ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

アンダー79 2007年の通信より

2014年06月05日 02時27分40秒 | 教育・指導法
少林寺拳法 橋本西支部道場通信

ドリーム No.609

発行日 2007年11月29日(木)   発行・文責 長坂 徳久



【アンダー79 1】

アンダー79とは、「1979年以降生まれ」ということ。

これを「ケイタイ世代」呼びます。

1994年に固定電話の加入数が、携帯電話の新規加入数に抜かれた。このときケイタイ世代は15歳になりたててで、高校1年生になった

年。

彼らの多くがこの年に初めて携帯電話を持ち始め、さらにいえばパソコンより携帯電話に先に触れた、という仮説が立てられる。
 
ケイタイ世代の日常には、携帯電話があって当たり前。

「財布を忘れてもお金を借りればすむけど、携帯電話を忘れたら代わりがきかない!」 

真面目にそういう彼らは、それぐらい携帯電話に依存していることになる。

しかし、それはすべて悪いことなのか? 知っておいてほしい、これは、おとなが作り出した今の文化なのだ。

「最近の若者はなにを考えているのかよくわからない?」とよく聞く。

なかには、自分のお子さんや自分の生徒、門下生のことも「なにを考えているのかよくわからない」という人たちもいる。

お子さんのことは長坂がとやかくいうことではないにしろ、世間一般として、

「今の若い子達は何を考えているかわからない。」といっているおとなたちは、少なくとも「わかろうとしていない」と長坂は思う。

そして、わかろうとしない限りわかることはない。

 ただし、子どもや若者のことをわかるということは、子どもたちや若者に媚びたり、妥協したりすることではない。

子どもたちを守っていくために、おとなが知っておかなくてはいけないことがあるということ。おとなが子ども化することではない。

 さて、よく、耳にする言葉。

「若者たちは携帯電話に入れ込みすぎではないか。」

「そんなに携帯電話をいじる必要があるのか。」

 長坂もそう思った時期がある。しかし、それは、若者に対する「偏見」であり、私たちの時代にケイタイがあれば、間違いなく同じことをし

ていただろう。

 そして、ケイタイがない代わりに、そのときその時代にあった様々なことをしてきた。それは、いいことにつけ、悪しきにつけである。

 長坂が、この「アンダー79」について、連載して書いておこうと思ったのには理由がある。


1.おとなが子どもたちを少しでも理解できるように。守れるように。

2.子どもたち、若者がおとな社会(儲けや性の世界)にだまされないように。

3.はいまのケイタイ事情を語ることで、若者の考えていること、やっていることが見えてくる。見えてくると、「いまの子どもたち(若者)は

 宇宙人のようだ。」という言葉は出てこない。むしろ、「あ、自分にもそんな時代があったなー」と理解できるだろう。
 
 2.は、若者に「たとえば、このサイトは、こういうふうなしくみをおとなが作っているんだよ。だから、無料で使用できるんだよ。でも、落

 とし穴もあるんだ。」ということを知っておいてほしいということ。そのことでよけいなトラブルは防げる。


 長坂には多くの情報が入る。


1.教育という仕事をしている関係上、多くの専門家から情報が集まる。

2.若者や子どもたち自身からも情報が入る。

3.当然おとなからも情報が入る。

4.若者を市場(ゲーム、携帯)として仕事をしている人たちから情報が入る。


 中高生からすれば、

「長坂先生、そんなことばらさないで! 子どもには子どもの世界があるのよ!」

と思うだろう。しかし、はっきり言っておく。

長坂は子どもたちの味方だ。中高生の味方だ。お父さん、お母さんと戦ってでもお子さんの味方だ。

だからこそ、子どもたち(若者たち)には、きちんと常識や知っておいてもいい社会のしくみを理解しておいてほしい。

反対に、保護者の方とは、指導者、保護者、子どもたちがうまく三位一体で成長できるように協力体制を築いておきたい。

すべては自分の弟子、自分のお子さんのため。そして、社会、世の中のため。

では、問題です。

「着うた」

「ワンセグ」

「デコメ」

「SNS」

「モバゲー」

「アバター」

「プロフ」

「アフィリエイト」

「ケータイ小説」

「お手伝いネットワーク」

「パケ死」

「ポイント」

「モバG」

「マナー着信音(マナーモードではありません。)」

→いくつわかりますか?(これらは知っていて常識のケイタイ情報の範囲です。)



※長坂注 この通信は、2007年に書いたものです。

指導の要諦 2  2008年の通信より

2014年06月05日 02時21分00秒 | 教育・指導法

少林寺拳法 橋本西支部道場通信

ドリーム No.621

発行日 2008年2月16日(土)   発行・文責 長坂 徳久



【長坂流少林寺拳法指導の要諦 2】


 その本(教育技術入門)で、向山先生から教えてもらった一番のこと。それは、

「できないのは、指導者に責任がある。」

「指導者が変われば、子どもたちは変わる。」

ということ。つまり、すべては「指導者の責任」。少なくとも指導者がそう考えることで一気に局面は変わる。

 それは「自分に責任がある。」「自分が努力すれば子どもたちは変わる。」と気づいた指導者は「学ぶこと」をはじめるからだ。

 長坂は向山先生の本をどんどん読んでいった。1日1冊のペースで乱読した。どれもが腹の底に落ちる本だった。

また、自分の未熟さも痛感した。しかし、向山先生の本には、どうすればいいのかが書かれている。実直にそのとおり実践していけばいいの

だ。

 今、指導に困っている人がいるならば、特にオススメなのは、

 
 「子どもを動かす法則」(向山洋一著・明治図書)


 「授業の腕を上げる法則」(向山洋一著・明治図書)


 この二冊だけで、道場や教室は一転するだろう。次に、


 「学級を組織する法則」(向山洋一著・明治図書)


 「いじめの構造を破壊せよ」(向山洋一著・明治図書)


 この二冊を理解して、実践できれば、どんな荒れた状態からも抜け出せる。

 現に長坂は荒れた道場を生還させた。(ただし、荒らしたのも長坂が原因だが。)


  まず、現場の指導で心がけたことは、


  
   ●ほめる


 ということ。これに至るには次のような体験があった。

 教育雑誌に次のような趣旨の文章があった。

 「私はほめることを大切には思いながらも、実践は出来ていなかった。あるとき、教頭先生が私の教室に参観にこられた。そのとき、私は、

  座る姿勢の悪い子どもたちを注意した。しかし、子どもたちに変化はない。そんなとき、教頭先生が、

 「○○くん、座る姿勢がいいな。」

 とほめたのだ。その瞬間、それを聞いたほかの子達の背筋が一斉に伸びたのである。」

 長坂もこの「私」と同じ状態だった。ほめることは知っていた。しかし、その効用までには気づいていなかった。そして半信半疑で次の六地

 学園の稽古のときに試してみた。

  鎮魂行。座る姿勢が悪い拳士が大半。今までは、

 「○○、背筋を伸ばせ。」

 「□□、手は結手しろ。」

 とこのように悪い子達を指摘していた。(指導という高度なことではなく、あの頃は単なる指摘だった。長坂の言葉遣いも上のように口語調

 できつかった。)

  しかし、その日は、

 「○○の、姿勢がとってもいいね。」

 とほめてみた。すると、どうだろうか・・・本のとおり、なんと!

 全員の背筋が、スーと伸びたのだ。

 一種の感動だった。ほめることの効用をはじめて知った瞬間だった。

 それまでは「ほめられた子はうれしいだろう。」という認識の「ほめる」でしかなかった。しかし、ほめることで、他の子達がよくなるとい

 うことをここで初めて学んだ。

 正しくは、自分もほめられようとするのである、子どもたちは。いや、人はすべて。

 ほめるということは、その子だけでなく、他のみんなをよくすることができる魔法なのだ。

 のちに、なぜそのような効果があるのかは、デール・カーネギーの「人を動かす」を読んで学ぶこととなった。

  続く。 

2004年の通信より

2014年06月05日 02時04分00秒 | 教育・指導法
なんとこれは2004年の通信「ドリーム」。10年前。

ここに載っている、中西知里が現在、桃山大学少林寺拳法部でがんばっています。

昨年の全日学生大会では、女子3段以上で4位でした。

その知里が今週の土曜日に組演武ペアの子と一緒に橋本西に出稽古に来ます。

楽しみです。




少林寺拳法橋本西支部 隅田道場通信

ドリーム No.495

発行日 2004年11月25日(木)   発行・文責 長坂 徳久

【全国大会(2004年 ナゴヤドーム)の拳士、保護者感想です。】


小学団体の部出場

中西知里(小6)


知里です。

中西まちさん(母)からも、メールもあったと思いますが、いちよう、ちーからも、送ったほうがいいと思ったので・・

それでは

団体のチームのみんなありがとう!最初は、ゆうや君でもできたから、できるよ!と思っていました。

でも、団体のメンバーの息が、ばらばらに、なると「もう練習なんか行きたくない」と思うようになってきてしまいました。

でも、お母さんが、「ちーが、おれへんだら、誰が、号令いれんのよ」と言われてまあ練習は行くかというかんじでした。

練習では、「一回やったら、しゃべらない!」や、「さっさとあつまれ!」など、どなりっぱなしでした。

それで、声もかれてしまい号令もいれたくないような気持になってきたときに、ついに、私は、小学ファイナリス

トへの、はじめての涙を、みせてしまいました・・・

そんなこともありましたが、団体は、全国大会の、コートない二位か、三位に、なれました。

名古屋ドームのしばふの上で、できたことをうれしく思います。ありがとうございました。

本当にリーダーを、体験できて良かったです。

昨日みんなを見ていると感動の涙をながしてしまいました。先生や、団体の、みなみちゃん、こうき、だいすけ、尾花、尾崎君、まこと、はる

かちゃん、まい、そして千尋ありがとうございました。すごく楽しかったたです。これからも、

ちーは、がんばります!!・・


保護者

中西母です。皆さんお疲れ様でした。実はこの全国メール夕方忙しい時にチェックせなあかんのが、少し苦痛(?)だったのですが、いざ終わ

りとなると寂しく感じます。

知里が今日にくるまで、稽古から帰ってくるとブルーになってくる日が多くなり本番まで持つかなーと心配してました。

メンバーがバラバラで「みんなから嫌われるぐらいのリーダにならなあかん」と先生に言われて本人なりに考えてもどうにもならずにカラマワ

リするばかりだったようで本人は落ち込んでいくばかりの様に見えました。

けれど先生に相談し、周囲の人に助けられて今に至りました。

自分独りではどうしてもできない事があり、皆が、協力してこそはじめてデキアガルものがあるのを子供ながらに感じとったと思います。

本当にいい経験ができたと思います。

本人はどうかわかりませんが、こんな機会があった事はラッキーだと親として思います。

もうすぐ中学になり、このまま少林寺を続けていくかどうかわかりませんが、子供ながらに悩んだ事はこれから先にプラスになるでしょう。

昨日の報告会の時の知里の笑顔をみた時に思いました。

本当にいろいろありがとうございました。

最後に小学生団体のメンバーの皆さん、保護者の皆さんありがとうございました。

頼りないリーダで迷惑もかけたとおもいます。

けれどこのメンバーだったからこそいろいろ経験できたと思います。

この出会いがあったことに感謝します。

最後にあたたかく見守っていただいた長坂先生、土橋先生ありがとうございました。

本当に感謝の気持ちで一杯です。これからも子供達のこと見守っていってやって下さい。おつかれさまでした。


中西 まち




水浪千尋(小6)

千尋です。県大会では、1位にはなれなかったけど全国大会にでれてよかったです。

練習は、きびしかったけど知里ちゃんがみんなをまとめてくれて、本番も、今までで一番いい演武ができました。

ありがとうございました。




保護者

おはようございます。水浪です。全国大会が終わってしまい、体から何か抜けたような…淋しいような…でも一仕事済んだ様な…ホッとしてい

ます。

今年は全国が目標の千尋には最高の自分へのご褒美になりました。

いろんな意味で自信がつき目標を持ち達成できた時の感動、うまく事がすすまない苛立ち、すべてが勉強になった事と思います。

指導していただいた全ての方に感謝しています。ありがとうございました。

これからの西支部の活躍を期待しています。

☆私個人としては昨夜久々に高瀬君の演武の時のあの鋭い目付きが見られて…よかったです。☆




乾まい(小6)



乾まいです。県大会で、全国大会のきっぷを手にいれたときうれしかったです。・・

全国大会の練習はきついときもありました。

私たち、小学団体は、いろんなトラブルもありました。

でもこんな事があっても、リーダ(中西知里ちゃん)がまとめてくれました。

名古屋ドームでしたとき、今までの中で最高のえんぶができました。

長坂先生・土橋先生ありがとうございました。そして、小学団体のみんなありがとう!・




保護者

乾です。長坂先生、土橋先生、指導してくださった方々、お世話になった皆様有り難うございました。

そしてお疲れ様でした。紀北大会に向けての練習からはじまり本当に長い戦いでした。

まいも弱音を吐かず 逆に楽しく練習に通っているようでした。

全国の前に風邪をひいてしまったときも早く直さないとといって普段はあまり飲まない薬もすすんでのみ、その風邪で 出来なかった学校の注

射も注射をすると練習が出来ないと言って大会が終わるまで延ばすほどでした。

大会までにはいろいろ揉めたり大変な事があったようですね。

それをみんなで乗り越えてきたんですからより強い団結が生まれたんだとおもいます。

ドームでの演武がいままで一番うまく出来たと喜んでいるのを見てとても嬉しく思いました。

一回りも二回りも大きく頼もしく成長した様です。

次の大会までの束の間の休息ですが喜びを噛み締めてゆっくりしてほしいと思います。