ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

囚人のジレンマ

2011年05月29日 02時14分19秒 | 教育・指導法
今日の少林寺拳法一般部稽古(7時~9時半)。


テスト期間の学校もあり、かつ梅雨入りでみんなダラダラ。


ちょっと、説教じみた法話から入ってみたが、やはりノリはよくないので路線変更。


『囚人のジレンマゲームをやります!』


「なにそれ???」


・二人でじゃんけんをします。


・しかし、グーはなしです。パーかチョキしか出せません。


・チョキとパーになったら、じゃんけんで勝ったチョキの方は+5点。負けたパーは-5点。


・パーとパーの相子なら両方とも+5点。


・チョキとチョキの相子なら両方とも-3点。


・この勝負を五回戦やります。点数が高いほうが勝ちです。


・それを五人とやります。


『囚人のジレンマ』の意味は何も説明せずに、やらせていました。


ゲームとして、みんな楽しくやっていました。


『囚人のジレンマ』はアクセル・ドッドの提唱した理論です。

以下、仮の話。


二人の囚人がいます。


二人で大金盗み出し、あるところに隠しました。
その場所は二人しか知りません。


捕まって囚人になった二人は取り調べで次のようにお互いに言われます。(別々に取り調べ)


大金を隠した場所を相手よりも先に白状したら、お前は無罪放免にしてやろう。(じゃんけんのチョキを出す状態)
そのかわり、相手が先に白状したら、相手が無罪放免、お前はハリツケの死刑だ。


お互いにこれを言われいる。


どちらも相手を信じて黙り通してしまう。大金は出所してから二人で山分け。
(じゃんけんならこれがお互いにパーを出し続けること。)
→どちらも+5点。


しかし、もし相手が先に白状したら自分は死刑だ。相手よりも先に白状してしまえば自分は無罪放免になる。さあ、どうする?(どちらかがチョキを出すパターン)→勝った方は+5点。負けた方は-5点。10点差がつく。



お互い相手よりも先に白状しようとする(チョキとチョキ)→どちらも-3点。



このゲームはパソコンを通じて世界大会も行われるらしい。


そう、これは奥が深いゲーム(心理)です。



子どもたちには、テレビの

「ライアーゲーム」


のイメージがあるからすぐに理解していました。


長坂がこの囚人のジレンマとそのじゃんけんゲームを知ったのは15年以上前。


育夢学園の最高顧問であり、かつ橋本西の顧問ドクターもしてもらっている中川晶教授の著書「心の癒し方」を通じてでした。


拳士の対戦結果表をみせてもらうと面白かったです。


最初からチョキ(勝ちにいく)子。


最初はパー(協調)からいく子。


ゲームとして楽しむこともできる。


人間関係ゲームとして考察してみることもできる。


囚人のジレンマの説明をせずにじゃんけんゲームだけさせてみると、結構その人の人間関係の本質が見えてくるかもしれませんね。


ゲームとしては「最強必勝法」もあるらしいです。

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