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前作『神と神』から2年。ようやく、というか、やはり、というか、ちゃっかり続編が登場した。それにしても今までもう、どれだけ悟空の冒険と付き合ってきたことだろうか。天下一武道会の頃から、幾星霜。でも、飽きない。新作が出る度に、見てしまう。だって、世の中にはもっと強いやつがいるからだ。改めてそんなことを思わせてくれる作品である。
今回はフリーザとの再戦である。悟空は、地球のために戦うのではない。彼は正義の味方なんかじゃないからだ。彼は武道家だ。だから、強いやつが大好き。勝つために修行する。強くなったことを確かめるために、戦う。それだけ。そんなシンプルすぎる事実が今回の作品を貫く。鳥山明先生もそのことをよく知っておられる。だから、今回のお話は、単純だ。
後半、ただひたすら悟空とフリーザとの戦いだけである。それをみんなが見守る。なのに、飽きない。(もちろん、飽きないような仕掛けを用意してあるからだが)タイマンだ。邪魔は一切入らない。ベジータはイライラするけど、仕方あるまい。本当は自分も戦いたい。それだけの力がある。でも、これは悟空の試合で、自分の出番はない。トランクスも今回は登場しない。それもいい。(最近の『仮面ライダー』がつまらないのは、数だけで勝負するからだ。大事なことは中身であろう。そこが、ライダーにはない。)
格闘技である。でも、そこを究めればちゃんと1本の感動的な映画にもなる。しかもアニメーションなのに、である。この映画はそんな簡単なことを教えてくれる。