墨汁日記

墨汁Aイッテキ!公式ブログ

徒然草 第百八十二段

2006-01-07 20:18:05 | 徒然草
 四条大納言隆親卿、乾鮭と言ふものを供御に参らせられたりしたのを、「かくあやしき物、参る様あらじ」と人の申しけるを聞きて、大納言、「鮭といふ魚、参らぬ事にてあらんにこそあれ、鮭の白乾し、何条事かあらん。鮎の白乾しは参らぬかは」と申されけり。

<口語訳>
 四条大納言隆親卿、乾鮭というものを供御に参らせられたりしましたのを、「こんなあやしい物、参るわけあるまい」と人の申したのを聞いて、大納言、「鮭という魚、参らない事はないにこそある、鮭の白乾し、なんていう事あるか。鮎の白乾しは参らないのか」と申されました。

<意訳>
 四条大納言隆親卿、乾鮭というものを天皇の食卓に参らせました。
 「こんなあやしい魚が天皇の御前に参るわけあるまい」
 と人に言われて、四条大納言。
 「鮭が天皇へ参らない事はないはずだ。なら鮭の乾したのに問題あるのか。鮎の白乾しは参らないのか?」
 と言ってました。

<感想>
 鮭に足が生えてるワケでもないのに「参らせる」なんて、変な日本語と思うかもしれないが、高貴な人に物を差し上げる事を、昔は「参らせる」と言ったのだ。
 贈り物をあげるワケではなくて、贈り物が相手の先に参上するワケだな。
 現代の俺らが敬語だと思って話している「ですます」調の話し方なんて単なる丁寧語にすぎない。この程度の口調じゃ、同類や、年下に丁寧に言い聞かせる分には用は足りても、本当に高貴な方の前に出たらほぼタメ口に等しいハズだ。
 「鮭の白乾し」は、鮭の内蔵をとり除いてただ乾かしただけのものとテキストにある。現在の塩味のついた「荒巻鮭」とは別物なんだろうが、しかし、鮭の干したのである以上は、「鮭の白乾し」の外見は、現在の「荒巻鮭」とほぼ同じであったのだろう。

原作 兼好法師 


おいし占い

2006-01-07 20:15:07 | こうさぎ
おいし占い:こゆき運良し

鳥羽院幼くおはしまして、雪の降るにかく仰せられける由、讃岐典侍がこゆきに書きたり。

<幸せへのアドバイス>
 運は対立しあう。
 些細な事についている時には、大局の運が低迷します。
 運命の大局が動く時には、小さなツキがけちらかされます。
 その関係は、お年玉付き年賀ハガキと、年末ジャンボの関係にも似ていいます。
 だから、お年玉付き年賀ハガキも年末ジャンボも当たらない人は、とことんツキに見放されています。せめて実力で頑張りましょう。

*これはBlogPetおいしによる今日の占いです。
占い監修:マダムprotozoa


白いの

2006-01-07 02:05:00 | 駄目
 キーボードを買った。一昨日の話である、俺の中ではもうずいぶんと過去の話だが、書きそびれていたので書いておこう。書きたい事は山とあるが1日に書ける量は、そのごくわずか。
 キーボードを買った理由は、作文中に、スペースキーから手を離したのにかかわらず、テキストにスペースが無限に入力され続けて打込んだ内容が明後日へと去って行くのを見てしまったからだ。いつでもそうなるというワケではないが、一度でもこんな光景を見てしまうと、もう入力ディバイスとして信用できなくなる。
 買ったのは、Mac純正の真新しいJISキーボードだ。今まで俺が使っていたキーボードとは少し仕様が違う。
 新品は良い。打ち心地が違う。キーの戻りが速い。
 ただ、USBの接続口が、左右でなく中央に配置されている。それは良いのだが、作りがちゃちくてマウスとの接続がなんとなくユルユルなのはどうかと思う。

 書きたい事は山とある。しかし書ききれるのはそのごくわずか。
 中には、俺がいつも背中を掻くのに使っている竹の物差しを昨年の11月より見かけないが、物差しはどこへ行ってしまったのだろうかといったような壮大なスケールの内容もあれば、自分の将来についてなんて書けば5文字で終わるような簡単な内容もある。