Hくん。
高校三年生。
支援学校に通学中。
土橋が長坂の右腕なら、Hくんは長坂の左腕だ。
彼は、少林寺拳法も学童もドリームも体育教室も全部手伝ってくれている。
よく考えると、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日と本当に毎日彼と一緒だ。
これはすごい!
Hくんは明日支援学校関係の陸上競技記録会らしい。
和歌山市の紀三井寺競技場。
「できたらみにきてほしんやけど」
とHくん。
「明日はずっと仕事やから、ちょっと無理やな。」
と長坂。しかし、続けて、
「でも、卒業式は絶対に行くわよ!」
「はい、3月7日です!」
「うん、先生もお前の卒業式は見たいからな。」
これは、適当な口約束でも、世辞でもない。
Hくんと長坂との約束だ。
男同士の約束だ。
だから、仕事は休んで必ずHくんの卒業式を見届ける。
こんなに毎日がんばってくれているHくんへの、せめてもの恩返しだ。
高校三年生。
支援学校に通学中。
土橋が長坂の右腕なら、Hくんは長坂の左腕だ。
彼は、少林寺拳法も学童もドリームも体育教室も全部手伝ってくれている。
よく考えると、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日と本当に毎日彼と一緒だ。
これはすごい!
Hくんは明日支援学校関係の陸上競技記録会らしい。
和歌山市の紀三井寺競技場。
「できたらみにきてほしんやけど」
とHくん。
「明日はずっと仕事やから、ちょっと無理やな。」
と長坂。しかし、続けて、
「でも、卒業式は絶対に行くわよ!」
「はい、3月7日です!」
「うん、先生もお前の卒業式は見たいからな。」
これは、適当な口約束でも、世辞でもない。
Hくんと長坂との約束だ。
男同士の約束だ。
だから、仕事は休んで必ずHくんの卒業式を見届ける。
こんなに毎日がんばってくれているHくんへの、せめてもの恩返しだ。