墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

思う

2006-01-20 20:54:16 | 
 なんとなく思う。
 死は修飾されるべきものでもない。

 死を願う人よ。今から寝るので返答は明日になるが、教えてくれ。
 何故死を願う?

 自分が無となる恐怖を乗り越えているのか?

 死に最期の希望を抱いて死を選ぶなら、間違いだと俺は思う。
 死ねば、あなたの心は間違いなくどこにもなくなる。


希望

2006-01-20 20:32:17 | 
 自殺者の精神構造が正直わからない。
 最期の一歩を踏み出す胸の内がわからない。

 ある人のブログで小説が連載されており(本人は、シナリオと言っている)、楽しみに読んでいたが、最期にヒロインが自殺してしまった。
 あらすじは、弟の死の原因となった主人公(ヒーロー)に近づいたヒロインが、ヒーローとラブラブとなりつつ最後に自殺するというものだ。
 狙って自殺をしたのなら、これ以上はない復讐だ。愛する者を奪われた憎しみを、自らが愛される者になり、その上で自分が死ぬことで復讐を果たす。

 だがだ。俺には自殺する人間の最後の一歩が理解できない。

 死にたいという心はわかる。
 俺だって中央線の車両がホームに近付く度に、いま飛び込めば確実に死ねるとか思ってしまう。
 だけど、最後の一歩を踏み出す心がわからない。

 何故、その最後の一歩を踏み出せるのか。
 わからない。その心中は不明だ。

 よく、絶望の果てに自殺したと耳にするが、本当だろうか?
 俺には、自殺者が「死」に希望を抱いていたとしか思えないのだ。


ずるずる

2006-01-20 20:07:45 | 駄目
 耳鼻咽喉科に行ってきた。
 
 俺はハナたれ中年なので、冬ともなると鼻がズリュズリュのズッズビューになる。
 ガキの頃からそうだ。冬になって寒くなって空気が乾燥しだすと鼻の中は湿り気をおび、鼻水がツツツーとあふれ出てくる。
 冬に飯を食う時は醤油はいらない。鼻水で充分に塩分が獲れる。

 ところで、毎日バイト先では、店長と二人きりで狭い工場でパンを造っている。
 11月ぐらいから、昨日もズルズル。今日もズルズル。明日もズルズル。毎日ズルズルと、俺はズルズル鼻をすすり続けてきた。さすがに店長も毎日のズルズルに堪忍袋の緒が切れたのであろう。俺に言った。

「医者に行け。その鼻を治して来い!」

 そんなワケで耳鼻咽喉科に行ってきた。

 医者は嫌いだ。
 なにより、待ち時間が嫌い。待合室の雰囲気も嫌い。注射も嫌い。薬も嫌い。診察も嫌い。置いてある雑誌が「週刊新潮」とか「めばえ」だったりするのも嫌い。筋肉むき出しのポスターも嫌い。採血も嫌い。バリウムはもっと嫌い。点滴嫌い。携帯禁止なのも嫌い。消毒液の臭いも嫌い。
 こんなに嫌いだらけなのに、今日の俺は医者に行かねばならない。
 あぁ気が重い。

 全ての仕事を終えて、帰り道にある病院に向かう。

 保険証を差し出して、待合室のイスに腰かけようかとしたら、受付の看護婦さんに中で待つようにと言われた。
 診察室に入る。ジャンバーを脱いで長椅子に腰かけて1分ほど待つと、先生に呼ばれた。

 先生は白髪の老人で、なんだかとてもサイバーに色んなモノを頭にくくりつけている。「私はやります」の気概が感じられる。

「症状は?」

「なんだか、寒いと鼻水がたれるんです。いや、ガキのころからなんですよ。今日は暖かったんで、さほどでもないんですが、寒いと毎日のようにですね、、、ファガ」

 この先生は、人がしゃべっている最中でもおかまいなしに診察をはじめる。ピンセットみたいなもので鼻のアナをおし広げ、口を開けさせてノドの中を確認。

「はい正常。寒くて鼻水が垂れるのは正常。鼻の中もきれい」

 診察は終了した。
 先生はカリカリとものすごい速さでカルテを制作している。きっとドイツ語でこいつは正常とか書いているのだろう。
 医者からこんな扱いを受けた事はなかったのでさすがにあっけにとられた。

「あの、、?」

「大丈夫なんですよ!」

 おばさんの受付嬢も勤める看護婦さんがニッコリと微笑む。
 そうか、俺は正常なのかと納得して席を離れる。

 会計。
 おばさんの受付嬢も勤める看護婦さんがニッコリと微笑みながら、890円を請求する。診察時間は、1分かかっていない。でも初診料も含めて890円。

 病院を出て思う。
 なんてすがすがしい。
 こんなすがすがしい診察は生まれてはじめてだ。なんの疑問点もない。俺は正常である。診察料は890円だ。とてもわかりやすい。ようするに、馬鹿に飲ます薬は無いという事なのだ。薬がないならビールでも飲んでりゃ良い。
 すがすがしい診察ではあったが、ズルズルは治らない。


徒然草 第百九十九段

2006-01-20 18:58:10 | 徒然草
 横川行宣法印が申し侍りしは、「唐土は呂の国なり。律の音なし。和国は、単律の国にて、呂の音なし」と申しき。

<口語訳>
 横川の行宣法印が申しますは、「唐土は呂(りょ)の国である。律の音ない。和国は、単律の国で、呂の音ない」と申した。

<意訳>
 むかし、横川の行宣法印が日本と中国の音楽の違いについて語ってくれた。
「中国は呂旋の国で、律の音階がない。日本は、律旋の国で、呂の音階がない」

<感想>
 覚え書きのような短い章段が続く。
 横川は、比叡山にあった塔の名前。その塔に僧が集まり修行したそうである。兼好もそこで修行をした事があるそうなので、「横川の行宣法印」は兼好の仏教修行の先生であったのかもしれない。
 この段の話自体は、「雅楽」の音階についての話だ。そういったたしなみがまったくない俺には、テキストを読んですらもチンプンカンプンな話である。ボロが出るだけなので、この段の詳しい解説はしない。

原作 兼好法師


おいし占い

2006-01-20 18:17:31 | こうさぎ
おいし占い:書物運絶好調

 やはり、私こと、俺様である兼好法師は書物だ。

<正義のアドバイス>
 たしかに、兼好はもう書物の中にしか存在しません。でも、兼好の心はまだ書物の中で生きているのです。もっと古典を読みましょう。現代人と変わらない生きた人間の心の声が聞こえてくるはずです。
 古典なんてつまらないはずと偏見で日本古来の文化を否定してもよいですが、けなしてはいけませんよ。

*これはBlogPetおいしによる今日の占いです。
占い監修:マダムprotozoa