ゆめひこう 

日々の思いを

エクソダス

2015-02-06 18:01:33 | カトリック
             

チャールトン・ヘストンのモーゼの十戒の印象が強いのですが、今回のモーゼもカッコよかったです






聖書にない、ラムセス王とモーゼが兄弟として育てられ、それぞれを大切に思っていたという人間らしい描き方がいいなと思いました。







1300年前にこんな壮大な文明が作られていたことにも、また改めて人間の力を感じました。





海が割れるシーンは十戒の時よりリアルで、その上迫力もありました。



カナンへの道で終わるのですが、これからが大変なんだよなあ~と、聖書を思って、ため息が出ました。


神様をこどもにしているところが、なんとも納得がゆかず、気をそがれました。

それ以外は人間性豊かなモーゼの物語として楽しめました。








イエスとは何か

2015-02-06 11:47:08 | カトリック
              

公会議前だったら、タイトルだけで禁書になるのではないかと思ってしまいました。

笠原芳光・佐藤研が編者で、

荒井献・吉本隆明・岡井隆・木下長宏・磯山雅の5氏が登場します。


このところずっと聖書を読んでいて、聖書に書かれる以前のナザレのイエス様は

どんな方だったのだろうかという思いが強くなってきました。

そういう思いを解き明かしてもらえるのではないかと期待しました。

研究者の内容が高度で分からないこともありましたが、

興味深く共感できるところもありました。

キリストになる前のイエスについて、荒井氏と笠原氏の緊迫したやり取り。


信仰義認説についての見解。

パウロのついての論争。

この本は2005年に出版されています。

その後、佐藤研氏は岩波の聖書訳にとりかかっておられるようで、

また、荒井献氏は著作を次々に出してられます。

日本でも、ヨーロッパのキリスト教でないイエス様を知りたいという表れか。

吉本隆明の登場には私は意外でしたが。

芸術の分野は楽しく読めました。



ナザレ村に青年となりしイエスのこと さまざまに想ひてマタイ伝閉づ

                       河野裕子

若いころの作だそうです。

キリスト教徒ではないとか。

短歌や俳句が詠めるといいなと思いました。