ドリーム 2(セカンド)

長坂徳久が語る夢教育(ときどき日常)

謙ちゃんのために・・・

2014年06月19日 02時16分34秒 | 教育・指導法
謙ちゃん、ポテトチップス誕生の話、ありました!


載せておきます。



少林寺拳法  橋本西支部 道場通信

ドリーム No.660

発行日 2010年2月18日(木) 発行・文責 長坂 徳久




【失敗から生まれる① ポテチ】


2/15(月)。少年部への法話より。


発問①『マクドナルドのポテトとモスバーガーのポテトではどちらが好きですか? 』

マクドが多数。モスが少数派。簡単に理由を言わせる。(長坂もマクド派)

語り①「約束通り、ポテトチップスがどうやってできたのかを話します。』

(子どもたちは真剣な眼差しだ。これが稽古にほしい!(笑))

『ポテトチップスはアメリカで生まれました。もともと、ホテトは少し分厚いものでした。

 ステーキとかについてくるでしょう? 

 あるレストランでのこと。お客さんが、シェフを呼びつけて言いました。

 「ポテトをもっと薄くしろ!」

 シェフは、仕方ないので薄くしました。しかし、

 「もっと、薄くしろ!」

 シェフは腹が立ち、いじわるをして、わざと食べられないぐらいに薄く切って油で揚げて出しました。

 すると、その客は怒るどころが、

 「うまい!!」

 と。

 そこからポテトチップスは出来たのです。

 失敗から出来たのです。


発問②『こんな言葉を知ってしますか? 板書⇒《失敗は成功の元》 知らない人? 知っている人?』

発問③『正しくは、《失敗は成功の(   )》です。わかる人?」

「母」と安福穂高君がぼそっと言ったので、

『大きな声で言ってみて。あっているから。』

 
 失敗は成功の母


『この言葉は、エジソンが言ったといわれています。失敗と言うお母さんから、成功と言う子どもが生まれるんだね。』

 ここで、エジソンとアインシュタイが子どもの頃は非常に出来がわるかったこと。

 学校も辞めさせられたり、辞めたことなどを話しした。

 このあと、少しのやりとりがあり、

 『失敗することは恥ずかしことではありません。成功への第一歩です。

  では、間違いをしてもいいから、この法話の感想を全員発表しなさい。」

 指名なし発表で、全員発表させた。(「考えてもわかりません」はok。)


 『失敗をしてもいいということではありません。失敗はしないほうがいいには決まっています。先生が言いたいのは、

  《失敗を(     )》ということです。 わかる人?』


 「失敗をおそれるな!」(小山りおちゃんか大井航太郎くん。)

 『そう、正解。一年生にもわかる言葉でもう一つ。』

 「失敗をこわがるな!」(水浪まどかちゃん)

 『そうです。失敗をこわがらない。勇気をもって失敗しましょう!』


2010年の通信 「エラーレスラーニング」

2014年06月19日 01時53分04秒 | 教育・指導法
※2010年の通信です。



少林寺拳法  橋本西支部 道場通信

ドリーム No.683

発行日 2010年11月4日(木) 発行・文責 長坂 徳久




【エラーレスラーニング②】


 ~他人にほめられる人になるよりも、他人をほめる人になろう~


 多くの指導者は、拳士たちのどこが悪いのかを見つけて、それを指摘し、修正してやることがいい指導だと考えているようです。

 長坂は・・・その反対です。「どこか、ほめるところはないか?」と考えて指導します。ほめるところを必死で探します。

 長坂の要点は、「教えない。引き出す。」です。

 ほめていると、勝手にその拳士たちの中にあるものがにじみ出てきて、できるようになったり、よりうまくなったり、いい子になったりして

 いきます。

 その拳士たちの奥底にあるものが引き出されるのです。長坂はそれをしているにすぎません。

 では全く教えないのか? いえ「やり方」は教えます。それ以上は細かくいいません。

 不思議ですが、ほめていると勝手にできるようになっていきます。(微細な指導技術はたくさん使っていますよ。プロですから!)

 子どもたちをほめるには、ほめる機会をつくらなくてはいけません。

 説明やお説教をしているとほめる機会はほぼできません。どうするのか?

 それは、「作業をさせる」「動く機会をつくる」ことです。

 たとえば、「起立」させるだけでも、ほめる機会ができます。

 「素早く立てた!」
 
 「姿勢がきれい」

 「○○くん一番!」

 などなど。

 人間の三大欲は、食欲・性欲・睡眠欲です。これらは生きていくうえでかかせないハード面。

 ではソフト面の最大の欲求とは何か?

 「他人に認められたい」

 という欲求です。

 人間は、「自己の重要感を渇望する」(デール・カーネギー「人を動かす」より)という「本能」(欲)があるのです。

 これは、ズバリ言って、

 【ほめられたい】という本能があるということです。

 これは本能ですから、それを大切にしながら他人と接することが絶対に大切なのです。(指導も仕事の人間関係も。)

 自己の重要感をたくさん与えられた人たちは、「自己肯定感」(セルフ・エスティーム)を持ちます。

 自己肯定感=自尊感情です。これをなくすと人は、やる気(生きていく気力)をなくします。

 なによりも、その子の自己肯定感を奪っているのは、その子にかかわってきた大人たちだと言うことを知っておいてほしいと思います。
 
 
 人をほめる人になると、人から好かれるようになります。

 それはお世辞ではないのか? 違います。お世辞は、年上や目上の人だけに行いますからいやらしいのです。

 上にも、下にも、横にも、みんなをほめる。

 これでいいのではないでしょうか?

 ※魔法のほめ言葉 「いい!」はまた次回となります。



 【昇級試験 合格優秀作文】

「ぼくとしょうりん寺けんぽう」

S(城山小学校2年生・5級)

ぼくは、4才のあきからしょうりん寺けんぽうをならいはじめました。

はじめての時はきんちょうしてた。けど、だんだんなれてきて、大車りんもできるようになりました。

はじめはなれていないからつかれていたけど、もうなれてるからもうつかれないようになりました。

しょうりん寺けんぽうをしている時は楽しいです。

大人になったらおとうさんみたいになりたいです。

黒おびをがんばってとりたいです。

体と心をきたえて本当のつよい人になりたいです。


(長坂評)

2年生らしい、素直な気持ちが自分の言葉と文章でつづられていますね。

案の定、掲載の確認のときに、お母さんが次のようにメールくれました。

「作文を誉めていただいた事はきっと本人も喜びます。何時間も自分の言葉で書くようにがんばりました。」

と。

これも2010年の作文

2014年06月19日 01時45分08秒 | 教育・指導法

少林寺拳法  橋本西支部 道場通信

ドリーム No.685

発行日 2010年12月6日(月) 発行・文責 長坂 徳久






【昇級試験合格 優秀作文③】


「わたしと少林寺けんぽう」

K(三石小学校4年生・5級)

わたしにとって少林寺拳法とは、やさしさをまなぶ所だと思います。

わざだけでなくて、先生の法話を聞いて、心があたたかくなり、人としてどうあるべきかを教えてもらっています。

わたしは、中学生のようにうまくなりたいです。とくに、Aちゃんと、BちゃんとCちゃんのようになりたいです。

わたしにして、少林寺拳法をならってよかったと思います。でも、やめようかなと思ったこともあるけれど、でも、ふしぎな感じで、やめたく

ないと心がそういっている気がします。

きっと少林寺拳法の先生や友だちのおかげだからと思います。


(長坂評)

とても、あたたかく素直に書かれた作文ですね。

「わたしにとって少林寺拳法とは、やさしさをまなぶ所だと思います。」

この一文には、少林寺拳法の本質が出ています。それをわかっているKちゃんは素晴らしいです。また、

「ふしぎな感じで、やめたくないと心がそう いっている気がします。」

この一文は、「その気持ちわかる!」という拳士たちは多いのではないでしょうか? 

なぜかわからないけど少林寺拳法が好きという感覚。

Kちゃんは、いつも笑顔で挨拶してくれます。この作文からもその笑顔が感じられました。いい作文をありがとうございました。



【昇級試験合格 優秀作文④】


「少林寺拳法と友達」

N(隅田小学校5年生・4級)


ぼくは少林寺拳法がすきです。前に少林寺拳法の友達とけんかして、行くのがいやになったときがありました。

そのとき「もう少林寺拳法はやめようかな」と思っていました。

でも、少林寺拳法の友達や先生に「行きよ」とかいわれて、一回行ってみようと思いました。

そして、行くとみんながやさしくむかえてくれました。そのときすごく楽しかったので、またやろうと思ってやりました。

そのときからぼくは少林寺拳法がすごく楽しくなりました。

ちょっとして親友の○○くんが来れなくなりました。だから前みたいにさそってみました。

そしたらまた○○くんは行くようになりました。

「よかったな」と思いました。

ときどきつかれていやになったり、けんかしたりするけど、いまならすぐなかなおりして、また楽しくできます。

だから今もこれからも少林寺拳法は僕の友達です。

けんかしてる子がいたら止めてあげたり自分もあまりけんかのしないように、すごく悪い子がいたらいじめられている子を助けてあげるそんな

人になりたいです。


(長坂評)

Nくんは、約2カ月少林寺拳法を休んでいたことがありました。

そんな中、友だちたちがいろいろと声かけをしてくれました。

そして、なによりも本人の心の強さをもって「やめたい」という気持ちを克服しました。このことでNくんは強くなったと思っています。

そして、友だちのやさしさを知ったようです。だから、次に同じように友達にやさしくしてあげることができました。 
 
Nくん、素晴らしい拳士になりましたね。

いい作文をありがとうございました。

丸山泰生(現6年生)のなつかしい作文

2014年06月19日 01時39分07秒 | 教育・指導法
組演武、団体演武ともに最優秀になり全国大会出場をきめた、橋本西の現主将・丸山泰生6年生。


これは2年生の時に書いた作文だ。


なつかしいので掲載。



少林寺拳法  橋本西支部 道場通信
ドリーム No.684
発行日 2010年11月29日(木) 発行・文責 長坂 徳久




【昇級試験合格 優秀作文②】


「ぼくと少林寺けんぽう」


丸山泰生(紀見小学校2年生・5級)


 ぼくは、この前、学校の帰り泣きながら帰りました。ぼくがやっていないことをぼくのせいにされて、あやまれと言われました。

 ぼくはやっていないのにいやだと言いました。

 でも何回も言われて、ぼくはごめんと言ってしまいました。

 ほんとうにやった子は、だまって見ていました。ぼくは、くやしかったです。

 家に帰って、お母ちゃんに言いました。お母ちゃんは、

 「何であやまったか」

 と聞きました。

 「あやまることないのに」

 と言いました。

 ぼくは、「そんなこと知っている」と思いました。

 お母ちゃんは、むねをトントンたたいて、

「もっとここを強くならなあかん」

 と言いました。

 ぼくは、少林寺けんぽうでならったほんとうの強さがなかった。少林寺けんぽうで、強くなって一いになりたいけど、もっともっとゆう気を

 出せる心の強さも少林寺けんぽうで一いになりたいです。がんばりたいです。



(長坂評)→当時書いたもの

 まず作文として上手ですね。多くの子どもたちは作文に「気持ち」だけを書きます。

 しかし、丸山泰生くんは「エピソード」を書いています。だからいい作文になっています。

 そのエピソードの中で、自分の気持ちも書いています。論よりエピソードが読み手を引きつけます。

 お母さんとのやり取りも目の前で見ているように伝わってきますね。泰生、いい作文をありがとうございました。