ゆめひこう 

日々の思いを

山中雪の聖母修道院

2014-09-19 13:41:28 | カトリック
          
山中湖畔にある修道院です。





久しぶりに訪れました。

毎年、参加したいと思っているのですが、何か用事が重なって・・・


           

黙想会ではなく、信徒に皆さんの研修合宿です。





今年のテーマは、「モノサシ」からの解放を求めて!


お話を聞いたり、グループで話し合ったり、ロールプレイをしたり、

盛りだくさんで忙しかったです。


色々な物差しで人を見てしまうのが悪いのか?


「物差しを持たないことは、ピタッとくっついちゃって

却って苦しくないですか?」

キリストは物差しを持たなかった。


負の物差しと正の物差しがあるか。

物差しを持っていると意識するだけでも・・・。


人は一人では生きてゆけないのだから、

ヤマアラシのジレンマがまさに人間関係。

傷が致命的にならないように、己の存在を肯定できるように生きる。

being の生き方。

自身でも己を肯定してできる命の力を養うこと。


そして、祈ることで、物差しを突き抜けると、そこに信仰がある。

beinを生きるいきることは、まさに巡礼の気分で生きるようなものか・・・。


こんな感じだったかなあと…。


良い仲間に出逢え、真摯に語り合い、初秋の空気と風景の中で、

心身ともに癒されて戻りました。  

          
個室の十字架とマリア様。


          
ススキの穂がきれいでした。

 
     コスモスもあちこちに見られます。     

           

           

音大の声楽家を出て、オペラを歌っている青年が参加されていました。
歌だけでは生活できないので、介護士をされているそうです。

夕食の後、詩編から2曲、歌ってくださいました。
力強い、張りのある美しい曲でした。


お土産は散歩の途中に見つけた、赤い実のついた枝です。
葉の色もきれいで、私のホーリーコーナーも秋の気配になりました。。


この驚くべき恵み フィリップ・ヤンシー

2014-09-19 10:52:01 | カトリック
                          

講座の際に、神父様から勧められた本です。

もう絶版になっているそうで、アマゾンでも手に入りませんでした。

教会の図書館に相談したら、貸し出し中で、予約してやっと手に入りました。


難しい祈りの本かと思ったら、まったく予想外の内容でした。

神様からの恵みについて、聖書と同じことがが今起こっていると、

アメリカでの話ですが、納得するもの、感動するものが書かれていました。




不公平な賃金を払う雇い主のたとえでは、

「イエスの話は経済学的にはとても意味をなさないが、実はこれこそが彼のねらいだったのである。

 イエスは恵みについてのたとえ話を語られたが、恵みは一日の賃金のようには計算できない

 ものなのだ。

 恵みは、仕事の速さにも、計算にも関係しない。

 私たちは恵みを神からの贈り物として受け取るのであって、苦労して得ようとした挙句に

 得るものではないのである。

 雇い主の答えの中でイエスが明確になさったのはが、このことである」


多くのクリスチャンが、自分を朝から働いた人に重ねてしまう。

放蕩息子の兄の方に自分を重ねてしまうと。


後半は、アメリカの社会問題に触れていました。

プロテスタントは、たくさんの宗派があって、主張が少しずつ違うようです。

それにしても宗教と政治が密接な関係にある国は難しいことが多いと思いました。

 

女のきっぷ

2014-09-09 10:25:06 | カトリック
            

森まゆみの本は初めてです。
良い文章を書く人だと思いました。

明治から昭和にかけ生きた女性、17人。

知っている人は、9人しかいませんでした。

女優や作家で作品を残している人は、世に知られていますが。

これだけ活躍した女性を掘り起こした著者の情熱に感心しました。

そして書き方もていねいで、心が込められていました。

実際の人物を書くのはとても気を使うことだと思います。


懐かしかった人  

吉野せい 「洟をたらした神」

神谷美恵子  「生きがいについて」


この本を読んで、心に留まった人

河崎きみ  後藤新平を支え続けた。  子供たちの話が良かった。


生きることに一生懸命だった女性たち。

もっともっとハングリーに生きてもよいのだと、刺激を受けました。

司教様の本

2014-09-03 11:04:35 | カトリック
               

森司教様の著作です。

社会の問題点や不幸について、考え方を具体的に語っておられます。

私の記憶があいまいなのですが、3.11の時に、日本の少女が教皇様に

どうしてこんな不幸が起こるのですかと、尋ねたという記事がありました。

教皇様は「わからない」と言われたとか。

そのほかにも何か言われたのでしょうが、私はその言葉だけしか覚えていません。

とてもまじめで誠実な方なのだと思いました。

少女はがっかりしたのではないかと、心が痛みました。

このような機会をだれが作ったのでしょうか?

キリスト教に悪意を持った人かと思いました(笑)



この本では、


「神頼みの神からの脱却」

「神はなんでもできる」という神理解

「沈黙を貫く神」

「災害は神の罰?」

このような項目で、神のはたらきを書いておられます。

神様がなんでもいいようにしてくださったら、独裁者で

人間は神様に操られるロボットになってしまいます。

やっぱり失敗が多いけれど、自分の気持ちで生きてゆきたいです。



読んでいて、よかった!と思ってしまいました。

ほかに、遠藤周作のキリスト教を日本人のからだに合ったものにしたこと。

福音書の読み方など。

司教様のお話は、いつもとても愛情に満ちたやさしい神様のことです。