森司教様の著作です。
社会の問題点や不幸について、考え方を具体的に語っておられます。
私の記憶があいまいなのですが、3.11の時に、日本の少女が教皇様に
どうしてこんな不幸が起こるのですかと、尋ねたという記事がありました。
教皇様は「わからない」と言われたとか。
そのほかにも何か言われたのでしょうが、私はその言葉だけしか覚えていません。
とてもまじめで誠実な方なのだと思いました。
少女はがっかりしたのではないかと、心が痛みました。
このような機会をだれが作ったのでしょうか?
キリスト教に悪意を持った人かと思いました(笑)
この本では、
「神頼みの神からの脱却」
「神はなんでもできる」という神理解
「沈黙を貫く神」
「災害は神の罰?」
このような項目で、神のはたらきを書いておられます。
神様がなんでもいいようにしてくださったら、独裁者で
人間は神様に操られるロボットになってしまいます。
やっぱり失敗が多いけれど、自分の気持ちで生きてゆきたいです。
読んでいて、よかった!と思ってしまいました。
ほかに、遠藤周作のキリスト教を日本人のからだに合ったものにしたこと。
福音書の読み方など。
司教様のお話は、いつもとても愛情に満ちたやさしい神様のことです。