ゆめひこう 

日々の思いを

朝ミサ と お別れ会

2015-02-11 16:29:27 | カトリック
近くの女子修道院が閉じることになったそうです。

みなさん、鎌倉、九州、京都などへ移ってしまわれます。

戦前に建てられた大きな日本家屋をそのまま使っています。



門から玄関までの小道。



神父様は早朝、車で渋谷から来てくださいます。


以前は近所で幼稚園を開いていたこともありました。





12畳ほどの和室が聖堂です。

床の間におかれた聖櫃。

座ってお祈りをしていると、心が安らぎます。




左の小さいクロスは周囲がドロンワークです。

今でもそんな手法は伝わっているのでしょうか。


神父様のお話です。

「今日、ここは終わりになるけれど、また新しい一歩が始まります。

 創世記では、ゆうべがあって、朝があったと書かれています。

 イスラエルでは、ゆうべが区切りなのです。そこから次が始まります。

 寝ている間に朝が来てしまうのではない。

 私たちも、この終わりをしっかり味わって、次の一歩を踏み出しましょう」


ミサの後、神父様とシスター方と10人ほどで朝食をいただきました。

神父様のユーモアのあるお話も、シスター方の元気な様子も楽しくて、

終わりという雰囲気にはなりませんでした。

パンやジャムやヨーグルト、スペイン風オムレツなど、持ち寄られたごちそうが

おいしかったです。




広い庭は四季折々私たちを楽しませてくれました。

毎年夏ミカンをいただいて、マーマレードを作ってきたのですが、

それも今年最後になりました。



シスターと神父様の分です。




珍しい古井戸です。

昔ありましたね。

またきっとどこかで皆さんと、続きができそうな、そんな雰囲気でお別れしました。


エクソダス

2015-02-06 18:01:33 | カトリック
             

チャールトン・ヘストンのモーゼの十戒の印象が強いのですが、今回のモーゼもカッコよかったです






聖書にない、ラムセス王とモーゼが兄弟として育てられ、それぞれを大切に思っていたという人間らしい描き方がいいなと思いました。







1300年前にこんな壮大な文明が作られていたことにも、また改めて人間の力を感じました。





海が割れるシーンは十戒の時よりリアルで、その上迫力もありました。



カナンへの道で終わるのですが、これからが大変なんだよなあ~と、聖書を思って、ため息が出ました。


神様をこどもにしているところが、なんとも納得がゆかず、気をそがれました。

それ以外は人間性豊かなモーゼの物語として楽しめました。








イエスとは何か

2015-02-06 11:47:08 | カトリック
              

公会議前だったら、タイトルだけで禁書になるのではないかと思ってしまいました。

笠原芳光・佐藤研が編者で、

荒井献・吉本隆明・岡井隆・木下長宏・磯山雅の5氏が登場します。


このところずっと聖書を読んでいて、聖書に書かれる以前のナザレのイエス様は

どんな方だったのだろうかという思いが強くなってきました。

そういう思いを解き明かしてもらえるのではないかと期待しました。

研究者の内容が高度で分からないこともありましたが、

興味深く共感できるところもありました。

キリストになる前のイエスについて、荒井氏と笠原氏の緊迫したやり取り。


信仰義認説についての見解。

パウロのついての論争。

この本は2005年に出版されています。

その後、佐藤研氏は岩波の聖書訳にとりかかっておられるようで、

また、荒井献氏は著作を次々に出してられます。

日本でも、ヨーロッパのキリスト教でないイエス様を知りたいという表れか。

吉本隆明の登場には私は意外でしたが。

芸術の分野は楽しく読めました。



ナザレ村に青年となりしイエスのこと さまざまに想ひてマタイ伝閉づ

                       河野裕子

若いころの作だそうです。

キリスト教徒ではないとか。

短歌や俳句が詠めるといいなと思いました。

祝 修了

2015-02-02 21:03:19 | カトリック
3年半通った聖書の勉強が終了しました。

始めるときは、3年という長い月日に、途中で挫折しないか、不安でした。

私たちのクラスは最終的に7人になりましたが、皆さん不安だったと言っておられました。


奥の白い建物が教室でした。




校内に、大きな絵を見つけました。

真ん中の人が本を開いています。

聖書でしょうか。





修了証をいただきました。

神父様のサインがあります。

エマオへの旅の絵、ご復活の後のイエス様の絵です。

みなさんとても喜びました。



最終日は、担当の神父さまが、記念ミサをして下さいました。

ミサの中で一人一人共同祈願をとなえました。

「これまで学んだ聖書の勉強が、今後の生活で、実りのあるものになりますように」






私は、帰りに購買部で、フランシスコ会訳の聖書を買いました。


(勉強が終わってからでは仕方がないのですが・・・。)

無事まっとうした記念です。



帰宅して、学習に使ったものを片付けました。

パソコンや図書館から集めた資料、100金のファイルで9個。

テキスト3冊、記録の大学ノート、5冊。

段ボールにしまいました。


聖書は、旧約が、1884ページ、新約が、480ページでした。


終了した仲間は、もう一度学び直す人、次のステップに進む人などそれぞれです。

私も、もう一度読み直そうと思っています。