「きっかけ(CUE)」

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日本丸(にっぽんまる)

2014年04月20日 | 写真・photograph



日本丸(にっぽんまる)は1930年(昭和5年)1月27日兵庫県神戸市の川崎造船所で進水した 日本の航海練習船で大型練習帆船

その美しい姿から「太平洋の白鳥」や「海の貴婦人」などと呼ばれている 日本丸は約半世紀にわたり活躍し1984年(昭和59年)に引退した
航海練習船としての役割は日本丸II世が引き継いだ 姉妹船として海王丸がある

日本丸の後継として1984年(昭和59年)に日本丸II世が就航 帆装艤装設計から製作まで
すべて日本国内で行われた初の大型帆船 住友重機械工業浦賀工場で建造された
先代の日本丸に比べて帆走性能が大幅に向上しており 世界でも有数の高速帆船として名をつらねている
その年で最速の帆船に贈られる「ボストン・ティーポットトロフィー」を1986年(昭和61年)1989年(平成元年)1993年(平成5年)と三回受賞



なお日本丸II世と姉妹船の海王丸II世(1989年(平成元年)就航)を見分けるための大きな違いは舳先にある船首像
日本丸II世の船首像は手を合わせて祈る女性の姿をしており「藍青(らんじょう)」と名付けられている
海王丸II世の船首像は横笛を吹く女性で「紺青(こんじょう)」と名付けられている

 

風薫るいい季節になってきました こうなると海も穏やかになり 潮風も気持ちいいもの
先日松山外港に日本丸寄港およびセイルドリルなるイベント開催されましたので撮ってきました
セイルドリル・・・それは実習生約100名が合計36枚の帆(セイル※)を張る訓練 帆を畳む訓練を着岸中に行うこと
通常帆を張るのは陸岸から離れた洋上で行うため 寄港中に練習帆船の帆を 広げた姿を見学できるのは国内各港に立ち寄った機会だけらしいのです

※帆(ほ)とは風により船の推進力を得るための器具 ヨットなどの洋装帆船において
英語「sail」からきたセイル(セール)またはこれが訛ったスルなどと呼称される
ほとんどの帆は帆の張る方向で区別され 横帆と縦帆のいずれかに属する
ヨットなど小型帆船では縦帆のみで構成されるが 遠洋航海を目的とした大型の帆船では 横帆を主として縦帆と組み合わされた帆装が施されている

 

今回の寄港は広島との共同観光イベントしまのわ2014の一環として実施され 地元商店街のグルメも連動していたため
かなりな人出がありました 臨時駐車場も設けられましたが自転車で行ってホントよかった…公共の交通機関使ったほうが
逆に時間かかり面倒くさいので→運動オンチだけどチャリでそこそこ移動する能力くらいはあるし

 

帆船は帆が白いため 快晴なよりは多少薄曇なほうが写真には映えるのでそこはよかったですよ
ただ写真でお分かりのように妙に有刺鉄線が写りこみ周囲が殺風景でしょう?
そうここは外港=貨物港なので 数年前までは旅客船が行き交いする観光港で実施され 旅情・風情あってよかったのですが 今回場所が惜しかったです



そうは言っても実習生たちが掛け声とともに一丸となって帆を張る姿は清清しいもの
開始時刻から約40分ですべての帆が張られ 観客に向い一礼すると惜しみない拍手が起こったのでした
皆さんも地元の港湾に寄港したら是非観覧に行ってみてくださいね