ゆめひこう 

日々の思いを

パウロの手紙を読む

2016-08-26 15:14:34 | カトリック

                  


夏休みはバタバタしましたが、久しぶりに良い読書ができました。

京都司教区聖書委員会の聖書講座シリーズです。13です。

先ずこういう聖書講座が長年開かれていることをうらやましく思いました。

今回も6人の神父様が、パウロについて解説しておられます。


京都司教区 村上透磨  

回心する前のパウロと、回心後のパウロ 。 

今まで価値のあったものが、すべて価値を失った。  

「キリストに出会い、回心して自分は変わった。

 そして命をかけて働いた。  

 神は大きな恵みをくださった。

 しかし、自分は使徒の中でも最も小さい者、取るに足らないものだ」  

 ただ眼をそらさず、精いっぱいキリストを見つめ続けることです。  

 キリストに捕えられていたい。

 それだけでよいのではないか。


聖パウロ修道会司祭 澤田豊成  

 律法とは、元々掟ではない。

 神の前にふさわしくあるための生き方、指針。  

 信仰によって義とされる 。 

 キリストの方から人の中に入ってこられ、その人の中で生きてくださるから、  

 それ以降その人の中でキリストが力強く働いてくださるようになる。


京都司教区司祭 北村喜朗  

 パウロは「そしてあたしたちは、キリストの愛に捕えられてしまったのです。

 このキリストの愛によって、わたしたちはイエスの弟妹として真の親である

 神のもとに連れて行かれたのです。

 もう引き返すことはできません。


イエズス会司祭 英隆一郎  

 愛は忍耐強い → 霊的な人は忍耐強いはずだ、と言い変えることができる。  

 パウロは愛があればほかのものはいらないと言っているわけではありません。  

愛を基盤にして、一人ひとりが与えられている賜物を十分生かして使いなさいと  

 言っています。


神言修道会司祭 西経一  

 無償であること、感謝を期待しないこと、それが霊に従う生き方、ゆえなしです。  

 ゆえなしの世界にいるということが、祈りです。  

 「主よ、あなただけで十分です」という祈り。


聖パウロ修道会司祭 鈴木信一  

 「私たちが死の支配からキリストの領域に移されたことを思い起こそう。  

  私たちはキリストの領域の中で今を生きている。そして、キリストの領域に   

  置かれた者として生き、死を迎える。そのことをしっかり受け止めなさい」  

  パウロのアドバイス。


洗礼を受けるということがどういうことか、改めて思いを深くした読書になりました。


夏季研修会

2016-08-10 22:36:06 | カトリック
いつも聖書の勉強をしているグループで、夏は一人ずつ自主研究をして、

発表することにしましょうという、提案がありました。

長年聖書について勉強し、話し合い、何度もイスラエルやトルコに巡礼をしている

グループです。

ほんとにうらやましいようなカトリック信者のみなさんです。

私は新参者で、聖書の研究はちょっと自信がないので、「天使」に取り組みました。

理由は、創世記で、アダムとエヴァが楽園を追放されたとき、

「エデンの東にケルビムときらめく剣の炎を置かれた」とあったので、

ケルビムとは何だろうと思ったのがきっかけでした。

夏休みはずっと天使を調べていました。

係りの人から「天使にのめりこんで悪魔にならないように」と

メールが送られてきました。

天使の画像を50枚近く探し出して、解説を書きました。

印象に残ったものは・・・

           

創世記に出てくるケルビム。

           

熾天使 セラフィム

               
受胎告知 ガブリエル


            

アブラハムを訪れた3人の御使い

聖書には御使いである天使に羽がある記述はありません。

でも中世ヨーロッパの画家は天使に羽を付けました。

キューピットはギリシャ神話の天使で、キリスト教のみ使いとは働きが違うそうです。

ずいぶん時間をかけましたが、調べている時はとても楽しかったです。

8月の半ばに発表会を開きます。