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ロッテと旅をこよなく愛する日記

今年の総括-監督・コーチ編

2018-10-14 20:18:15 | 千葉ロッテ
いやー,ようやくシーズンが終わり,ほっと一息というところではあるんですが,冬眠する前に,ちょっと思ったところを書いておきたいと思います。

井口の監督初年度の感想を一言で言うと,


本当に,シーズン前に言っていたとおり実行したなあ

というところですね。

井口は,選手時代から,自分なりの考え方をずっと温めて来たんでしょうが,とにかくシーズン前のインタビューが多かったという印象。それだけ言葉に力があるタイプなんでしょう。

走塁を重視するとか,奨吾をキーマンに指名するとか,キャンプまでは横一線だけど,シーズン開始後はレギュラーを固定する,心中する,更には日本人だけの打線が理想と宣言し,それを1年やり通した精神力は,ものすごいものがあると思います。

もちろん,それは裏を返せば,いつも同じメンツ,疲れてつまらん野球というところと裏腹ではあると思うんですが(ま,実際8月以降は苦行でした・・・),やっぱり前にも書いたように,このドングリーズ集団には,一度,強制的にでも,そういう機会が必要だったんだと思います。

その結果,実際,6人の選手が規定打席入り5人が40打点超え,しかも日本人だけで達成とは,近年のチームではなかったことで,間違いなく一つの成果が出たんだと思います。何よりも,この指名された選手たちが,カクとアジャを除いては,一度も離脱することなく走り抜けたことは,今後を考えれば,大きな財産だったかと。(ちなみに,2017年2016年も貼っときます)

一方で,井口が図らずも順位確定のときにのたまっていたように,長年チームを背負ってきたカク・大地が今一歩で,更には,キヨタン・翔平という外野陣が,期待を大きく裏切ったことが,この惨状の大きな要因と言えましょう。あと,まだ若いはずのレギュラー陣の想像以上の体力・気力の持たなさ(アジャを除いて)と,脚が速いのに,この走塁下手,盗塁死・憤死率の高さは,多分想像を超えてただろうと思うなあ(苦笑)

ただ,改めて個人成績見ても,やっぱりこのメンツ使う以外の選択肢は,それほどなかったという気がするんですよね,残念ながら。もちろん,控えに落とされた選手にとっては辛かったでしょうが,間違いなくキャンプ・オープン戦までは横一線のチャンスがあったわけで(キヨタンはアレだったけど,本来,仲良しのはずの吉田くんがずっと2軍だったのを見ても,井口は冷静に見てるように思うんですよね),その後,わずかな機会に,キャッチャー陣,三木くん,ホッシャン,伊志嶺くんあたりが,力を出しきれなかったことは否定できない事実だと思います。たまに出てきた選手が,やらかしたりしてたら,そりゃチャンスは来ないと思うよ,実際。


というわけで,その有言実行の姿勢,とりわけ,明らかに負けが混んでも,つまらん補強に走ってCS狙いに行かなかったことは,大したもんだと思ってます。本来,勝ちたがり,勝ってきた男だけに,歯がゆさ,悔しさは人一倍だったと思うけどね。(くどいようだけど,その結果,かつてないくらいの,おもんない後半戦になったことは事実ですが・・・)

ただ,来年度以降に考えるべきことは,やはり年間通して戦うレギュラーシーズンでは,己の言葉を打ち出し過ぎ,それに縛られることは,間違いなくマイナスの面も大きいということですね。実際,井口も一人でやってる選手時代も,その言葉に縛られて,明らかに調子が悪くなっても出続け,結果,チームの足を引っ張るということがあったわけで,ましてや人を使う立場,ひ弱くもあり故障等も発生しやすい多くの選手を預かっている以上は,言葉通りに行くわけではないということは,おそらく今年,より一層噛み締めたのではないかと思います。

まあ,幸か不幸か,来年度からは,いちいち開幕前に井口に抱負や方針を聞きに来る人もいなくなるでしょうから(爆),自由度は高まるはず。今年の課題を受けて,大方針を微修正し,またシーズン中に,選手の調子もにらみながら,どのような手を打っていくのか,それは2年目以降の課題としてほしいところですね。というわけで,来季は


君子豹変す(いい意味で)

を,オプションの一つに加えて,戦ってほしいところです。




一方,改めて,井口の政治力を当然のように受け入れてしまってるんですが,そもそも,このコーチ陣を,昨年まで選手だった,しかも記録的な最下位だったチームにいた彼が連れてこれた事自体が奇跡的と言うか,やっぱりすごいの一言だと思うんですよね。(ちなみに前任者はこちら

鳥越さんは,ヘッドコーチとなり,守備面の一線からは引いて姿が見えにくくなったところもありましたが,選手が死球食らったときとかには真っ先に出てきてくれて,また,昨日,あまりの険悪な雰囲気に,ライトスタンドを敬遠する選手が多い中で,さっそうと,マー君とかけっこをしながらライトスタンドに赴き,サインボールを投げ入れてくれた,その度量,包容力は本当に素晴らしいと思います。

なんと言っても,昨年の秋季キャンプまではいなかったわけですから,この方の本当の力量が発揮されるのはこれからだと思います。とにかく首脳陣も底抜けに若い(しかも,金森さんが抜けて,更に若年化。というより,あの迫力で鳥越さんがまだ47歳ということに驚いた(苦笑))このチームを支えるべく,来季からは更に前面に立ってがんばっていただきたいところですね。あ,今岡さんには,そのまま阪神残ってたら,いきなり1軍監督の目もあったと思われ,ちょっと申し訳ない気持ちすらしますが・・・(それでも後悔せずに来年度以降も支えてくれるのなら本当にありがたいけどね)。

ちなみに,金森さんについては,間違いなく,シーズン中から,巌の育成方針と異なっていると思われ,また,フライボール革命が到達しつつある野球界と残念ながらマッチしていない感があり,早い段階から話し合いがあったのではないかと思います。

でも,あれだけ尊敬・執心し,入ってもらった金森さんを,スパッと切れる(おそらく,前任秋田の東北つながりで楽天へ話をつないだ可能性もあるんではないかと思ってますが),その辺りは大したもんだなあと思うところです。

昨日,井口は,最後の挨拶では明確には言いませんでしたが,うちにとっての大きな課題は


打線のひ弱さとリリーフ陣の崩壊

にあることは明らかというほかないでしょう。金森さん,雅やんを更迭し,そこにきっちりと,しかも早急にメスを入れる姿勢は,やはり評価したいと思います。雅やん,ブルペンコーチとしては良かったと思うんですけどね(笑)

ただ,その代わりに,再び人脈を駆使して,名のあるコーチを連れてこれるかどうかは,今シーズンが,ファン目線ではなく,玄人・プロ集団から見てどのように評価されているかの一つの試金石になりそうですね。

誰も引き受け手がなくOBでお茶を濁すようであれば,前任者の轍を踏む可能性大,一方で,きちんとしたコーチを連れてこれれば,間違いなく評価の現れ,将来に明るい兆しが見えてくることでしょう。

とにかく,コーチをOBの単なる再就職先,花道とする時代は終わり。今年の課題を踏まえて,どのような首脳陣を構成していくのか,この辺にも注目してみていきたいところですね。

それではおやすみなさい

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6 コメント

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打撃コーチは誰に。 (mak6582)
2018-10-14 21:25:41
目に見える補強がなかった中で、最初に語った方針をほぼ有言実行した井口監督は素晴らしいと思います。

ただ開幕後のレギュラー固定にどんな効果があったのか、これは来季にならないとわからないかなと思います。1年通して活躍することの難しさから何を得てオフに何をするのか、見ていきたいと思います。これにどんな風に監督、コーチが関与していくのか、楽しみです。

金森コーチの打撃コーチ就任には私は否定的だったのですが、金森打法で変わったように見えた打線が後半失速したのは何だったんでしょうか。これが退団に繋がったんですかね。いずれにしても自分たちでブレークスルーできる選手陣ではなさそうなので打撃コーチの存在は重要ですね。
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Unknown (jun)
2018-10-14 21:57:57
確かに、良くも悪くも有言実行でしたね。

伊東さんの昨年、井口新体制の今年と見ていて思ったんですが、やっぱ常勝軍団に身を置いた方々は王道を行く野球を指向するんだなぁということ。
多分、目先の勝利数を求めるなら、相手のローテの谷間にウチのエースを当てたり、猫の目打線で奇襲を図ったりすることもできたかと思います。それを、エースにはエースをぶつけ、打線は多少調子落ちても動じずに不働のオーダーを貫く。チームとしての実力に劣るウチとしては、ヘタしたら140敗もあり得る采配です。数年後の結果は分からんけど、これを推し進めた胆力はたいしたもんだと思います。
現地で見せられたその日はムカ~っとしましたが、シーズン終わって一歩引いて考えてみたら「ひょっとしたら今年の大敗が将来の種まき」と言える日が来るかもしれないです(いや、来てくれないと困る)。

井口さんも、鳥越さんも、世界の王に生卵ぶつけられた日をリアルタイムで見ていたでしょうし、そこからの黄金期への道のりを歩んできたでしょうし。今のマリーンズはまさに生卵を100個ぶつけられてもおかしくない状態、でも、その汚れ役を率先して引き受けようとしてくれてる、そんな男気を持った二人なんだと信じて見守ることに、一晩ふて寝してからようやく行き着きました(笑)
よくポンタさんとも言ってますけど、もう勢いだけでの優勝は要らない、今度は本当の優勝を見たい。そのための産みの苦しみだと思って、この2年の悔しさを胸に冬眠の時期を迎えたいなぁと。

コーチ陣に対しては、正直分かりません。
高卒選手ならともかく、大学・社会人とやってきて、コーチで大きく変わる選手がどれだけいるのか?
特に、立花・堀・金森とコーチが変わっても結局打てなかった野手陣は、なんかそれ以前の問題のような気がしてなりません。
2年目以降でようやく教えが浸透してくるかもという状態で引っこ抜いた楽天もどうかと思いますが、まずは選手一人一人が自分で自立して、自分のちからでも十分活躍できる+コーチのアドバイスがあればなお良し、くらいの立ち位置に成長して欲しいな~と思います。
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来シーズン (大阪の人)
2018-10-14 22:12:51
今シーズンは機動力野球でしたが来シーズンは超攻撃機動力野球をして欲しいですね。
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Unknown (アンノーン)
2018-10-14 22:33:31
井口監督は
・今シーズンで課題は把握した
・これから補強も含め、若手を育てる
・シーズンを通して出続けることの成長
をコメントされてましたね。

今年一年は僕達ファンも歯がゆかったですが、井口監督が一番歯がゆかったでしょう。

コーチの入れ替えもあるようですし、
来季を見据えて考えがありそうな感じはしますね。

選手層がこのままでは優勝出来ない事は分かっているはずなので、オフの動きはここ最近で一番注目してます。
返信する
今シーズンもご苦労様でした (ひとりゴメ)
2018-10-15 10:34:23
井口の頑固で負けず嫌いな性格が十分に感じられた
シーズンで、キーマンとして全試合出場した選手は今年の経験を生かして来年は今年以上に覚醒しなければプロ選手として失格と言ってもいい位の覚悟を持って秋季キャンプからレベルアップに精進してもらわないと困りますね。選手の技量は優勝チームと大差はなく、力を発揮しきれていない所が大問題で、プロとして自分の弱点は把握しているはずなので負ける悔しさをバネに伸し上ってもらいたいです。(負け過ぎて麻痺してたら困りますが・・・。)
ポンタさんの言う通り1にも2にも打撃力が物足りなさ過ぎるので打撃をフォームからやり直してもいいと思います。新打撃コーチというより井口自身が率先して打撃改革に取り組んでもいいと思います。
リリーフ陣は助っ人の1流クローザーを確保しなければやっぱり駄目でしょうね。
ポンタさんの観察力に長けたコメントをいつも楽しみに拝見してお邪魔させてもらいました。
今シーズンもほんとにありがとうございました。
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>皆さんへ (ポンタ)
2018-10-19 23:05:30
コメントありがとうございます!

>ma6582さん
とりあえず井口が有言実行の男であるということはよくわかりました。あとは,この悔しい経験を生かして,どう変えるべきところを変えていくかでしょうね。
やっぱり今年が底上げにつながったのかそうでないのかは,今年フル出場した選手たちが来年も活躍できるかというところが一つポイントなんでしょうねん。なんと言っても出落ち感満載の選手たち,あるいはせいぜい隔年の選手たちの中で,レギュラーたる地位を確固たるものとできるのか注目していきたいところですね。
打撃コーチについては,誰が来ても打てないので,あんまり考えないことにします(苦笑) ただ,やっぱり強い打球を打てるということを第一目標にしてほしいですね。

>junさん
そうなんですよね,やっぱりセオリーと言うか,王道と言うか,そういうところを求めるのは,それが回り道のようでいて,一番早道だからなんでしょうね。ただ,やっぱり金もかけないと,王道は難しいんですよね,実際(苦笑)
140敗もありうるというのを見て,斉の孫臏が,一番強いものには一番弱い馬を当てて,残り2試合で確実に勝ちに行って信頼を得たという競馬の故事を思い出しました(笑) でも,3試合くらいならともかく,1年通して戦いくぬくには小手先じゃだめなんですよね。私ももともと,マッスを楽天に,内くんをホークスに外すとか小手先をしていては絶対に強くならないという考えですので,井口の考え方自体は基本的に支持したいと思います。
ただ,やっぱり補強の結果を見てからだなあ。
他方で,日本のコーチは,とにかく教え好き,また選手もそれに従わざるを得ないという風潮があるので,せめて一貫した教え方をしてほしい,その意味では井口が前面に出るのもありかと思うので,何にせよ,いい方向に引っ張り上げてほしいところです。

>大阪の人さん
やっぱり機動力だけではね。重量打線+機動力ぐらいの気持ちで臨んでほしいところです。

>アンノーンさん
本来,就任1年目でご祝儀がもらえるところ,あえてそれを拒否した(これは間違いないと思ってます)姿勢は,なかなか簡単にできることではないなあと思います。さすがに終盤の落ち込みは想像以上だったでしょうが,これをバネにして,補強を絡めてきちんといいチームを作り上げてほしいところです。

>ひとりゴメさん
そうなんですよね,あれだけの選手から監督となった男に目をかけてもらった男は,これでだめなら,本当に野球やめるくらいの覚悟がいると思います(苦笑) 今年,無理にでもレギュラーとして引き上げてもらった選手たちは,そこを意気に感じ,長らくうちのチームではなかった,2年目以降に更に伸びるという強さを見せてほしいところです。
そうなんですよね,どうせだめなんだから,一からやり直すくらいのつもりで,打撃に取り組んでもらえばいいかなあと思います。その意味で,巌を引き上げ,必ずしも実績のない河野さんを据えた井口は,自分の意図をより徹底して教え込むという気があるでしょうから,とことんやってほしいところです。
ひとりゴメさんとも,なんだかんだと長い付き合いになってきました(笑) 今年は,もうしばらくかけそうですが,確実に冬眠のときは近づいていると思うので,また来年もよろしくおねがいします(早)
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