ゆめひこう 

日々の思いを

夏の終わりに 「イーダ」

2014-08-30 12:07:01 | カトリック
8月ももう終わりです。

晩夏・・・

思い出にふさわしい映画を見たいと思いました。



                

1960年代のポーランドが舞台です。

モノクロが、メッセージを強くしているように感じました。

この映画は、欧米で入場者が100万人を超えたそうです。

孤児として育てられた少女が、修道院に入り、誓願を立てる前に、

唯一の身内の叔母に会いにゆきます。

ヨーロッパでは、戦争の悲劇は、70年を過ぎた今でも、人々に忘れられていません。


少女の家族を殺害したポーランドの男性に、

「なぜ、私だけ助けたの?」

「幼かったから・・・。ユダヤ人に見えなかった。神父さんに預けた。

 男の子は、肌の色が褐色だった。それに割礼を受けていた」


途中にジャズの名曲が、サクソフォーンで流れて、

曲も良かったし、奏者もカッコよかった・・・。

でも、イーダは、修道院への道へ向かいました。


                ポスターからお借りしました。

生きていることを、立ち止まって考えてみたくなる。

夏の終わりにふさわしい映画でした。 



祈りのレッスン

2014-08-27 11:25:55 | カトリック
今週の講座は、いつもの部屋ではなく聖堂だったので、祈りを中心にお話されることになりました。

聖堂での講座は確か3回目、祈りがだんだん身についてゆく予感・・・

レクチィオ・ディヴィナの方法です。

まず、呼吸から。

深くゆっくりした呼吸で、

吸うときに「主」と神の力をいただく

吐くときに「イエス」と心の中の古いものを出す。

今日はヨハネの1章を読みました。

ヨハネの弟子が、イエスについてきなさいと言われるところです。

「どこにお泊りですか」

「来なさい、そうすれば分かる」

神父様はこれが究極の聖書のテーマといえますと。

イエスがどこにおられるか・・・。

「黙想をしてイエスがどこにおられるか感じてみましょう」


そのときです

「イエス様はご聖体の中におられるのにきまってるでしょ!」

聖堂に大きな声がしました。

50人以上いた人たちは、驚いて顔をあげました。

「あの御聖櫃の中ですよあそこにしかいません」

神父様はもちろんですよ。

もちろんご聖体はイエス様です。

でも、私たちの身近にもおられるのです。

誠実に答えらる神父様の様子に、びっくりした気持ちも、ドキドキも治まっていきました。

若い女性が

「幼い子供がいて、悲しそうで、イエス様がそこにおられました。

虐待を受けているような感じがしました」とイメージを話されました。

私は雑念が入って、イエス様をイメージできなかったので、落ち込みました。

ほかにも、3人ほど、お話をされて、また黙想して・・・。



後半の聖書を読んで、

今までの記憶をたどって、どんな時にイエス様と会うことができたか思い出してみましょう。

先ほどと同じ女性の大きな声が、

「イエス様は死なないと会えません。天国に行ってから会えるのです。

 だから死ぬのが怖くないんじゃないですか」



そんなことはありません。マザーテレサは、行き倒れの人の中にキリストを見たのですよ。

だから生涯をささげて、インドで活動したのです。


「私だって、ホームレスが気の毒だと思うから支援の活動をしています」


活動は大切なことです。

支援の活動をどういう目線でするかも、大事なことです。


私もイエス様がすぐ近くにおられると、思ったことがあります。

マリア様が助けてくださったと思ったこともありました。

だからすぐ近くにおられると思います。


神父様が静かに対応してくださったので、落ち着いて祈ることができました。

でも、なんだか疲れました"(-""-)"


帰宅してから、以前読んだ本をもう一度読み直してみたら、

前より、納得がゆきました。

繰り返し読むことも大切ですね。



                


                

修道院のお菓子と手仕事

2014-08-23 10:00:44 | カトリック
                      

かわいい本を見つけました。

全国の修道院で作られている、お菓子や手仕事を紹介しています。

実際に訪ねているので、写真や絵を見るだけでも楽しい。

ていねいに編集されたと思いました。

私もこんな風に修道院を訪ねる旅をしてみようかと考えました。

近くの教会で、ミサに与って、黙想会のある時などもチャンスですね。



                                                   

伊万里のマリア様は私のホーリーコーナーにあって、

プロフィールに使わせていただいています。

ちょっとうれしかったです。


驚きの 大いなる沈黙

2014-08-21 22:07:47 | カトリック


お盆が明けて、月曜日に岩波ホールに行きました。

10時30分、地下鉄を上がったら、神保町の交差点まで列があって、渦巻きになっていました。

「今、並んでおられる方は、11時半の上演はには入場できません」

案内の方が叫んでおられます。

「チケットがあるのですが、並ぶのですか?」

「チケットがある方はすぐに10階に行ってください」

10時35分、たぶん会場から5分経ってたのでしょう。

ほとんどの席は埋まっていました。

真ん中に一つだけぽつんと荷物のない席があって・・・・

座ることができました。ラッキー!

始まるまで、1時間席で待ちました。


こんなに素晴らしい映画を見ることができて、私は監督された方に感謝でいっぱいでした。

16年も待って、創ることができた熱意・・・。



3時間、しーんとした心のままで 見つめていました。

雑音に囲まれて慣れっこになっている私にとって、

純粋な、必然の生活音がどれほど澄んだものであるか・・・。

こういう人生もあるのだと、自分の中のそぎ落としたい部分を考えたり。

これほど神様の近くにいる人が祈る・祈る・祈る・・・

私たちと祈りの次元が違うと思いました。

修道士たちのアップの写真がきれいでした。

祈るとこんなに無駄のない表情になるのでしょうか。

日曜日だけのこの会話の時間、なんと知的でユーモアに富んでいることか。




それにしても、岩波ホールに集まった人が、みなクリスチャンではないでしょうね。

観客は何を見に来られたのか、非常に興味を持ちました。

ユダ

2014-08-17 17:34:28 | カトリック
竹下節子氏の本を見つけると、読みたくなります。

ただし難しい~

                

(烙印された、負の符号の心性史・・・。)


イエスさまが、弟子に選ばれたのですから、わけがあったのでしょう。

というようなことは、いろいろ言われていますね。


「キリスト教文化圏で、どの時代にどの国の誰がユダについて何を言ったかに

 耳を傾けてみることで、ユダ像の変遷を見る」ということでした。



今回の本はすごかったです。

西洋の2000年の歴史にユダが深くかかわっていますね。

フランス・ドイツ・スペイン、それぞれのユダ像。

ロシアのユダ像。

文学の中、絵画の中、音楽の中のユダ像。



裏切るという行為は、人間の中ではありうることですが、ヨーロッパでは

キリスト教文化を土台にしているために、ユダに象徴されてしまったのですね。

今のヨーロッパはキリスト教はそれほど力を持たないようですが、

象徴的なユダは生き続けているようです。


最後に 「内部情報を漏らしたスノーデン」 まで登場しました。