『風立ちぬ』(かぜたちぬ)は宮崎駿による日本の漫画
『モデルグラフィックス』(大日本絵画)において2009年4月号から2010年1月号まで連載された
本作を原作としたアニメーション映画が2013年7月20日に公開
宮崎駿が『モデルグラフィックス』誌上にて発表した連載漫画であり
その後、スタジオジブリによりアニメーション映画化された
映画は2013年7月に劇場公開された 宮崎が長編アニメーション映画の監督を務めるのは
2008年の『崖の上のポニョ』以来 また宮崎が『モデルグラフィックス』に連載した漫画がアニメ化されるのは
1992年の『紅の豚』以来2作目 漫画版の各話冒頭には作者名が書かれており
第1回や第6回などでは本名の「宮崎駿」名義となっていたが
第2回は「宮崎グズオ」第3回は「宮崎ノロオ」第4回は「宮崎ノビオ」第5回は「宮崎オソオ」
第7回は「宮崎YASUMIGACHI駿」など自身の遅筆を自虐的に捩った筆名を用いている
いずれの名義も手書きで書かれており 「崎」ではなく本名の字を使って表記されている
実在の人物である堀越二郎をモデルにその半生を描いた作品であるが堀辰雄の小説『風立ちぬ』からの着想も盛り込まれている
そのため映画のポスターには両名の名を挙げており2012年に公表された版では「堀越二郎と堀辰雄に敬意を表して」
翌年公表された版では「堀越二郎と堀辰雄に敬意を込めて」と記されている
東京 名古屋 ドイツを舞台に二郎の10代から30代までを中心に物語が展開され
実際のエピソードを下敷きにしつつもヒロインとの恋愛シーンなどにオリジナル要素を盛り込んだストーリーが展開される
主人公の人物像は完全なオリジナルであり堀越の息子に対して事前に相談し「そんなことは無論構わない」と了解を得ている
「ひこうき雲」 作詞・作曲:荒井由実 編曲:荒井由実
2枚目のシングル「きっと言える」のB面曲 高校三年生の頃に
近隣地域の高層団地で起きた高校生同士の飛び降り心中事件がTV報道されているのを見て
高校一年生の頃に小学校時代の同級生男子が筋ジストロフィーで亡くなったことを思い出し
その両方から着想して書かれた夭逝をモチーフとした曲
松任谷本人は自殺はしないとしながらも自殺・若い内の死に対しての一種の理解と羨望が歌われている
夫である松任谷正隆はこの曲のさび部分(空を~かけてゆく~♪)のコード使いの意外性に驚き
結婚を決めたと冗談交じりに語っている(普通なら Gm7→B♭7→A♭M7 がセオリーであるが
真ん中の B♭7 をやめ、B♭m7 を選択している)
2013年には7月20日に公開されたスタジオジブリ・宮崎駿のアニメ映画『風立ちぬ』の主題歌に採用
つい先日公開開始され興行収入も上々な映画です 例によって多くのスポンサーが付き大々的にプロモーションも展開されました
ジブリ作品はナウシカの時から全て劇場と自宅にてDVD(ブルーレイ)+5.1chホームシアターで
キッチリ鑑賞してますので評価は辛めにいきますね
宮崎監督が試写を自身で見て初めて感涙したそうですが え~ こんなものでってのが率直な感想
人間の死があまりに綺麗にサラッと描かれているし
人物相関関係がぼやけていてなんか伝わってくるものが希薄なのです
監督守りに入ったなとも思いました
タバコ(喫煙)シーンの扱いで日本禁煙学会が公に意見したことが
ネットでずいぶん騒がれましたが そこのところは問題ではナイです
でもエンドロールで未成年者は云々って断りは入れておいてほしかったな☆
例え(引用)がやや旧いけど 森田まさのり氏による漫画作品のドラマ化 『ROOKIES』(ルーキーズ)にて
不良高校生が更生していく過程での喫煙シーンではちゃんとラストで説明入ってましたのですから
決定的なのは堀越二郎役の庵野秀明氏が あまりにヘタクソなこと
となりのトトロ・さつきのお父さん役だった糸井重里氏なら
いい意味で下手ウマで味わいありますが 庵野氏がずっと主役続けたのは違和感感じましたです
ヒロイン役の瀧本美織さんは初吹き替えだそうですがなかなかの好演でした
でも主人公とヒロインの結ばれ方もやや唐突・強引じゃないかな?
他は音響がダメ!久石譲氏率いるオーケストラ+ユーミンのエンディング曲は素晴らしい
でも中低域が薄いのですよ またホントにサラウンド?って疑うほど
包み込まれるような広がり(温もり)がなかったですね 2chのステレオ音声かと思ったくらいなので(^^;
生と死を描くなら千と千尋かもののけ姫のように全てにおいて
問答無用で圧倒的なスケールで描いてほしかったなぁ
一見緻密で繊細なタッチの画もよく見ると 背景がザッとしてたりしてますし
それが不可能なら地味でも淡々としてても もっと人の心をえぐるような作風で死を表現してほしかったのです
(僕は30年前実父を急性心不全で・2年前義理の父は肺がんで・3年前22歳の甥っ子は急性白血病で亡くしてますからね)
特に甥っ子は奇跡の回復みせ セブンイレブンの豚カルビ丼・大盛りたらい上げた⇒その後容態悪化⇒帰らぬ人となりましたです
ともかく 飛行機扱ったものなら監督のあくまで趣味で作られた紅の豚のほうが気楽に楽しめましたよ
映画関係者の中ではもうこれ以上の作品は出てこないと高評価ですが
あくまで映画見るのは一般人です 結構賛否分かれてますよ⇒関係者の耳には届いてるのでしょうか
皆 宮崎駿って確固たるブランド(ネームバリュー)に惑わされてますぜ
無名の新進気鋭な監督ならここまで観客動員伸びなかったはずでしょう?
もうもののけ姫のような才気走った作品出てこないのかな…
監督守りに入ったな・老いたなってところで 評価は5点満点で2.5点 二郎役が上手ければ2.7点
加えて興行成績に気をよくした日テレが金曜ロードショーで繰り返し安売りのように再放送しなければ3.0点
単にテレビ放映向けのプログラムなら4.0点出しましょうかね(つまり入場料¥1800には見合ってないってことです)
例によって日テレのゴリ押し的なプロモーションには反吐が出ますから
ジブリはディズニーと提携してクオリティ下がった気がします
映画って総合芸術…脚本・音楽・配役が上手く絡み合ってないと その場ではそこそこ感動しても後世には残りませんので
この作品とはカテゴリーも 時代背景も全く異なりますが 生きることの喜び・希望・悲しさ・煌きを描いた作品なら
「ライフイズビューティフル」や田中麗奈さん主演「がんばっていきまっしょい」があるじゃないですか!
ともかくスタジオジブリは宮崎監督で持ってるような会社 息子さんのゲド戦記は駄作ともっぱら叩かれてます
監督が現役なうちにあともう一作品見ることできればってところでないかと思ってますよ(後継者育ってないし)
最後に一言これでは爽やかな感動はあっても泣けませんよ 絵画・写真・演劇・映画を数多く見てる僕には
目と耳が肥えてるって自負はあります 個人的見解ですが核心は突いてるつもりなので苦情・クレームは一切受け付けませんからね(^^