロイヤルアルバートホール、ロン

2010-08-19 01:30:00 | コンサート

ここのところ寝不足だし、昨日は22時15分からのプロムスでシンデレラ帰還だし、どうしようか迷ったが、パリに住む元ピアニスト志望の友人が好きなルガンスキー-というわけで、前半だけ聴くことにした。

ルガンスキーといえばラフマニノフ弾きとして有名。その彼がラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を弾いた。以前、ロイヤルフェスティバルホールでラフマニノフのPf協奏曲を弾いたときは今一つに思えていたのだけれど、今日はなんだかいい感じ。

テクニックは評判通り素晴らしい(コンマスはアンコールの時、物珍しいものでも見るかのようにルガンスキーの指を見つめていた)し、有名な第16変奏のアンダンテ・カンタービレも綺麗に歌っている。いやいや、満足。音については、会場のせいでオケにかき消されてしまった部分もあって、ちょっと残念。もう一度きちんとしたホールで聴いてみたい。

聴衆も大歓声でルガンスキーを讃える。この出来ならば当然だろう。ちょっと疲れ気味だったけれど、来て良かった。