ゆめひこう 

日々の思いを

みんな彗星を見ていた

2015-11-22 13:03:41 | カトリック


サブタイトルに、「私的キリシタン探訪記」とあったので、

関心を持って読みました。

1549年にザビエルが鹿児島に到着し、イエズス会が日本で布教を開始。

1582年に巡察師ヴァリニャーノが4人の天正遺欧使節を連れて長崎を出港したが、

1590年に帰国したときは、秀吉が伴天連追放令を発布していた。

1614年、家康による大追放。

1644年にペトロ岐部とともにローマで叙階された、最後の神父、小西マンショが殉教して終わる。

話が込み入っていて読み辛いところもあったのですが、

五島列島巡礼、島原天草巡礼、津和野祭り参加という自分の体験が、

この本の中で、ときどき納得させられるのを感じました。



津和野は教会から、峠まで行列をしたのですが、地元の人にとって、

キリシタン拷問がすぐそばで行われるのをどんな思いで暮らしていたか。

先祖の辛い思いを、思いださせる祭りであろうと思いました。


五島列島では比較的穏やかな風景でしたが、

移住してきたキリスト教徒が住むのは、

山の中腹の開墾しにくいところだったと知りました。


天草島原では、遺跡は立っているものの、キリスト教の雰囲気は全く感じられず、

冷たい、何もないところという印象を持ちました。

天草四郎記念館などありましたが、立派でしたが、淋しかったです。


雲仙教会の立派さ、ホテルの主が守っておられるそうですが、

主日のミサに与る人は、2人から5人くらいとか。


世界遺産になるという話題だけでなく、日本で過去にどんな苦しみがあったか、

せめて、私たちクリスチャンは、しっかり祈らなければいけないと思いました。


プラド美術館展

2015-11-13 17:02:09 | カトリック

プラド美術館展に行ってきました。
作品も、良いものがありましたが、三菱一号館美術館という建物を初めて知りました。
このあたりはよく通っているのに・・・。



建物も煉瓦作りのレトロなもので、周囲の庭や隣接する建物も、ふさわしいものでした。


都会のビルの間に、優しい空間がありました。

「スペイン宮廷の美への情熱」
というテーマでしたが、15世紀から19世紀までのヨーロッパの姿が見られました。

宗教が画たくさんありましたので、聖書の勉強を一通りしたのが良かったと思いました。

好きだった作品は



ロザリオの聖母。

ドメニキーノの「聖ペトロの涙」という絵も、小さなものでしたが胸を打たれました。

「トビアスと天使」  

「受胎告知」エル・グレコ

2時間かけて回ったのですが、もう一度行ってみたいです。

庭に面したカフェで、お茶とおしゃべりも楽しみました。